○ 第七十四章 「血染めの尻」 ○ 
216年6月

洛陽

金旋、倒れる!(トイレで)

この報は一気に洛陽を駆け巡った。
失血のため気を失った金旋は、すぐに医務室に運ばれ、
ちょうど洛陽に滞在していたスーパードクターKadaが、
彼の緊急オペを行うこととなった。

  華佗華佗   下町娘下町娘

華 佗「それでは、オペを始めるぞ」
下町娘「は、はい」

看護士免許を持つ下町娘を助手にした華佗は、
神のメス捌きを見せ、手術を進めていく。
そして患部を開いた時、華佗は唸った。

華 佗「こ、これは……」
下町娘「ど、どうかしたんですか!?」
華 佗「……金旋どのは、毎日青汁を飲んでおるな」
下町娘「え、ええ。最近は欠かさず飲んでますが……。
    何で知ってるんですか?」
華 佗「ほーれ、ウンコがこんな緑色〜」
下町娘キャー!
    ま、真面目にやってください!」

……このように緊迫したオペであったが、
そこは流石に名医華佗である。
流れるような早さで患部へ治療を施し、
すぐに傷口を縫合してしまった。

    ☆☆☆

   金旋金旋

金 旋「皆には心配をかけたな」

術後、意識が回復した金旋は、
翌日に諸将を集めて元気な姿を見せた。

  魏延魏延   楽進楽進

魏 延「倒れたと聞いて驚愕しましたが、
    実はただの痔だったとは……」
楽 進「椅子に座っていても大丈夫なのですか?」
金 旋「うむ、流石は華佗だな。
    こうして座っていても、何の痛みもないぞ」

  金目鯛金目鯛  金玉昼金玉昼

金目鯛「全く、人騒がせな親父だな……。
    もう少し深刻な病なのかと思ったぜ。
    手術の翌日に、こう元気になられてもなあ」
金玉昼「いっそ、しばらく寝ててくれてた方が
    こっちとしてもやりやすかったけどにゃ」

金 旋「はっはっは。
    この金旋、そう簡単には倒れんよ」

こうして、騒動は二日で収まった。

皆に元気な姿を見せた金旋は、その後、
執務室にて下町娘の淹れた茶をすすっていた。

  金旋金旋   下町娘下町娘

金 旋「皆、それほど心配した様子はなかったな」
下町娘「それはそうですよ。
    あそこまで元気な姿を見せつけられて、
    おまけに痔だと言われては……。
    心配する方が変ってものです」
金 旋「そかそか。そうだろうな、痔だもんな〜」
下町娘「……あの」
金 旋「ん、どうした」
下町娘「……本当に、ただの痔なんですか?」
金 旋「な、何をいきなり。疑ってるのか?」
下町娘「手術中、助手として横から見てましたけど、
    そんな単純な手術じゃありませんでしたよ。
    華佗先生だからすんなり終わりましたけど」
金 旋「……そうか、看護士免許を持ってたんだっけ。
    いや、そんな設定すっかり忘れていたよ。
    いやー失敬失敬」
下町娘「とぼけないでください。
    華佗先生に聞いてみても、
    『金旋どのに全て話しておくから、彼に聞け』
    としか言わないし……」
金 旋「ふむ……そうだな。
    町娘ちゃんになら、話しておいてもいいか」
下町娘「ということは、やっぱりただの痔ではなく……」
金 旋「うむ」
下町娘ものすごい痔なんですね!
金 旋「なんでそうなる!
    ……って確かに外れてはいないが、ううむ」
下町娘「違うんですか?」
金 旋「ものすごい痔なのは確かだ。
    だが、ただのものすごい痔ではない。
    ……次にもう一度出血すれば、死ぬ
下町娘「ええっ!? し、死ぬって?」
金 旋「華佗のオペで応急処置はできたが、
    この痔はかなり特殊なんだそうだ。
    華佗の腕でも、根治治療は無理らしい」
下町娘「そ、そんな……」
金 旋「次に出血する時期はわからんらしい。
    半年後か、1年後か、2年後か……。
    だが確実に病状は進行していき、
    次には今回以上の出血量となる。
    そして失血死で、ポックリ」
下町娘「なんで、なんでそんな、
    平気な顔で言ってられるんですか!?」
金 旋「今年で62歳……。
    長寿という程じゃないが、それなりに長く生きた。
    そろそろお迎えが来てもしょうがないだろう」
下町娘「それじゃ、統一の夢はどうするんですか!?
    諦めちゃうんですか?」
金 旋「それは、死ぬまで諦めるつもりはない。
    だが、俺が生きているうちに達成するのは、
    難しくなったのは事実だろうな」
下町娘「……そんなぁ」
金 旋「そんな泣きそうな顔するない。
    大丈夫、死ぬまではもう少し余裕がある。
    それまでは泣かずに俺の補佐を頼むよ」
下町娘「は、はい。わかりました」
金 旋「それで、だ。
    この話は他の奴には内緒にしてくれ。
    特に玉や目鯛たちにはな」
下町娘「でも、家族じゃないですか。
    折りを見て話しておくべきですよ」
金 旋「いや、あいつらのことだ。そんな話をしたら、
    無理矢理に隠居させられてしまうだろう。
    それは勘弁だ」
下町娘「うーん……確かに、
    健康第一で考えたらそうですね……。
    なるべく長生きしてほしいって思いますし」
金 旋「俺は死ぬまで現役でいたいんでな。
    だから、バレそうになったら上手く誤魔化してくれ。
    特に、玉はああ見えてかなりの心配症だから」
下町娘「はい……。で、でも、
    なるべく無理しないようにしてくださいね」
金 旋「ああ、努力しよう」

下町娘に衝撃の事実を告白した金旋。
彼のその瞳には、絶望の色はなかった。

ただ、自分が亡き後どうなるか……。
どう転ぶかわからないそちらの方が、心配であったのだ。

   潘憲???

???「な、なんだって……」

……その金旋と下町娘の会話を、
部屋の外から盗み聞きしている者がいた。

その者の名は、潘憲(ハンケン)という。
春頃、金旋に兵士から抜擢され、
司馬懿の指導を受けた後、将に昇格した人物である。

潘憲(ハンケン) 統率68 武力70 知力85 政治75
性格:冷静 兵法:奮闘・突進・罠破・教唆・混乱・罠など

この男、武芸・智謀ともになかなかの者なのだが、
少しばかり利己的な性格をしており、
司馬懿などにはそれを危ぶまれていた。

潘 憲「なんだよ……。
    将に抜擢されてこれからって時に。
    いや、待てよ……」

潘憲の頭の中ではじき出される打算。
それは、『こいつはネタになる』というものだった。

そして、翌日。

司馬懿「潘憲が行方をくらませました」
金 旋「うそっ!?」
司馬懿「本当です。このような手紙が……」
金 旋「……ぐ、ぐぬぬ。
    目を掛けてやった恩を忘れたかっ!」

『世話になったぜ、あーばよっ』の置き手紙を残し、
潘憲は金旋軍を去った。
そして彼が向かった先は……。

  諸葛亮諸葛亮

諸葛亮「我が軍に寝返りたいだと?」
潘 憲「はっ。それと、面白い情報を持って参りました」
諸葛亮「面白い情報……?」
潘 憲「金旋の命、長くはありません。
    彼は不治の病を患っております」
諸葛亮「なんと」

潘憲は曹操軍に走り、金旋の病の情報をネタにして
登用を願い出る。
曹操はそれを認め、潘憲を登用した。

  曹操曹操   諸葛亮諸葛亮

諸葛亮「よろしいのですか。
    金旋の差し向けた埋伏の毒、という可能性は?」
曹 操「心配ならば、見張りをつけておけばよい。
    なに、あそこまで功名にこだわるような男だ。
    偽りなどなかろう」
諸葛亮「では、金旋の病の話も本当だと?」
曹 操「金旋が術後、すぐに家臣の前に現れたそうだ。
    その時点で、奴の命は短いと分かる」
諸葛亮「それは家臣の動揺を抑えるためなのでしょう。
    しかし、なぜそれが命が短いと……」
曹 操「もし私が同じ立場にあったとして、
    本当に大したことがないのならば、
    『病に倒れて動けぬ』と噂を流しただろう」
諸葛亮「ふむ……敵を油断させるためにですな」
曹 操「金旋がそういう策を思いつかなかった、
   という線もあったが、潘憲の証言で裏が取れた。
   まあ、先が短いのは私も同じなのだがな」
諸葛亮「何をおっしゃいます。
    閣下は大病を患ってはおりますまい」
曹 操「しかし、金旋の死を待てるほどではない。
    今はまず、軍備再編を急ぐのだ」
諸葛亮「はっ」

曹 操「さて金旋……。
    お前は死を目の前にして、何を為す?」

    ☆☆☆

季節が秋に変わり、7月。
金旋は朝廷より公に任じられた。
荊州(楚)を領していることから、
以後、彼は楚公と呼ばれるようになる。

なお、公となったことを機に、
配下の爵位変更が行われた。
燈艾と徐庶が武官の上位に抜擢され、
その他にも順位の変動が行われた。
(なお、この時の様子は次回お送りする予定)

  金旋金旋   下町娘下町娘

金 旋「いよいよ公か。
    金旋とやらも偉くなったもんだな」
下町娘「そうですね。中身は大して変わってないのに」
金 旋「マテ、それはどういう意味だ」
下町娘「いい意味ですよ。
    偉くなってもそれを鼻に掛けることもなく、
    威張り散らすわけでもない。
    ホント、いい上司の見本のような人です」
金 旋「そ、そうか? そう言われると、て、照れるな」
下町娘「おだてに乗りやすい性格も、
    まーったく変わってませんけどねー」
金 旋「…………」
下町娘キャー!
    無言で玉璽を投げつけようとしないで!
    それって国宝ですよ、国宝!」
金 旋「全く、君主なんだからもう少し敬ってくれい」
下町娘「敬ってますよー。給料分くらいは」
金 旋「……それは暗に『給料安いぞ、上げろ』
    と言ってるのかな」
下町娘「いえいえ、そんなこと思ってませんよー。
    爵位もらえて給料上がってますしー。
    ほんの少しだけですけど」
金 旋「……はぁ、ちと疲れた。少し横になるぞ」
下町娘「えっ……? だ、大丈夫ですか?
    お尻痛かったりしませんか?」
金 旋「急に心配な顔すんな。大丈夫だ」
下町娘「は、はい」
金 旋「ちょっと昼寝するだけだから。
    少ししたら起こしてくれな」
下町娘「はい、わかりましたー」

金旋は下町娘を外に出し一人になると、
よっこらせと牀(ベッド)に寝そべった。

金 旋「さて……残り少ない命だが……。
    この先……どうすべきか……」

そんなことを思案しながら、
金旋は眠りの世界へと入っていった。

    ☆☆☆

???「……どの。金旋どの……」
金 旋「……うーん。なんだよ、
    そんなに時間経ってないだろ……」
???「起きなされよ、金旋どの」
金 旋「はいはい、今起きますよ。しかし町娘ちゃん、
    いつの間に声がそんなにしわがれて……」

   劉髭劉髭
   ジャーン

金 旋「なっ……。そ、そんな……」
劉 髭「フォフォフォ。久しぶりじゃな」
金 旋「いつの間にそんなに老けた、町娘ちゃん!?
    いつの間にかヒゲまで生えて!」
劉 髭「……まったく、寝ぼけとる場合か。
    ワシの顔を見忘れたのかの?」
金 旋「……え? うそ、軍師?」
劉 髭「うむ、お主の初代軍師、劉髭じゃ。
    死後の世界から、お主に会いに来たのじゃ」
金 旋「てーことは……もうお迎えかよ!?
    うそー!? 早すぎだってばよー!」
劉 髭「はっはっは、そう動揺するでないぞ」
金 旋「た、頼む、頼みます死神博士!
    せめて、せめてあと3日!
    まだ食べてみたい食い物とかあるし、
    遺言とかも残す暇を……」
劉 髭「誰が死神博士じゃ!
    早合点するでないわ、お主はまだ死なんよ。
    今日来たのは、お主に助言をしにきたのじゃ」
金 旋「助言をしに……?
    も、もしかして、痔の治療法とかを?」
劉 髭「知ってるなら教えるがの、わしゃ知らん」
金 旋「なんだ……期待して損した」
劉 髭「ほう、そんなことを言うのか?
    『寿命の延ばし方』を教えようと思ったんじゃが」
金 旋「ええっ!? じゅ、寿命を延ばすだって!
    そんなことができるのか!?」
劉 髭「うむ。じゃがこれは、
    本来やってはいけないことなのじゃ。
    じゃから、他言は無用じゃぞ、よいな?
    他人に話してしまうと、延ばした寿命も
    無効になってしまうかもしれんぞ」
金 旋「わ、わかった……。
    誰にも話さないと誓おう」
劉 髭「ふむ、では教えよう。
    頓丘の地に、管輅という占い師がいる。
    その者が、寿命を延ばす方法を知っておる。
    そやつに方法を聞き、それを行うのじゃ」
金 旋「……なんだ、てっきり直接寿命を延ばす方法を
    教えてくれるのかと思ったのに……。
    まあいいや、とにかく、
    頓丘の管輅に会えばいいんだな。
    頓丘の……頓丘!?


頓丘まで何マイル
  頓丘への道のり


金 旋思いっっっっきり、
    敵の領内真っ只中じゃないか!
劉 髭「そ、そう言われてものう。
    しかし、他に方法はないんじゃ」
金 旋「頓丘に行くには、軍を率いて行く必要があるぞ。
    俺個人の延命のために、軍を巻き込むなど。
    そんなのは却下だ、却下」
劉 髭……金旋の馬鹿ァ!

ボグゥッ

金 旋ひでぶっ!

劉髭のコークスクリューが金旋の頬に見事にヒット。
金旋の身体は錐揉みしながら放物線を描き、
地面にたたきつけられた。

劉 髭「この大馬鹿者がっ!
    お主はいつからそんなワガママ君主になった!」
金 旋「わ、ワガママって……逆だろう!
    自分の都合で軍を動かすわけには……」
劉 髭「いや、そうではないぞ!
    結局、それはお主の自己満足にすぎぬわい!」
金 旋「じ、自己満足だと……」
劉 髭「そうじゃ!
    お主は、自分の命を軽く見すぎておる!
    味方の誰もが、今お主に死なれては困るんじゃ!
    それを慮れないようでは、君主失格じゃ!」
金 旋「ムムム……」
劉 髭「何がムムムじゃ!
    すでにお主の命は、お主だけの命ではない!
    それを延ばすためならば、皆喜んで戦うわ!
    それを何が『自分の都合』じゃ、このたわけめ!
    ここまで言っても判らんのなら、
    君主などとっとと辞めてしまえ!」
金 旋「……い、いや。すまん軍師。
    あんたの言葉、よくわかった。
    わかったから、顔に唾飛ばすのやめて」
劉 髭「うむ。わかればよろしい。
    では、頓丘を目指すのじゃ……。
    お主の運命、お主自身で変えてみせい……」
金 旋「軍師……? ちょ、ちょっと待ってくれ。
    まだあんたと話したいことが……」
劉 髭「フォフォフォ、ワシなどもう用無しじゃ……。
    後は、お主の優秀な配下に頼るがよい……」
金 旋「軍師! 待ってくれ!」

むんず

劉 髭い、いだだだ! ひ、髭を掴むな!
金 旋「待ってくれ軍師、俺は……
    俺はまだアンタと話がしたいんだ」
劉 髭「そんなこと言われても……。
    い、いだだだ、抜ける、髭が抜ける!」

ぶちぶちぶちっ

劉 髭ぎゃーっ!
金 旋「軍師! ま、待ってくれ! 軍師ーっ!」

    ☆☆☆

金 旋「ぐんしー!」

ごちーんっ☆

金 旋あいでーっ!
下町娘あいたーっ!

金旋がいきなり起き上がったので、
起こそうとしていた下町娘と、頭と頭がごっつんこ。

下町娘「な、なんなんですかぁー、いきなりー」
金 旋「す、すまん……いててて」
下町娘「何か、夢でも見てたんですか?
    ぶつぶつ寝言を言ってましたけど」
金 旋「夢……夢? 夢だったのか、あれは……」

だが、夢ではない証拠は、
金旋の手のひらの中にあった。

金 旋「ひ、髭だ……軍師の髭だ。
    やはり、あれは夢じゃなかったんだ」
下町娘「うわ、何ですかこの毛は……。
    汚いですね、もう。ふーっ!」
金 旋「ああっ! 吹き飛ばさないで!」

金旋の懇願もむなしく、その毛は吹き飛んで無くなった。

下町娘「ほら、仕事残ってますよ。
    それと、玉ちゃんが今後の戦略のことで話したい、
    って言ってましたし」
金 旋「……自分の運命は、自分で変えろ、か」
下町娘「金旋さま?」
金 旋「いや、なんでもない。
    とりあえず仕事は後回しにする。
    それより、諸将を集めてくれ。緊急招集だ」
下町娘「き、緊急ですか?」
金 旋「おう、緊急だ」
下町娘「わ、わかりました……」

観念した下町娘は、法螺貝を取り出し、
外へ向けて思いきり息を吹き込んだ。

ぷぉ〜 ぷぉ〜

気の抜けるような音だったが、
その音を聞きつけた諸将が続々と集合した。

    ☆☆☆

会議室に集まった諸将は、金旋の登場を待ちつつ、
隣にいる者とボソボソと話をしていた。

  魏延魏延   楽進楽進

魏 延「この緊急招集はなんなのであろうな」
楽 進「わからんな。すでに爵位も変更済みのはずだ」

  徐庶徐庶   韓遂韓遂

徐 庶「何か重大発表でもあるのかねえ?」
韓 遂「だとしても、何のことか予想もつかぬな」

  鞏恋鞏恋   魏光魏光

鞏 恋「今夜は皆で焼肉パーティーをしようと……」
魏 光「いや、それはないです。確実に」

  蛮望蛮望   甘寧甘寧

蛮 望「『衝撃発表、セクシーランキング!
    ミス金旋軍となるのは蛮望!』なーんて」
甘 寧「たのむおまえしゃべるな」

各々がそんな話をしていると、
金旋が入室し中央の壇に上がった。
途端に、場内はしんと静まり返る。

金旋はひとつ咳払いをすると、
真剣な表情で話を切り出した。

金 旋「皆に集まってもらったのは他でもない。
    これより、曹操領内への侵攻作戦を発動する!」

金旋の宣言に場内はどよめいた。
何の前触れもなかった上での、この宣言。
しかも検討ではなく、発動すると言い切っているのだ。
驚かない方がおかしいくらいである。

彼らの未来はどうなるのか。次回へ続く。

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