218年12月末
『ランキング年末特番スペシャルー!』
テレビの画面には、3DCGで描かれた人物が登場。
司会として番組を進行していく。
杏
花梨
杏 『さあ、始まりました。
218年を締めくくるための情報番組です。
司会進行は私、アンちゃんと』
花 梨『この私、リンちゃん! そして……』
劉髭
劉 髭『このヒゲちゃんでお送りするぞい』
杏 『さて、この番組はどういうものかというと、
収集されたデータを元にランキングを作成、
上位を勝手に表彰してみたりする番組です』
劉 髭『どんなランキングが出てくるんじゃろうな〜。
ううむ、楽しみじゃのう』
花 梨『それではCMの後、早速ランキングスタート!』
『この番組は、月英インダストリーズ、李典工房、
涼州馬牧場、他の提供でお送りします』
☆☆☆
金旋
金 旋「どっかで見たような司会だな……」
テレビから月英インダストリーズの新製品
『シークレットブーツ』のCMが流れる中、
金旋の宿舎の広間には、烏林にいる将たちが
数多く集まっていた。
『曹操閣下も納得のこのブーツ!
これで小柄なあなたも背高気分に!』
金 旋「……ところでひとつ伺いたいのだが。
なんで君たちは大挙して来てるのかな?」
鞏志
甘寧
鞏 志「申し訳ありません。
この港には、テレビがここしかないので……」
甘 寧「別に減るものではないのだし。
ケチケチしないで見せていただきたいな」
金 旋「……場所は減るんだがなあ。
皆が体育座りしていると怖いんだが」
下町娘
金玉昼
下町娘「場所以上に減るものがあるんですけど……」
金玉昼「年越しそばはどうすんのにゃ」
金 旋「こいつらに食わせる義理はない。
当初の予定通り、作るのは4人前でいいぞ」
鞏恋
金満
鞏 恋「私の分はないと?」
金 満「別に、ケチることもないと思いますけど」
金 旋「いや、その……」
魯圓圓
雷圓圓
魯圓圓「一応、私も台所仕事をお手伝いしてますけど」
雷圓圓「私も手伝ってるんですけど〜?」
金 旋「あーわかったわかった!
もういいや、全員食わせてやる!」
結局、全員分のそばを用意することなった。
朱桓
李厳
朱 桓「ご馳走様です」
李 厳「御好意、ありがたく頂戴します」
金 旋「タダじゃないぞ。後で料金徴収するからな」
朱 桓「え?」
李 厳「ええっ、経費で落ちないのですか!?」
金 旋「セコイぞ李厳、1食分くらい自分で払え」
朱 桓「朱異、お前は帰ってなさい。2食分も払えぬ」
朱 異「ええ!? 父上、それはないですよ」
金 旋「騒ぐんなら二人とも出ていってもらうぞ」
一方、初めて見るテレビに興味津々の方々も。
蒋欽
凌統
蒋 欽「こ、これがてれびというものか……。
どうやったら、この程度の大きさの箱に
こんなに人が入っていられるのか!?」
凌 統「あー蒋欽どの?
これは別に人が入ってるわけじゃないが」
陳 応「そうです。これは中に精霊が住んでいる箱。
精霊が我々を楽しませてくれているのです」
金 旋「あーもう、ちょっとお前ら黙ってろ」
テレビの中ではCMが明け、番組が進行されていく。
杏 『まずはこの年末の勢力順位を見てみましょう』
花 梨『順位逆転はあるのか!? カウントォ、ダウン!』
順位 | 君主名 | 官 職 | 信 望 | 兵 力 | 領 地 | 武 将 |
1 | 金旋 | 楚 王 | 720 | 65万 | 13 | 101 |
2 | 曹操 | 魏 公 | 710 | 21万 | 12 | 94 |
3 | 孫権 | 呉 公 | 660 | 20万 | 9 | 85 |
4 | 馬騰 | 涼 公 | 690 | 24万 | 6 | 65 |
5 | 饗援 | 蜀炎公 | 640 | 22万 | 6 | 60 |
杏 『昨年とトップは変わらず、楚が1位です。
2位の魏、3位の呉ともに順位は変わらず。
4位の涼と5位の蜀炎が入れ替わっていますが、
これも差はあまりありません』
花 梨『一年ではそう変わらないということでしょうか』
杏 『楚は兵力で圧倒的な差を見せつけていますが、
もはや死角はないと見てよいのでしょうか?』
劉 髭『いやいや、兵力だけでどうにかなるものでもない。
やはり人じゃ。人材が肝心じゃよ』
金 旋「そうだよな、やっぱ人材だよ人材。
有能な人材をどれだけ活かしきることができるか。
乱世を制するにはそれが最重要だ」
鞏 志「活かすのも必要ですが、集めることも必要です。
これからも積極的に登用を……」
金 旋「うむ、そうだな」
花 梨『それでは、次は各勢力の人材をクローズアップ!
勢力対抗ランキング合戦です!』
杏 『なお、能力値は全て爵位ボーナス、
所持アイテムの修正が込みになっております』
今度は個人武将のランキングになる。
統率・武力・知力・政治の順でベスト10が表示された。
|
統率 |
武力 |
知力 |
政治 |
1 |
曹 操 107 |
関 羽 103 |
曹 操 104 |
曹 操 106 |
2 |
陸 遜 100 |
張 飛 103 |
庖 統 102 |
張 昭 102 |
3 |
饗 援 98 |
饗 援 101 |
櫂 貌 101 |
費 偉 100 |
4 |
周 瑜 98 |
髭髯虎 99 |
金玉昼 100 |
陳 羣 99 |
5 |
諸葛亮 98 |
髭髯豹 98 |
諸葛亮 100 |
諸葛亮 98 |
6 |
司馬懿 97 |
馬 超 98 |
司馬懿 98 |
鍾搖 98 |
7 |
張 遼 97 |
髭髯蛟 98 |
周 瑜 97 |
顧 雍 98 |
8 |
関 羽 96 |
黄 忠 97 |
賈 駆 97 |
蒋王宛 96 |
9 |
呂 蒙 93 |
趙 雲 96 |
黄月英 96 |
諸葛瑾 95 |
10 |
馬 超 92 |
許 猪 96 |
徐 庶 96 |
曹 丕 94 |
10 |
|
髭髯鳳 96 |
陸 遜 96 |
金玉昼 94 |
10 |
|
髭髯龍 96 |
|
司馬懿 94 |
10 |
|
|
|
馬 良 94 |
10 |
|
|
|
張 既 94 |
|
金 旋「うむ。昔のランキングでは散々だったが、
今回は我が楚からも続々とランクインが……」
甘 寧「続々、というほどでもありませんなー」
下町娘「所属人数が多い割には、あんまり……」
金 旋「いいんだよ! 前と比べりゃ遥かな進歩だー!」
花 梨『魏国勢が1/3を占めています!
人材の質ではやはり魏が一番なのでしょうか。
中でも君主曹操が3部門でトップに!』
劉 髭『アイテムのドーピングのお陰じゃがのう。
とはいえ、補正なしの順位であっても上位に
ランクインしてくるはずの男だからのう。
能力の高さは疑うべくもないわい』
杏 『関羽と張飛も同数で武力1位に入り、これで魏は
各部門のトップを独占してしまいましたね』
花 梨『関羽と諸葛亮も2部門でランクインしてますし、
各部門でのランクイン数も偏りがありません!
魏国の人材の質の高さが伺えますね!』
杏 『一方、3部門で2位に甘んじた形の呉ですが、
5位以内には魏に次いで5つのランクイン。
また、そのランクイン全てが違う方たちです』
劉 髭『【スペシャリスト】が多いということかのう。
君主を抜いた順位なら堂々の三部門1位じゃ、
見事という他ないのう』
花 梨『一方で、蜀炎勢も光っています。
ランクイン数は5と少ないながら、3部門で3位。
君主の饗援が2つ、軍師の櫂貌が1つ入ったから
なのですが、十分目立っていますねっ』
金 旋「うちの奴らの話はまだなのか!」
鞏 志「うーん、このパターンだと……」
劉 髭『さて、勢力では堂々の1位だった楚じゃが、
こちらのランキングではお粗末じゃのう』
杏 『ランクイン数は12、全体の2位ですが、
ギリギリ9、10位にひっかかったのが7。
所属人数が100人以上の最大勢力がこれでは、
あまり褒められたものではありませんね』
花 梨『もう少し上位に食い込んでほしいですねぇー』
金 旋「むきー!」
鞏 志「やっぱり」
甘 寧「予想通りのコメントですな」
今度は、ワースト10の人物が表示される。
|
統率 |
武力 |
知力 |
政治 |
1 |
楊 松 2 |
楊 松 1 |
蔡 和 3 |
奚 泥 1 |
2 |
劉 璋 3 |
金 満 1 |
蔡 中 3 |
韓 玄 4 |
3 |
卞 弐 5 |
劉 璋 3 |
劉 璋 5 |
金 満 5 |
4 |
王 粲 7 |
張 松 3 |
夏侯楙 6 |
蛮 望 6 |
5 |
張 紹 7 |
王 粲 3 |
土 安 7 |
土 安 8 |
6 |
蒋 幹 8 |
丁 儀 4 |
韓 玄 8 |
卞 参 9 |
7 |
陳 琳 9 |
厳 峻 4 |
呂 翔 9 |
甘 寧 13 |
8 |
下町娘 10 |
張 昭 4 |
奚 泥 10 |
孟 優 15 |
9 |
何 晏 10 |
下町娘 5 |
卞 志 12 |
刑道栄 15 |
10 |
何 祗 10 |
曹 熊 6 |
楊 柏 13 |
黄 祖 16 |
10 |
張 裕 10 |
秦フク 6 |
孟 優 13 |
|
10 |
姜 合 10 |
陸 績 6 |
|
|
楚:16 |
魏: 8 |
呉: 3 |
涼: 4 |
蜀炎:14 |
|
金 旋「……やっぱり多いよなあ」
鞏 志「でも、全体の人数が多いのですから」
金 旋「そりゃそうかもしれないがなあ」
杏 『はい、人材の人数が一位なだけあって、
楚からのランクインが多数を占めていますね』
劉 髭『ベスト10ではふるわなかったが、ワーストでは
大躍進じゃのう、ふぉっふぉっふぉ』
杏 『では、各勢力のランキングに移りたいと思います。
まずは楚の人材群からです』
金 旋「お、来たぞー。しっかり見とけよ」
鞏 志「メモしときましょう」
金 満「まずはベスト10ですね」
楚 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 |
司馬懿 97 |
髭髯豹 98 |
金玉昼 100 |
費 偉 100 |
2 |
燈 艾 91 |
髭髯龍 96 |
司馬懿 98 |
金玉昼 94 |
3 |
金 満 90 |
髭髯鳳 96 |
徐 庶 96 |
司馬懿 94 |
4 |
徐 庶 88 |
魏 延 95 |
燈 艾 92 |
馬 良 94 |
5 |
朱 桓 88 |
鞏 恋 95 |
劉 曄 92 |
張 既 94 |
6 |
甘 寧 87 |
甘 寧 94 |
馬 良 91 |
董 允 93 |
7 |
郭 淮 87 |
金目鯛 94 |
費 偉 89 |
韓 浩 92 |
8 |
髭髯龍 86 |
張 苞 92 |
卞 質 87 |
卞 志 92 |
9 |
魏 延 84 |
公孫朱 91 |
楊 儀 85 |
司馬孚 90 |
10 |
魯圓圓 84 |
燈 艾 88 |
蒋 済 84 |
崔王炎 90 |
金 旋「流石は司馬懿、だな」
鞏 志「この順位は爵位・アイテムの補正有りなので
知力・政治の首位は明け渡してますが、
補正なしなら三部門でトップになりますよ」
金 満「姉上も十分すごいです」
金 旋「うむ、そういうお前も統率第3位だ。
これからの活躍を期待しているぞ」
金 満「はいっ」
甘 寧「ところで、髭軍団が武力トップ3だが……。
彼らを重用していかないのか?」
金 旋「ああ、あいつらか?
いや、あいつら使い始めると割を食う者も出る
だろうし。最後の切り札という扱いにしようかと」
李 厳「なるほど。妥当な判断ですな」
甘 寧「よかったな李厳、出番を奪われなくて」
李 厳「な、何を申されるのか」
花 梨『流石に、90代の能力値が多いですね』
劉 髭『人数が多い分、これ位はいなくては困るがのう』
杏 『全体のランキングでもありましたが、
実は個々の能力値では魏には負けています』
劉 髭『逆説的じゃが、楚がここまで大きくなったのは
戦略性と運、これが大きいのじゃよ。
戦力の集中運用がきっちりしていたんじゃ』
花 梨『人材の質については、これからが真価を
問われるということですね』
金 旋「批判的なコメントだなあ……。
まあ外れてはいないんだが」
鞏 志「これだけ大きくなるとそういうものです。
さて、次がワースト10ですね」
楚 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 |
王 粲 7 |
金 満 1 |
蔡 和 3 |
金 満 5 |
2 |
何 晏 10 |
王 粲 3 |
蔡 中 3 |
蛮 望 6 |
3 |
下町娘 10 |
厳 峻 4 |
卞 志 12 |
甘 寧 13 |
4 |
秦フク 15 |
下町娘 5 |
蛮 望 14 |
刑道栄 15 |
5 |
厳 峻 19 |
秦フク 6 |
金目鯛 21 |
黄 祖 16 |
6 |
劉 巴 19 |
潘 濬 16 |
髭髯豹 21 |
秦 朗 18 |
7 |
簡 雍 22 |
趙 樊 17 |
陶 応 22 |
髭髯豹 20 |
8 |
劉 綜 22 |
向 朗 18 |
下町娘 26 |
陶 応 20 |
9 |
崔王炎 23 |
劉 巴 20 |
金 旋 27 |
蔡 中 24 |
10 |
郭 奕 23 |
劉 綜 22 |
高 定 33 |
髭髯龍 28 |
鞏 志「金満どのが二冠王ですね……」
金 旋「だ、誰しも欠点はあるものだ!
個性だ個性! そう気にするなっ!」
金 満「わ、わかってます」
下町娘「ということは、私も個性ということで」
金 旋「いや、そうは言うけどな。
3つもランクインというのはどうだろう」
下町娘「あ、そーいうこというんですか!?
知力が私より低い人に言われ……あれ?」
金 旋「ふはははは、残念だったな!
今『詩経』を持ってる俺の知力は27だが?」
下町娘「くっ……ずるい!」
杏 『ワーストで自らがランクインしてる君主は、
他の勢力にはいないわけですが……』
劉 髭『名前が載るだけでも恥ずかしいのう』
花 梨『そーですね、配下の人に示しがつきませんね』
下町娘「あ、あははははー、言われてますよー」
金 旋「ぬ、ぬううううう」
杏 『楚のトップ10ワースト10を見てきましたが、
ここまでで何か印象に残ったのはありますか?』
劉 髭『そうじゃの、これまでいろいろな勢力の人材を
吸収してきただけあって、人材に統一性がない。
いわゆる寄合い所帯になっておるな』
花 梨『それが今後悪い影響を与えると?』
劉 髭『いや、良くも悪くもそれが楚軍の特徴じゃ。
むしろ、こういう特徴があるからこそ、
伸びているという見方もできるからのう』
杏 『なるほど。他にはないやり方ができる、
ということでしょうか』
金 旋「うちの場合は、特にしっかりした基盤が
あったわけじゃないからな。
寄合い所帯になるのは仕方がない」
鞏 志「だから……というわけではありませんが、
我が国には自由な空気があります。
それが上手く作用してるのではありませんか」
金 旋「うむ、それはあるかもしれないな。
言いたいことも言えないこんな国の中じゃ、
みたいなところにはしたくない。
そこは今後も気をつけていきたいところだ」
金 満「なるほど……自由な空気ですか」
鞏 志「金満どのも、よく覚えておかれますよう。
こう見えて閣下も色々と気を配っているのです」
金 旋「こう見えて、は余計だ」
杏 『さて、次は魏について見ていきましょう』
花 梨『質ではナンバー1というその人材群、
さてどんな感じになってるのでしょうか?』
金 旋「俺らは終わったか。
おーい、そばはまだかー。腹減ったぞ」
下町娘「はいはい、今出来ますよー」
☆☆☆
その頃の魏、濮陽。
曹操は同じように軍師である賈駆と共に
同番組を見ていた。
魏 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 | 曹 操 107 | 関 羽 103 | 曹 操 104 | 曹 操 106 |
2 | 諸葛亮 98 | 張 飛 103 | 諸葛亮 100 | 陳 羣 99 |
3 | 張 遼 97 | 髭髯蛟 98 | 賈 駆 97 | 諸葛亮 98 |
4 | 関 羽 96 | 許 猪 96 | 黄月英 96 | 鍾搖 98 |
5 | 夏侯淵 91 | 夏侯淵 93 | 程 立 95 | 曹 丕 94 |
6 | 夏侯惇 90 | 夏侯惇 93 | 曹 沖 95 | 黄月英 90 |
7 | 曹 彰 90 | 徐 晃 93 | 曹 丕 91 | 董 昭 90 |
8 | 張 哈 89 | 曹 彰 92 | 華欽 91 | 曹 叡 89 |
9 | 張 飛 88 | 張 遼 91 | 曹 植 88 | 劉 劭 89 |
10 | 曹 仁 86 | 張 哈 91 | 賈 逵 86 | 梁 習 89 |
(他勢力はベスト10のみ出します)
曹操
賈駆
曹 操「まだまだ儂らも捨てたものではないな」
賈 駆「これまで楚に流出してはいますが、
人材の質ではまだまだ負けていません」
曹 操「そうだな、何しろ儂の関羽も
いるわけだからな!」
賈 駆「……そうですな。中でも統率力では、
楚よりもまだまだ我が方が勝っています」
曹 操「そうだな、何しろ儂の関羽……」
賈 駆「しかし。その高い統率力を持っていても、
肝心の兵がいなくては宝の持ち腐れです」
曹 操「う、うむ……そうだな」
賈 駆「ああ、それなのに。
なぜに閣下は楚軍に喧嘩を売られますか!
なぜ無駄に兵力を損なわれますか!」
曹 操「す、すまん。しかしなぁ、楚に取られた人材を
どうしても取り返したくて……」
賈 駆「そういうのは、取り返せるだけの余裕が
できてからにしてくだされ!
今は呉から徐州を奪い返せるかどうかの
瀬戸際なのですぞ!」
曹 操「そ、そう怒るな賈駆。
もういい歳なんだから、身体に悪いぞ」
賈 駆「いい歳は閣下も同様です!」
曹 操「全国高齢No.2(※)には言われたくないな」
(※ ちなみにナンバー1は程立)
賈 駆「とにかく自重をお願い致しますぞ!
徐州を奪還し兵力を育成しさえすれば、
楚にもまだまだ勝てるのですからな!」
曹 操「うむ、それはわかっている」
彼が本当にわかったのかどうかは不明だが、
人材の質だけならばまだまだ魏は楚以上である。
今後の課題は、戦略をいかに徹底させるか。
そして、将たちの高齢化問題というところか。
☆☆☆
同刻、呉国小沛。
呉 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 | 陸 遜 100 | 髭髯虎 99 | 庖 統 102 | 張 昭 102 |
2 | 周 瑜 98 | 周 泰 93 | 周 瑜 97 | 顧 雍 98 |
3 | 呂 蒙 93 | 太史慈 93 | 陸 遜 96 | 蒋王宛 96 |
4 | 魯 粛 90 | 徐 盛 89 | 魯 粛 93 | 諸葛瑾 95 |
5 | 徐 盛 88 | 程 普 89 | 諸葛恪 93 | 魯 粛 93 |
6 | 孫 桓 85 | 孫尚香 87 | カン沢 91 | カン沢 93 |
7 | 孫 権 83 | 韓 当 86 | 呂 蒙 90 | 歩 隲 92 |
8 | 程 普 83 | 関 興 86 | 馬 謖 89 | 周 瑜 91 |
9 | 朱 然 82 | 黄 蓋 85 | 張 昭 89 | 孫 権 91 |
10 | 孫尚香 82 | 陳 武 83 | 是 儀 87 | 陸 遜 90 |
孫権
陸遜
孫 権「楚・魏に比べると、やはり劣るな……」
陸 遜「何をおっしゃられますか。
呉の特徴は、飛び抜けた者は少ないですが、
そこそこの者は揃っている点にあります。
上位の者だけで戦っている訳ではありません」
孫 権「そうか、そうだな。
しかし、楚や魏との戦線は停滞しておるし、
あまりいい知らせがないのも現状だ」
陸 遜「弱気になってはいけませんぞ。
こんな時だからこそ、なおさら呉公には
堂々としてもらわねばならないのです」
孫 権「うむ……わかっているのだが」
呉は楚・魏という2大国と正面きって戦っており、
今一番苦しい状態であるといえる。
ここで一方と和睦でも出来るのならば、この局面も
打開できそうなものなのだが、これまでの経緯を
考えると、呉側からそれをすることは難しかった。
孫 権「楚と魏がもっと派手にやりあってくれるかと、
そう思っていたのだがな……」
☆☆☆
またまた同刻。
先頃、涼軍に落されたばかりの河内港。
涼 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 | 馬 超 92 | 馬 超 98 | 法 正 95 | 楊 阜 89 |
2 | 馬 騰 89 | 庖 徳 94 | 楊 阜 91 | 許 靖 85 |
3 | 張 任 85 | 馬雲緑 93 | 閻 圃 87 | 王 累 83 |
4 | 法 正 81 | 張 任 89 | 成公英 86 | 王 甫 83 |
5 | 馬雲緑 80 | 馬 騰 87 | 費 班 85 | 張 魯 83 |
6 | 李 恢 78 | 馬 秋 86 | 黄 権 82 | 閻 圃 82 |
7 | 呉 輿 78 | 甘 粲 85 | 王 累 81 | 黄 権 81 |
8 | 馬 忠 77 | 馬 岱 84 | 王 甫 80 | 成公英 76 |
9 | 馬 岱 76 | 冷 苞 83 | 李 恢 77 | 李 恢 76 |
10 | 成公英 76 | 橋 翊 83 | 張 任 76 | 馬 忠 76 |
馬騰
法正
馬 騰「ええい! せっかく涼の特集だというのに、
また映像が乱れおって、これでは見れぬぞ!
もっとマシなものはないのか!」
法 正「この港にあるテレビはこれだけです。
長安ならもっといい環境で見れますが」
馬 騰「……長安にはまだ戻らんぞ。
まだまだ、魏を掻きまわしてやらんと」
法 正「益州では馬超どのが剣閣を落とし、本格的な
侵攻の足がかりができたそうではありませんか。
私も益州攻略の方が、策を立てやすいのですが」
馬 騰「そんなものはしらん。今言えるのは、
まだまだ儂の気が済まんということだ」
法 正「か、閣下〜」
軍師法正の不幸は続く。
困った君主の下に仕えるのが彼の運命なのか。
☆☆☆
さて、最後は蜀炎。梓潼。
炎 | 統 率 | 武 力 | 知 力 | 政 治 |
1 | 饗 援 98 | 饗 援 101 | 櫂 貌 101 | 卞 鉢 89 |
2 | 鴻 冥 90 | 黄 忠 97 | 卞 参 95 | 張 松 85 |
3 | 卞 壱 89 | 趙 雲 96 | 張 松 90 | 宗 預 85 |
4 | 饗 嶺 88 | 慧 雲 95 | 饗 援 86 | 董 和 84 |
5 | 趙 雲 88 | 卞 弐 94 | 卞 禄 82 | 呂 凱 84 |
6 | 櫂 詮 86 | 饗 嶺 88 | 王 平 81 | 楊 洪 82 |
7 | 劉倩容 85 | 祝 融 86 | 朱 紅 80 | 琥 昆 82 |
8 | 黄 忠 84 | 琥胡選 86 | 費 詩 79 | 卞 呉 82 |
9 | 卞 呉 83 | 琥胡尚 85 | 趙 雲 78 | 孟 光 80 |
10 | 慧 雲 81 | 孟 獲 84 | 楊 洪 77 | 尹 黙 80 |
饗援
櫂貌
饗 援「このような順であったのか。
我が軍もなかなか人材が揃っているな」
櫂 貌「御意」
饗 援「しかし、涼軍よりも上の者が多いのに、
なぜ剣閣が落とされた?」
櫂 貌「それくらいはご承知のはずでしょう。
涼は戦力をほぼ集中させていましたが、
我々は出し惜しみをしました。その差です」
饗 援「饗嶺に任せておけばよいかと思ったのだが、
涼もそれなりに実力があるということか」
櫂 貌「あちらは馬超を先頭に、庖徳や馬雲緑
といった豪傑を出してきております。
こちらも趙雲・黄忠といった豪傑を使って
いかねば、勝てません」
饗 援「ふむ……。剣閣が落とされたのは、
実力を過信するなという神の御告げか。
しかし、こんな所で足踏みなどしてはおれぬ。
年が明けたら、すぐに奪還するぞ」
櫂 貌「はい」
涼に北上を抑えつけられた格好の蜀炎。
これまで温存していた格好の趙雲・黄忠など
高い能力の将を駆使し、剣閣を奪い返せるのか。
☆☆☆
再び、楚。烏林。
劉 髭『さて、これでお終いじゃな』
杏 『それでは、良いお年を』
花 梨『また来年お会いしましょう〜』
金 旋「終わった終わった。
さて、そばも食ったし寝るかな」
鞏 恋「年寄りは寝るのが早い」
金 旋「あんだとう!?
お前らは何かすることがあんのか!?」
下町娘「私たちは徐庶さんの年越ライブに行ってきます」
金 旋「年越らいぶ〜?」
金玉昼「前からやりたがってたらしくて、
だいぶ気合が入っていたみたいだにゃ」
金 旋「ふ〜ん。観客いんのか?」
金玉昼「ここの兵士、何人いると思ってるのにゃ」
金 旋「ああ……なるほど。10万以上もいれば、
中にはお祭り好きもいるだろうからな」
雷圓圓「お祭り大好きですよ〜。騒ぐぞ〜」
魯圓圓「……ほどほどにしてね」
金 満「私も行ってきます」
金 旋「まあ、若いもんで楽しんでくればいい」
下町娘「じゃ、行ってきます」
若い者たちはその場を後にして、
ぞろぞろとライブ会場へ出かけていった。
金玉昼「楽しみだにゃ〜」
鞏 恋「ステージに乱入でもする?」
金 満「だ、ダメですよそんなこと。
ところで、最近全然魏光さんを見かけませんけど、
どうしたんでしょうね?」
鞏 恋「さあ」
金 満「さあって……」
雷圓圓「あ、私知ってますよ〜! 魏光さんでしたら、
最近孔奉さんの所に通ってるみたいです」
魯圓圓「……通ってる? なんで?」
雷圓圓「そこまでは知りませんけどぉ、この前見たら
二人で上半身裸になって汗だくになりながら
何かをやってましたよ」
下町娘「は、裸!? 汗だく!? くんずほぐれつ!?」
金玉昼「あ、なんかスイッチ入ったみたいだにゃ」
魯圓圓「くんずほぐれつまでは言ってないですよ?」
雷圓圓「あ、でもぉ、なんか手を取り合って手取り足取り、
ああでもないこうでもないってやってましたー」
下町娘「き、キター! コーフンするぅー!!
やおいすぱぁぁぁぁくっ!!」
鞏 恋「……ホモのどこがいいの?」
下町娘「チッチッチ、ホモじゃないわ。
やおいよ、や・お・い!!
乙女のドルィィィィムワールドなのよッ!!」
鞏 恋「よくわからない……」
魯圓圓「そ、そうですよね、私もそういうのは……」
下町娘「あれ、魯ちゃん。
この前ハードやおい本貸してあげたじゃない」
魯圓圓「あ、あれは単にどういうものなのかなって
そういう知的好奇心だけのものであって……」
雷圓圓「そんなはずないですよ〜。
嬉々として見てたじゃないですか〜」
魯圓圓「み、みんな聞いてるじゃない!
そういうこと言わないで〜!!」
金 満「……何も聞こえない。私は何も聞いてません」
下町娘「大丈夫よ金満君。女子はみんなこうなの。
全然、怖くなんてないのよ〜」
金 満「アー! 聞こえません何も聞こえません」
金玉昼「……で、結局魏光さんは本当は何を?」
雷圓圓「わかりませーん♪
ハァハァ言いながら身体動かしたようですけど〜」
下町娘「ハァハァ言ってたのならもう決まりね!
私や魯ちゃんが大好きなアレよっ!」
魯圓圓「い、言わないでください〜!!」
鞏 恋「ホモネタはもういいから」
金 満「アーアー聞こえないワーワー!」
さて、魏光が実際に何をやっていたのか……。
それは次回明らかになるであろう。
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