219年8月
廬江。
攻め寄せる楚軍の前に現れた謎の仮面の男は、
その仮面を外し、その素顔をさらした。
韓遂
韓 遂「おお、すまんすまん。
仮面を被ったままでは誰かもわからぬな。
ほれ、これなら見覚えがあるだろう」
関興
張苞
関 興「誰だ?」
張 苞「どっかで見たような気はするが……」
韓 遂「阿呆、お前らなんぞどうでもいいのだ!」
(※ 関興は面識はない。
張苞も一度顔を合わせたことがある程度)
公孫朱
公孫朱「韓遂将軍……。
魏に寝返ったことは聞いていたけれど」
韓 遂「寝返った? 違うな。
わしはな、楚に見捨てられたのだよ」
公孫朱「何……!?」
韓 遂「わしが許猪に腕を斬られ、捕らえられた時。
楚軍はわしの返還要求をしなかった。
いつ帰れるのか、いつ迎えに来てくれるかと
わしは待っていたというのに、だ!」
公孫朱「そ、そんな……?」
韓 遂「だからわしは、魏に降るしかなかったのだ!
そして、その見捨てられた恨みによって、
わしは進化を遂げた! それがこの姿よ!」
関 興「はっ、何が進化だ!
黒づくめの格好してるだけじゃないか!」
韓 遂「フフフ、冷静なツッコミありがとう。
しかし、ただ黒いだけではないぞ。
斬られた左手は生身以上のモノに進化したのだ。
見よ! この力をっ!」
ぎゅおおおおおおおん
張 苞「な、なんじゃあ、ありゃあ!?」
公孫朱「まるで、悪魔のような……」
韓 遂「ふはははは! 驚いたか!?
これがわしに与えられた闇の力よ!
この通り、わしは生まれ変わったのだ。
これからはダーク韓遂とでも呼んでもらおうか!」
関 興「だ、ダーク韓遂……」
張 苞「こ、こいつは恐ろしいぜ……!」
韓 遂「フッフッフ、そうだろうそうだろう……」
『ぶわーっはっはっはっはっ!』
韓 遂「だ、誰だ! 豪快に笑ってる奴は!」
燈艾
ずがぁぁぁん
公孫朱「燈艾将軍……が笑っている!?」
張 苞「あの根暗人間があんな豪快な笑い声を!?」
関 興「気でも狂ったのか?」
韓 遂「酷いな、お前達……。
とはいえ、燈艾があんな笑い声を出すとは……。
何か悪い物でも食ったのであろうか」
『あーっはっはっはっはっはっはっ……
……んがっげほっごっほげほっ!!』
張 苞「ありゃ……? むせた声が聞こえるのに、
見た目は全然、動じてないぞ」
関 興「それより、さっきの笑い声の時も
口が全然動いてなかったようだが……」
文欽
文 欽「ごほごほっ……。
いやあ、笑い続けるのって大変だな」
燈 艾「……ご苦労、もう結構です。
水でも飲んでいてください」
文欽はむせながら後ろの方に下がっていった。
韓 遂「なんだ、後ろであやつが笑ってたのか。
何かおかしいと思ったぞ」
燈 艾「私の代理で彼に笑い声を出してもらったのです。
韓遂どの……。笑い声を上げたくなるほど、
貴殿の言葉は可笑しい」
韓 遂「なに?」
燈 艾「いつ、楚が貴殿を見捨てたのか?
貴殿が魏軍に捕らえられてから寝返るまで、
ほとんど日にちは経っていなかった。
待っていれば、必ず返還の要求は行ったはず」
韓 遂「むむ」
燈 艾「そしてその姿……何が闇の力、ダーク韓遂か。
その腕はただの機械仕掛けの義手でしかない。
それをさも得体の知れない、不気味なモノで
あるかのように語るとは……」
公孫朱「あの腕は……ただの機械か」
関 興「見た目の凶悪さにすっかり騙されたか……」
張 苞「なんだ、じゃあ闇の力ってのはウソなのかよ」
韓 遂「この腕が、ただのこけおどしだと言うのか?
このように凶悪な武器になるのだぞ」
ぎゅいーん (ドリル回転)
燈 艾「武器になることと闇の力には関係はない。
恐怖心を煽り、自らを誇大に見せようとする、
その詐術と話術は見事なもの。
しかし愚者は騙せても、私は騙せぬ」
張 苞「そうだそうだ!
どんなに愚者は騙せても……え、愚者?」
関 興「お前のことだ」
張 苞「お、俺だけみたいに言うなっ!」
韓 遂「……ハッタリは通じぬか。
だが、わしを以前のわしと同じとは思うなよ。
この腕以外にも、わしは新たな力を得ているのだ」
燈 艾「そのようなことは口にされずとも結構。
戦いの中で証明すればよいことだ」
韓 遂「フン、大分雄弁に語るようになったな。
以前はまともに喋るのも一苦労だったのにな」
燈 艾「人は日々経験を積んでいく。
以前のままでないのは、私とて同じだ」
韓 遂「そうか、よく言った。
ではその実力、確かめさせてもらうぞ。
だが、もしお主の力が足りないその時は、
このドリルの餌食になってもらうぞ!」
燈 艾「ご随意になさるが良かろう……」
燈艾と韓遂、二人はしばらくの間にらみ合う。
関 興「迫力あるんだかないんだか、
どうもよくわからん構図だな……」
張 苞「この勝負、大将の方に分があるな」
関 興「ほう、何故に?」
張 苞「普段めったに笑わないこと、見た目の面白さ、
この2点で韓遂を大きく凌駕している!」
公孫朱「別ににらめっこしてるわけじゃないんだけど」
韓 遂「では行くぞ! 臧覇、部隊を出せ!」
臧覇
臧 覇「……わかった、じゃあよろしくな」
韓 遂「フフフ、このダーク韓遂に任せておけい」
臧 覇「真面目なのか不真面目なのか……。
城門開け! 韓遂隊、出撃だ!」
廬江城の門が開き、そこから魏軍が出てくる。
用意しておいた韓遂の部隊、その数1万2千。
韓 遂「よし、いくぞっ! とあーっ!」
燈 艾「……むっ!? あの高さから飛び降りた!?」
韓 遂「ダーク韓遂、セットオーン!!」
韓遂は部隊が出て来たのを城壁の上から確認すると、
そのままその高さから飛び降りる。
そして、先頭を行く馬の鞍にまたがるように着地した。
そこまでは見事なものだったが……。
韓 遂「む、むぐうー」
韓遂は馬上で悶絶している。
公孫朱「……韓遂の動きが止まった? 何故?」
張 苞「あ、あれは……男にしか分からぬ痛みです」
関 興「どうやら、股は強化してなかったようだな。
あんな高い所から飛び降りて股を打ち付ければ、
筆舌に尽くし難い苦しみを感じるのも当然だ。
大将! 今のうちに攻撃開始を!」
燈 艾「うむ……攻撃開始! 韓遂隊を撃破せよ!」
股を強打して悶絶している韓遂の姿を見て、
燈艾は部隊に攻撃命令を下した。
5万の楚軍は、城の前に留まっている
韓遂隊に押し寄せていく。
そして韓遂の側には、張苞が斬りこんでいった。
張 苞「その首もらうぞ、韓遂!」
韓 遂「お、おのれ卑怯な……貴様らそれでも男か!
少しの間くらい、待ってくれてもいいだろうがー!」
張 苞「俺たちは男の前に軍人だ!
隙を見せてしまった貴様が悪いんだよ!」
韓 遂「……まあ、もっともな言葉だ。
では、わしも本気でかかろうではないか」
張 苞「ふん、俺たちの4分の1の兵力しかいないのに、
どうやって戦おうってんだ!?」
韓 遂「フフフ、脳まで筋肉で出来ていそうなお前には
その戦い方は思いつかんのだろうが……。
……今だ! 大凧を揚げよ!」
韓遂の命令で、大きな凧が空に上がっていく。
その凧には、美しい裸婦の絵が描かれていた。
張 苞「うほっ……って、こんな絵に惑わされるか!
韓遂! そんな浅知恵の計略など効かんぞ!」
韓 遂「別に貴様に対しての絵ではないよ。
よーく聞けい、楚軍の兵士たちよ!」
張 苞「兵に!?」
韓 遂「魏に寝返えれば、このような美女を
一人一人に抱かせてやるぞっ!
さあ、我らの元に来るがいいっ!
こんな機会、そうはないぞっ!」
ワァァァァ!!
3千近くの楚兵が、韓遂隊に寝返ってしまった。
それは誘う韓遂の言葉が巧みなせいもあったが、
描かれた女がまるで手招きをしているかのように、
凧に絶妙な動きをさせていたのも大きかった。
それは理性にではなく、男たちの下半身に対して
訴えかける誘いだった。
楚 兵「こ、こんなことで兵が寝返るとは……」
燈 艾「……うろたえるな。
このようなことで寝返った兵は脅威にあらず。
それより、皆に理性を保つように伝達せよ」
楚 兵「は、ははっ!」
この心攻による陣形の乱れを燈艾は抑えた。
しかし、兵力に勝るはずの燈艾隊はじりじりと
その数を減らしていく。
韓遂隊からの攻撃、そして廬江城からの射撃は、
予想以上に厳しいものだった。
臧 覇「韓遂隊に任せてばかりはおれん!
弩兵は各個に敵兵を狙い撃つのだ!」
韓 遂「敵は大部隊であるが故に小回りが効かん!
防御の薄いところを探し、突き崩せ!」
張 苞「くそーっ、これじゃどっちが攻め手なのか
わからないくらいじゃないか!」
関 興「張苞! こちらからも反撃だ!
こちらに動きを合わせるんだ!」
張 苞「お前に言われるまでもない、やるぞ!」
二人の合体攻撃が韓遂隊に炸裂する!
斉射。倒れた兵は1千8百。
張 苞「なぜだー! 合体攻撃だってのに、
なんでこんなにショボイんだー!」
関 興「城攻めだってことで弩兵法にしといただろう!
くそーっ、野戦になるとわかっていれば、
もっと強力なものにしておいたのに!」
韓 遂「はっはっは、なんだそれは!
大兵力を揃えた割には大したことないな!
もっとも、こちらと廬江城、このどちらにも
対応せねばならんのは辛かろうがな、フフフ」
韓遂の言う通り、燈艾隊の攻撃は廬江城と韓遂隊、
二つに分散してしまい、兵数が多い割には
大きい打撃を与えることにはならなかった。
9月に入った頃には、燈艾隊の兵数は3万を切る。
対する韓遂の部隊の兵はまだ1万も残っており、
廬江城も8千の兵で守りを固めていた。
燈 艾「韓遂どのの采配……。
これまで見てきた以上に冴え渡っている。
そして先ほどの心攻……『新たな力を得た』
という言葉、あながち嘘とも言えぬな」
予想以上の苦戦を強いられる燈艾隊。
彼らは廬江城を落とすことができるのだろうか。
☆☆☆
燈艾が廬江城で韓遂と対峙している頃。
寿春では、魏延隊4万が寿春城へ攻めかかっていた。
魏延
金閣寺
魏 延「守る兵は1万程度。そして韓遂はいる気配なし。
……奴め、廬江へと向かったな」
金閣寺「廬江の守りを固めるためでしょうけど、
これではこちらの方が我らに落とされます。
一体、韓遂はどういうつもりなのでしょう?」
蛮望
金胡麻
蛮 望「フフフ、そんなの決まってるじゃないの」
金胡麻「へえ、アンタには分かるのかい」
蛮 望「あたりきちゃりきのこんこんちきよぉん!
韓遂はねえ、この私に恐れをなしたのよぉ!」
金胡麻「いや、それはねえな」
魏 延「別な意味で恐れをなした可能性はあるがな。
恐らく、別な援軍の当てがあるのだろう……。
周囲に密偵を放っておくとしよう」
金閣寺「援軍のアテがあるとすれば、北からですね。
北側へ重点的に置いておきます」
魏 延「うむ……。
援軍が来る前にカタを付けたいところだがな」
寿春を守るのは韓遂に後を託された費耀。
超一流とまではいかないが、魏国のためになら
命をも捨てる覚悟の忠義の将である。
それに加えて、沈着冷静な賈逵も控えていた。
費耀
賈逵
費 耀「廬江が持ってもここが落ちては意味がない!
固く守れば、援軍が来るまでの間は持ち堪える!
この城は絶対に奴らには渡さんぞ!」
賈 逵「援軍はすでに小沛を出たとの報が入りました。
もうしばらくの辛抱ですぞ」
魏延隊も果敢に攻め立てたが、寿春の城は
まだまだ落ちそうにはなかった。
そんな中、小沛からの援軍きたるの報が、
密偵から魏延隊にもたらされる。
魏 劭「……小沛からの増援部隊、およそ3万。
旗から判断するに、夏侯淵、曹真、そして……
魏公曹操が、部隊を率いているとのことです」
魏 延「曹操だと!? そういうことか……。
韓遂がこちらを放って廬江に向かったのは、
曹操という絶対的な切り札があったからか」
曹操自らが援軍としてやってくるとは、
流石に韓遂も思ってはいなかったのだが。
とにかく、強力な援軍がもうすぐやってくるのだ。
魏延隊の将兵にも、若干焦りが見え始める。
蛮 望「あーもう! イライラするわね!
あんたたち、ちょっとは外に出てきて戦いなさい!
亀みたいにガチガチに守りを固めてるんじゃ
ないわよ! ばーかばーか!」
賈 逵「その最後の言葉だけお返ししよう。
ばーかばーか。この変態オカマ」
蛮 望「変態オカマなんて私は言ってないわよ!」
魏 延「蛮望の罵声も失敗……と。
まあ、まず無理なのは分かっていたが」
金閣寺「曹操がやってくるまでには、どうも
落とせそうにはないですね」
魏 延「そうだな。そして曹操がやって来てしまうと、
今度はこちらの方が大きく不利になるだろう。
となると、軍を退き上げるかどうかだが」
金閣寺「ここはまだ退いてはならないと思います」
魏 延「ほう? そりゃなぜだ」
金閣寺「仮にここで我らが退いてしまうと、
寿春に入った曹操は廬江へ向かうでしょう。
そうすると、今度は燈艾将軍が危機に陥ります。
燈艾将軍の廬江攻めを助けるためにも、
ここはまだ戦い続ける必要があります」
魏 延「ふむ……。
廬江をとにかく落としてもらうのが先決か」
金閣寺「燈艾将軍も、こちらに魏延将軍を派遣したのは
戦いを続けてほしいからだと思いますが。
性格が……いえその、楚随一の勇将ならば、
そう簡単には引き揚げないだろうと思ったのでは」
魏 延「性格が猪突型で撤退命令も無視するような
そんな将だからだろう?」
金閣寺「うっ……そ、そうですね」
魏 延「フ、私はお前さんが思っている通りの男だ。
この場は留まり、戦闘を継続するぞ。
曹操に、一泡噴かせてやろうじゃないか」
金閣寺「ええ、やりましょう」
撤退することも少し考えた魏延だったが、
金閣寺の言葉もあって戦い続けることにした。
金閣寺の言葉はある意味、正しい。
確かに、寿春で彼らが戦い続けることができれば、
廬江へ増援は向かうことはないだろう。
だが、寿春で戦い続けるということは、
曹操以外にも増援の兵が続々と集まってくることに
繋がっているのだった。
小沛に残っている兵はまだ5万以上もいるのだ。
それが全て寿春に向かってきたら……。
果たして彼らは、戦い続けることができるのか?
☆☆☆
そして9月。
寿春に、魏公曹操がやってくる。
曹操率いる3万の増援部隊は魏延隊には目もくれず、
勢いよく寿春城内へと入っていった。
寿春の兵は5千にまで減っていたが、これによって
また息を吹き返した。
曹操
費耀
曹 操「よく踏ん張ったな、費耀」
費 耀「はっ、ありがたきお言葉……。
しかし閣下自ら来てくださるとは思いませなんだ。
なんと、なんと頼もしいことでありましょうか!
これで奴らも撃退することができましょう!」
曹操はその言葉に頷く。
そして城の外の魏延隊に目をやった。
曹 操「敵の兵数は4万弱……大将は魏延か」
費 耀「は、奴らはこの寿春城を落とそうと、
これまで執拗に攻めて参りましたが……。
しかし、閣下が参られて兵力比は逆転しました」
曹 操「……おかしいな」
費 耀「は?」
曹 操「なぜ奴らは兵を退かぬのか?
兵力を上回ってしまった城を落とすなど、
無理なことだと思わんのだろうか?」
夏侯淵
夏侯淵「魏延は猪武者です、我らが来たからといって
すぐ逃げ出したりはしたくないのでしょう。
一戦交えてから引き揚げようと考えているのでは
ないでしょうか」
曹 操「そうだろうかな……。曹真、お前はどう思う」
夏侯淵の横に控える少々小太りの男……曹真は、
曹操の言葉を受け自分の考えを述べ始めた。
曹真
曹 真「はっ、私が考えますに……。
我らをここに釘付けにするつもりでは?」
夏侯淵「釘付け? それはどういうことだ、曹真」
曹 真「これは憶測ですが……。
楚軍は廬江を落としたいがため、そちらにも
部隊を送り込んでいるのではないでしょうか。
彼らがここで戦い続け、我らを釘付けにすれば、
廬江はその間、どこからも増援の兵はなく、
孤立状態で戦うことになります」
曹 操「ふむ。そうなれば、諸葛亮の送ってきた策も
成立しなくなってしまうな……。
よし、ここは撃って出て、魏延隊を即刻追い払う」
曹 真「はっ」
夏侯淵「諸葛亮の策を達成させるためというのが
少々気に食わないが……これも魏のためか」
曹 操「費耀。
城の守りは賈逵に任せて、お前も部隊に加われ」
費 耀「は、はあ。しかしながら、この城を守るために、
もう少し将が必要ではありませんか」
曹 操「……賈逵では不安か?」
費 耀「い、いえ、これは頭数の問題です」
曹 操「人数が足らぬというのか……。
では小沛から数人よこすよう、賈逵に手配させよ。
それで将の人数の問題は解決するだろう」
小沛から将を送りこむように手配され、
その後、数名の将が寿春にやってくることになる。
その中には、登用されたばかりの韓当の姿もあった。
さて、曹操は2万5千の兵で部隊を組み、
そのまま城外に出て魏延隊に攻めかかっていった。
曹操
魏延
曹 操「魏延! 早くお家にお帰り!
美味しいおやつにホカホカご飯が待ってるよ!」
魏 延「おちょくるな、曹操!
でんぐり返ってバイバイなど言わんぞ!」
部隊同士の兵力はほぼ同じであったが、
曹操隊の方が城から近く地の利に恵まれており、
また寿春城からの援護射撃も期待できた。
そして、部隊を率いているのは曹操である。
魏延隊は、この戦いを生き延びられるのか。
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