○ 第4回コラム「るぅラジ! 〜トリビアとビアダルは似てる〜」 ○ 
   ルゥ坊ルゥ坊  ライ坊ライ坊
 
ルゥ坊「『三国志新武伝』という中国ドラマDVDが気になる
    今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか」
ライ坊「関羽が主人公だそうですねー。
    見た事ある人はご感想をお聞かせくださいませー」
ルゥ坊「それでは早速いきます。
    るぅラジ、スタート〜

    ☆☆☆

ルゥ坊「魯圓圓のペルソナー、ルゥ坊です」
ライ坊「雷圓圓のアクティブソナー、ライ坊です」
ルゥ坊「そのソナーとは違うってば」
ライ坊「ちなみにアクティブソナーというのはですね、
     自分から音波を打って敵を探知する装置です。
     かなり確実に敵を見つけられますが、打つ音波が
     自分の位置を教えることになってしまうので、
     使いどころが難しいんですよー」
ルゥ坊「使いどころが難しいのはあなたも一緒ね。
     それはいいから、進行をお願い」
ライ坊「はーい。今回は『トリビアスペシャル』なのです。
     皆様からお寄せいただいた三国志トリビア、
     これを一挙にどーんと公開しちゃうのですよ!」
ルゥ坊「時間ないからってコラム止めてたからね。
     投稿ばかり溜まっていく一方で……。
     そこで急遽、特集で大量放出しようという訳で。
     そのため、今回の英雄列伝はお休みです。
     英雄列伝も時間かかりますんで」
ライ坊「なお、ここで一点だけ注意をー。
     全てのトリビアについて、一応一通りの検証は
     試みておりますが、一部真偽が確認できない、
     『ガセかもしれないネタ』も中にはありますー。
     ここで出てたから全部本当だと信じるのは早漏、
     もとい早計ですからお気をつけくださいませませ」
ルゥ坊「さりげなく危ない言葉を……コホン。
     というわけで、今回からネタ評価の星と共に、
     信憑性の星も併記していくことにします。
     ただし、これも一個人の評価ですので、
     あくまでも参考にする程度にお願いします」
ライ坊「それでは注意終わったところで、一発目!」

 関羽の忠実な部下として名高い周倉。
 一日千里走るという関羽の乗る赤兎馬に、
 いつも徒歩でついていっていた彼は……


 足の裏に毛が生えていた。
 そのお陰で神速で走ることができたという。

 
ルゥ坊「……前回のコラムで『足の裏に髭は生えない』
    というのがあったので、それに対するネタですね」
ライ坊「補足で調べたところ、毛は三本ありまして、
    これを抜いてしまったら早く走れなくなったとか。
    足の裏に毛が生えてるだけでもびっくりなのに、
    そんな特殊な能力があるなんて凄いですねぇ〜」
ルゥ坊「確かに凄いんだろうけど……。
    周倉って実在しないし……演義だけの人物だから」
ライ坊「あ、そういえば」
ルゥ坊「ネタは面白いけど結局フィクションですので」

  面白さ:☆☆★ キラーン
  信憑性:★★★ ブピー

ライ坊「はぁ、なるほどー。
    結局、足の裏には毛は生えないってことですか」
ルゥ坊「感心するとこはそこじゃない気がするけど。
    まあそういうことね。では次、行きましょ」

 辛亥革命を指導し、清朝を倒した革命家、
 孫文の先祖は呉の皇帝孫権である。

ルゥ坊「最初に断っておきますが。
    この情報の裏づけがとれませんでした。
    『孫文は孫子の子孫』はひっかかるのですが
    どういう経緯での子孫なのかが全然ひっかからず、
    『自称』孫子の子孫の孫堅・孫権らとの繋がりが
    見えませんでした。どうも『新唐書』に載ってる、
    ということまでは突き止めたのですが」
ライ坊「という訳ですので、これの補足を出来る方は
    情報をお寄せくださいませー」
ルゥ坊「でも、『孫文は孫子の子孫』っていうのは、
    個人的には『織田無道は織田信長の子孫』
    というのと同じくらいのレベルのような気が」
ライ坊「徳川家康は源氏の流れ、とかですねー」
ルゥ坊「評価の方は情報が揃ってからにします。
    では、次のトリビアを」

 道教のはしりとして知られる太平道。
 本来、張角が起こしたと言われているが……


 太平道の開祖は于吉であった。

<補足>
彼は河北と江南にそれぞれ布教拠点を持っていたが、
河北の教団と太平清領書という書物を張角に譲った。

<補足の補足>
講談社学術文庫から出ている『道教の神々』には、
『山東省の于吉が神より太平清領書を授けられ、
2世紀前半頃に宗教集団を組織した』と、
このような内容が記されている。

ルゥ坊「ちなみに、この太平道開祖『于吉』が
     孫策が殺したとする『于吉仙人』と同一人物かは
     意見の分かれるところです」
ライ坊「『ワシは二代目の于吉じゃー』とかいうのも
     有り得ますからねー」
ルゥ坊「なお、このトリビアが真実であったとしても、
    『なんだ張角って実は大したことないんじゃん』
    ということにはなりません。
    黄巾の乱が起きるほどの影響力を持つ宗教に
    育て上げたのは、張角に他ならないのですから。
    『実質的な開祖』は張角、という言い方もできるでしょう」
ライ坊「でも、もったいないですねー。
    そのまま、武力に頼った叛乱を起こさず、
    ローマ帝国みたいに宗教で乗っ取ればよかったのに」
ルゥ坊「なまじ張角が生きてたから、気がはやって
    叛乱という暴挙に出ちゃったのかもね。
    では、このトリビアの評価は」

  面白さ:☆☆☆ キラキラーン
  信憑性:☆☆★ キラーン

ライ坊「すごい! 星みっつ!」
ルゥ坊「張角と于吉、仙人同士の繋がりとロマン。
    なかなかに面白いです。
    いろいろな妄想もできちゃいますね」
ライ坊「妄想? 于吉×張角とか?」
ルゥ坊「そういうやおい妄想じゃなくて……。
    では、次行きましょう」

『能力だけを重視し人格は別にどうでもいい』
という『唯才』を掲げて人材登用を進めた曹操だが、
その集められた魏国の人材には……


 人肉を食った者が一人、
 人肉を食わせた者が一人、それぞれいる。

<補足>
人肉を食ったのは王忠。
若い頃に亭長をしていた地域が大きく混乱し、
飢えに苦しんで食したと正史の武帝紀にある。
なお、それを後に曹丕に笑いものにされている。

人肉を食わせたのは程立。
曹操軍の兵糧が欠乏した際に、程立が略奪を働き
三日分の食糧を提供、その中に人肉が混入していた。
そのため朝廷内の声望を失ってしまい、
公にまで官位が上がる事は無かった……
と正史程立伝の注にある「世語」にある。

ルゥ坊「三国志で人肉というと、劉備がご馳走された話が
    有名ではありますが、これは演義のみの話です。
    上記の二人は正史から。マジものです」
ライ坊「人肉って美味しいんですかね、ジュル」
ルゥ坊「そんなに食べたければ自分を食べなさいな」
ライ坊「はーい。(カプッ)」
ルゥ坊( Д )゜゜
ライ坊「うーん、血の味しかしませんー。
    血抜きしないと味がわからないです」
ルゥ坊「や、やめなさいって。
    生肉食べると病気になるんだから」
ライ坊「あ、そうですかぁ。じゃやめます」
ルゥ坊「ライ……。なんて恐ろしい娘……!」
ライ坊「では、このトリビアの評価はー?」

  面白さ:☆☆★ キラーン
  信憑性:☆☆☆ キラキラーン

ライ坊「おおー。高評価ですねぇ」
ルゥ坊「人肉食べた、なんてセンセーショナルだからね。
    信憑性は正史からというこの上ないソースだから」
ライ坊「では、次が最後のトリビアでーす」

盲夏侯、隻眼将軍と呼ばれ、曹操の親族にして
その右腕、泣く子も黙る猛将、夏侯惇元譲。
しかし、正史では……


 かなりの戦下手だった。

<補足>
本来、正史の伝はその人に都合のいいことは書き、
都合の悪いことは別な人の伝に書くことが多いのだが、
夏侯惇伝には全く、『戦に勝った記述』がない。
曹操の挙兵の時からずっとつき従っているのに
関わらずである。
呂布に敗れて捕虜になったことは彼の伝に書かれ、
また、新野にいる劉備を于禁と共に攻めたが
博望で阻まれたことも劉備の伝にある。

ルゥ坊「演義では猛将として活躍してる夏侯惇ですが
    (と言っても演義でも負けはありますけど)
    正史ではこのように戦に勝った内容がないのです」
ライ坊「内容がないよ〜。ナンチテ」
ルゥ坊「えー、曹操軍が勝ち進み大きくなるに従って、
    彼が前線に出ることは減っていったようです。
    防衛任務や軍の調練などをやってたようですね」
ライ坊「ハイハイ、質問です〜。
    夏侯惇は最後は大将軍にまでなりましたけど、
    なんでそんなに重用されたんですか?
    曹操って能力至上主義ですよね?」
ルゥ坊「戦以外で優れていた、という見方もできますが、
    それ以外に『いい模範だった』とも考えられます」
ライ坊「模範?」
ルゥ坊「彼は行軍中でも先生を招いて勉学に励み、
    性格は清廉倹約、財産に余裕ができれば
    いつも他人に分け与えたとあります。
    将とはこうあるべきだ、という姿を皆に示す模範。
    そういう役割を負っていたのでは、と考えます。
    その模範となる姿もまた、曹操の求める『才』だった
    と言えるのではないでしょうか」
ライ坊「なるほろ。真面目さもまた才ですかー」
ルゥ坊「というわけであなたも勉強しなさいよ?
    その努力する姿に意義があると考えなさい」
ライ坊「アーアー聞こえなーい (∩゚д゚)」
ルゥ坊「それでは、このトリビアの評価は……」

  面白さ:☆☆★ キラーン
  信憑性:☆☆☆ キラキラーン

ライ坊「これまた高評価?」
ルゥ坊「演義とのギャップが面白い、ということで。
    正史演義どちらにも『激しい性格』とあるのにね」
ライ坊「激しい性格で調練とかやってたんですか。
    ハートマンみたいな感じの鬼軍曹?」
ルゥ坊「口でクソたれる前と後に『サー』と言え!
    分かったか、ウジ虫ども!」
ライ坊「サー、了解であります、サー!」

ライ坊「トリビアスペシャル、以上で終わりでーす」
ルゥ坊「貰ったネタで出せるのは全部出しました。
    出なかったものは面白いかどうか微妙なものだったり、
    どうもソースがはっきりしないものだったりです」
ライ坊「この『三国志トリビア』コーナーでは
    皆様からの三国志トリビアを募集してまーす。
    何かトリビアネタがあれば、お送りください。
    その際に情報ソースも併記してもらえると
    確証取る手間が省けるので嬉しいです」
ライ坊「投稿はメールフォームや通常メールで。
    形式はトリビアっぽくてもいいですし、普通に
    ウンチクを書くやり方でも結構です。
    お好きなやり方で書いてくださいですー」

    ☆☆☆

ライ坊「では、後はいつものおたよりタイーム」
ルゥ坊「今回紹介するのは少なめです。
    トリビアスペシャルで時間とりましたので」
ライ坊「さーて、サクサク行きますですよ」

ライ坊「最初のおたよりです。
    『敵が弱すぎのような気します。
    敵の兵力をエディタで増やしてみては?

ルゥ坊「それは考えてます」
ライ坊「おおー兵士増強計画発動ですかぁ?」
ルゥ坊「いえ、すぐには増やしません。
    現状で増やすと、各勢力間の潰し合いが激しくなり
    状況の把握が難しくなります。
    ゲームを楽しむだけなら増やすべきでしょうが
    書く立場としては現状では増やしたくありません」
ライ坊「でも、『考えてます』って」
ルゥ坊「もう少し先に進んだらやろうと思っています。
    そういう意味で『考えてる』だから。あんだすたん?」
ライ坊「ふむー、そういうことですか」
ルゥ坊「現状でも、徴兵を極力しないようにする、
    後方都市にもある程度兵士をプールするなど、
    プレイ内で加減はしてます。
    数字上の差ほど、戦力の差はありません」
ライ坊「問題なのは頭の差ですよね」
ルゥ坊「そうよねー。
    むやみやたらに井蘭で突っ込んでこなければ、
    結構いい勝負になると思うんだけど……。
    ま、そういうことで、この件は以上です」

ライ坊「次でーす。
    『すばらしい文才力ですねー。
    いっそのこと作家になったらどうですか』

ルゥ坊「『俺の文才ならそういう仕事ができる……
    そんなふうに考えていた時期が俺にもありました』
    だ、そうです」
ライ坊「いい歳だからもう冒険できないんですよー★」
ルゥ坊「人目につくところに作品を出すようになったのが
    遅かったですしね。インターネットが十年早く普及して、
    少年時代に公開するようになってれば……。
    ってたまに考えているみたいですけど」
ライ坊「そんなに人に誇れる文才でもないですよう★」
ルゥ坊「まあ、こうしてお金はもらえませんが
    多くの人に見てもらえるものを書いてるんです。
    それでそれなりに満足しているようですよ」

ライ坊「ここからはWEB拍手のメッセージからです。
    『英雄列伝はどうやって調べているのですか?』
ルゥ坊「基本は手元にある正史の内容を参考にしており、
    その内容を簡略・要約したりして書いています。
    また、人物名でGoogleで検索したり、という感じで
    追加情報を探してます。結構大変なんですよ」
ライ坊「なので、今回は時間ないのでナシです。
    次回はちゃんと出したいですねぇ〜」

ライ坊「次ですー。『孔奉をもっと活躍させて欲しい』、
    『孔奉と恋さんの恋話を…』などなど、
    孔奉応援メッセージが来てますよ」
ルゥ坊「前回、魏光応援メッセージを紹介した、
    その反動でしょうかね……?
    キャラはおいしいので上手く活躍させたいと
    思ってはいるようですが」
ライ坊「今後に期待ですね」

ライ坊「ラストでーす。
    『人徳ビーム、面白かったです。
    ただその後の尋問シーンの外道(笑)な劉備は
    ちょっとちぐはぐな感じがします』

ルゥ坊「30章のシーンですね。
    『劉備の魅力』と『外道劉備』は両立しますよ。
    劉備は別に品行方正だから人が魅かれるのではなく、
    何だかよく判らんが魅力的だ、というタイプです。
    リプレイ上ではそういう人物だと考えてます」
ライ坊「人徳ビームって名称が悪いんですよ。
    『カリスマビーム』だったらよかったんじゃ?」
ルゥ坊「そういえばそうかも……。
    次回からはカリスマビームに修正しましょう」
ライ坊「今後の劉備の悪行にご期待くださいー」

ライ坊「おたよりコーナー、今回分終了です〜」
ルゥ坊「なにかありましたら送ってくださいませ。
    フォームからでも、WEB拍手からでもどうぞ」

    ☆☆☆

ルゥ坊「今回のるぅらじはこれで終わりです。
    三国志トリビアへのトリビアネタ投稿、
    三国志英雄列伝へのリクエスト、
    リプレイ中の内容で疑問に思ったこと、
    ご感想、ご要望、ご意見、誤字脱字指摘、
    その他もろもろおたよりをお寄せください」
ライ坊「皆様からの感想を読んだりしてると、
    結構アイデアが浮かんだりしてるようですので、
    他愛のないことでも送ってみてください〜」
ルゥ坊「お絵描き掲示板へのイラスト投稿も、
    合わせてお待ちしております」
ライ坊「その場でお絵描きしてみてもいいですよ〜」

ルゥ坊「では、また次回お会いしましょう」
ライ坊「それじゃあまた〜」

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