○ 第11回コラム「爺と杏の郭図みりみり放送局」 ○ 
〜例によって某ラジオ局よりお送り致しております〜

   劉髭劉髭    杏

劉 髭姐さん大変です!
    金旋のお尻が大変なことに!
 杏 「あの人は、昔から健康には人一倍、
    気を使ってたんですけどね……。」
劉 髭「尻はどうにもならんからのう。
    さてさて、急展開を見せる本編をヨソに、
    こっちはマッタリ行くぞい」
 杏 「死後の世界では、少々のことでは
    動揺しないものなのです」

劉 髭「爺と」
 杏 「杏の」
二 人「郭図みりみり放送局〜」

 杏 「郭図っていうと、『出ると負け軍師』ですね」
劉 髭「失礼な二つ名じゃな。
    ま、演義では実際に負け続けなんじゃが」
 杏 「能力はそれなりだったのでしょうけど。
    少しでしゃばりだったようですね」
劉 髭「実際のところはわからんがな。
    家臣間の派閥争いがあっただろうということは、
    想像に難くない」
 杏 「人の和は大事に!という教訓ですね」

劉 髭「さて、初めはこのコーナー!
    『三国志英雄列伝』をお送りするぞい」
 杏 「はい。今回の列伝は?」
劉 髭「今回は、『朱桓』じゃ。
    リプレイではあまり目立っておらんが、
    能力も高いし、実は重宝されとるのだぞ」
 杏 「元は呉の将ですね」
劉 髭「今後、水軍戦で見せ場がある!
    ……かもしれんの」
 杏 「では、列伝をどうぞー」

     朱桓朱桓

朱桓、字は休穆(キュウボク)。呉郡の出である。
孫権の代となってから孫家に仕え始めた。

県令に任命された時には、有能な部下を選び出し、
疫病や飢饉に苦しむ民に炊き出しや薬の手配などをした。
そのため、士卒も民も彼に感服し、
彼の命令を喜んで聞くようになったという。
その後、校尉に昇進したのだが、
彼が最初に与えられた兵は、二千程度だった。
しかし、各地に散らばっていた者を集めて部隊を再編し、
一年余り後には1万程度を配下にしたという。

人心を掴むことに長けた人物であったのだろう。
また、その軍を以って各地の反乱を次々に収めており、
軍才も持ち合わせていることを証明している。
魏軍の曹仁に攻められた際にも、少ない兵を奮い立たせ、
また計を駆使して数倍の敵と戦い、これを退かせている。

魏との戦いで何度も戦功をあげており、
官爵も前将軍にまで昇進している。

彼の名は魏にも轟いていた。
呉が魏側に攻め込んだが、利なく退却をしようとした時、
魏軍は追撃をしようと企てた。
しかし、しんがりを務めるのが朱桓だと分かると、
襲い掛かる気にならず、そのまま見逃したという。

このように有能であり、部下たちにも慕われていたが、
彼は気位が高く、他人に指図されるのが嫌いであった。
そのため、上司とぶつかることも多くあり、
時には憤慨して殺してしまうこともあった。
孫権も、頭の痛いところだっただろう。

しかし、俸禄を部下たちに分け与えたり、
他人との道義的な関係を大切にしたので、
民衆や兵卒にはすこぶる評判がよかったようである。
彼が病気になり、死した時には、皆それを嘆き、
彼の人となりを懐かしんだという。

239年、62歳で病死。
生前から財を分け与えていた彼の家には、
葬儀の費用を出す貯えもなかったという。
孫権は、朱桓の葬儀のために費用を出してやった。

『呉の小関羽』。
彼を評するのに、この言葉を使いたい。
呉を守って戦い続け、民や兵に慕われた彼は、
呉にはなくてはならなかった将であったのだ。

劉 髭「こんな感じの名将だったんじゃ。
    彼は頭も良くてな、一度会ったら、
    その顔はずっと忘れなかったともあるぞ」
 杏 「名家の出の朱治や朱然とかとは違い、
    たたき上げの人だったんですね」
劉 髭「姓が同じだから血族みたいに思われるが、
    実は朱然らとは関係がないんじゃよ。
    ま、元を辿れば突き当たることもあるかもしれんが」
 杏 「渡辺さんとか高橋さんみたいな感じですね」
劉 髭「今後のリプレイでは、彼に注目じゃ!」

劉 髭「というわけで、朱桓の列伝をお送りしたぞい。
    これで今回の『三国志英雄列伝』は終わりじゃ。
    紹介希望の人物がいれば、リクエスト送ってくれい」
 杏 「他にもいくつかリクエストが来てますが、
    ちょっと出せない人もいたりします。
    一応『リプレイに登場する人物で』という条件が
    ありますので、それに合う人を挙げてくださいね」
劉 髭「リプレイと関係ない奴のは書く気はない、
    というわけじゃ。あしからず思ってくれい」

 杏 「さて、残り少ない時間はお寄せいただいた
    質問にお答えする、おたよりコーナーです」
劉 髭「質問は三国志トップの一番下のフォームで送れるぞい。
    それから、感想掲示板もよろしくの」

 杏 「では最初のおたよりです。
    このスレを見てくれ。こいつをどう思う?』
劉 髭「ウホッ、いいスレしてるじゃないの」
 杏 「DAT落ちして読めなくなるかもしれませんので、
    補足しておきます。2ちゃんねる三国志・戦国板の、
    『惇兄ってもしかして女?』というスレにリンクしております」
劉 髭「横光三国志アニメ(映画版、めっちゃオリジナル)の
    于禁の女化もそうじゃが、やはり男ばかりいるよりは
    女の将がいる方が萌えるのう」
 杏 「金旋軍はちょっと多すぎですけどね。
    で、リプレイで夏侯惇は女になるんでしょうか?」
劉 髭「そいつぁー無理があるのう。
    すでに夏侯惇の歳は50過ぎとるからな。
    出すならおばちゃん武将になるが……」
 杏 「それは司馬懿の女化よりも非難轟々でしょう。
    やめておいた方が身のためです。
    でも、司馬懿の歳もさんじゅ……」
劉 髭「司馬懿の見た目の若さについては、
    しばらくしたら明かされるじゃろう。
    何も考えず女化したわけではないぞ」
 杏 「無理矢理なこじつけは勘弁してくださいね」

 杏 「では、次です。
    『オリジナル武将で登場している張常は、
    張済の子とのことですが、張繍との関係は?』
劉 髭「ふむ、張繍は張済の甥じゃから、
    従兄弟同士、という関係になるかの。
    リプレイ(216年)ではすでに張繍は死んでおり、
    二人の対面はないんじゃがな」
 杏 「何かネタは考えてたんですか?」
劉 髭「いんや。何しろ、張繍との関係は、
    このおたよりで思い出したくらいじゃからな」
 杏 「不憫な張常さん……」
劉 髭「変に目立つと次の週に死ぬぞ。
    脇役はひっそりと生きるもんじゃ」

 杏 「今回はこれで終わりです。
    おたよりを送ってくださった方、
    どうもありがとうございます。
    またのご来店をお待ちしております」
劉 髭「そりゃ飲食店の受け答えじゃ」
 杏 「そうでしたね。
    ではまた、おたより待ってますね」

 杏 「さて、エンディングの前にお知らせです」
劉 髭「お知らせとな?」
 杏 『金旋ウラナイ』というものを作ってみました。
    貴方がどういうキャラなのか占ってくれますよ。
    なお、キャラはリプレイに登場する方々です」
劉 髭「ほう……その中にワシは入ってるのかの?」
 杏 「えーっと『作るときにスポーンと忘れてた』
    ……だそうです。12人という制限もありますし、
    今後の追加も絶望的ですね」
劉 髭「筆者コロス!」
 杏 「URLはこちらです。http://u-maker.com/60980.html
    微妙にネタバレが含まれてたりします」
劉 髭「……ふむ、ワシは甘寧になったな」
 杏 「いろいろ試してみてくださいねー」

    ☆☆☆

劉 髭「……というわけで、コラム第11回は終わりじゃ」
 杏 「『三国志英雄列伝』に紹介して欲しい武将、
    リプレイ中のことで疑問に思ったこと、
    ご感想、ご要望、ご意見、等々お寄せくださいませ」
劉 髭「誤字脱字指摘でも結構じゃ」
 杏 「では、また次回お会いしましょう」
劉 髭「さらばじゃー」

〜第11回放送、終了〜

[第七十三章にへ戻る<]  [三国志TOP]  [>第七十四章へ進む]