○ 第七十一章 「総力洛陽大決戦」 ○ 
216年1月

河南

1月下旬。
洛陽では、金・曹の両軍が総力を持ってぶつかっていた。

新たに出撃した韓遂隊と共に、
甘寧隊・司馬懿隊は曹操隊への攻撃を続ける。

   金閣寺金閣寺

金閣寺「逆賊曹操! この金閣寺の連射を受けよ!」

司馬懿隊の金閣寺は、弩連射で曹操隊を打ち倒していく。
韓遂隊は、魏緒・謝旋が連携しての連射。
そして甘寧隊は、金目鯛が突撃をかける。
ここまでの集中攻撃を受けては、
曹操隊に反撃する余力はほとんど残っていなかった。
だが……。

   金目鯛金目鯛

金目鯛「どけどけどけ! 金目鯛さまのお通りだ!」

突撃をかける金目鯛。
その向かう先には、曹操隊の将がいた。

曹 宇「……もはやこれまでだな」
兵 A「お逃げください、曹宇さま!
    このままではやられます!」
曹 宇「曹操の子が、そう何度も敵に背中を見せられるか。
    父上に伝えよ……曹宇は立派に戦った、とな」
兵 A「曹宇さま!?」
曹 宇「曹操が子、曹宇の最後の戦いぶりを見せてやる!」

曹宇は、突撃してくる金目鯛に真っ向から向かっていった。

金目鯛「むっ……!? なんだ、真っ直ぐ向かってくる!?」
曹 宇「敵将! よく見ておけ、これが曹操の子の戦いだ!
    刺し違えてでもお前を倒す!」

兵 B「金目鯛さま! ここは我らにお任せを!」
兵 C「曹操の子ともなれば、かなりの手柄!」
兵 D「出世間違いなしだなこりゃあ!」

金目鯛の側にいた兵3人が、一斉に曹宇に襲い掛かる。
曹宇は何度もその刃を受けながらも、気迫で斬り返し、
兵たちを全て討ち取った。

曹 宇「ハァ、ハァ……次は貴様だ! 行くぞ!」
金目鯛「……まだ若ぇのにな。閣寺と同じ位か。
    だがこれも運命かねえ……来い、若造!」

両者の馬がすれ違う。そして両者の武器も。
次の瞬間、曹宇の身体から血しぶきが飛びちり、
彼は落馬した。

金目鯛「……流石だな。曹操の子よ。
    敵とはいえ、天晴れな最期」

記録によると、曹宇は乱戦の中で討死したとある。
そして、すぐにその亡骸は何者かの手で、
洛陽へ届けられたとも……。

曹操隊は全滅。
曹操、程立、司馬孚はなんとか洛陽へ逃げのびた。

    ☆☆☆

他の隊が曹操隊を全滅させる一方で、
郭淮隊が洛陽から出撃した徐晃隊を相手に戦っていた。
数の上では郭淮隊が有利であったが、
徐晃隊には張哈・李典などの名将が揃い、
また徐晃隊の士気の高さもあって戦況は一進一退を
繰り返していた。

   郭淮郭淮    于禁于禁

郭 淮「なかなか、思うようにはさせてくれぬか」
于 禁「うむう。徐晃が相手ではな……」

ワァー ワー

郭 淮「なにごとか!?」
于 禁「いかん! かく乱を受けているぞ!
    兵たちが我を失っている!」

洛陽の諸葛亮の手によるものであろうか?
郭淮隊はかく乱され、陣を乱してしまった。
その機を逃さず、徐晃隊は攻撃を仕掛けてくる。

  徐晃徐晃   李典李典

徐 晃「行けい! 突進だ!」
李 典「徐晃どのに続け! 突進!」

徐晃・李典が連携しての突進攻撃。

   張哈張哈

張 哈「まだまだ! この張哈の突撃を受けよ!」

さらには張哈の突撃を受け、
郭淮隊は一気に1万以上の兵を失ってしまう。
だが、彼らは退かなかった。
多くの兵を失いながらも、徐晃隊を押さえ込み、
他の隊へと向かわせなかった。

  鞏恋鞏恋

鞏 恋「やられっぱなしでは終わらないっ!」

鞏恋の飛射などで反撃し、交戦を続けた結果、
徐晃隊は洛陽へ退却を余儀なくされた。
その頃にはすでに、洛陽の兵は減りすぎていたのだ。

    ☆☆☆

  金旋金旋   下町娘下町娘

下町娘「甘寧隊、撤退完了です。
    司馬懿隊、韓遂隊は引き続き洛陽城を攻撃中。
    郭淮隊の撤退は、あと数日掛かるようです」
金 旋「よしよし、ここまでは大体作戦通りだな。
    では、甘寧と楽進に出撃準備をさせるように」
下町娘「はーい。攻城兵器ですね」
金 旋「そうだ。よし、それじゃ俺も用意しないとな」
下町娘「はい? 何の用意ですか?」
金 旋「何って、決まってるだろ。出撃用意だよ」
下町娘「えっ?」
金 旋「いよいよ最後の仕上げだ。ならば俺自ら出る!」
下町娘「ええーっ!?」

2月中旬。
曹操軍の部隊を殲滅した金旋軍は、
部隊を再編成し、洛陽攻城部隊を出撃させる。

金旋隊4万5千(金目鯛・下町娘・劉曄・呂曠)、
甘寧隊3万5千(蛮望・卞質・秦綜)、
楽進隊2万(牛金・蔡瑁・厳峻・孔翊)。

すでに出撃している司馬懿・韓遂隊と合わせると、
その兵は、総勢15万以上になっていた。
まさに、総力を上げてこの戦いに臨んでいたのである。

河南

下町娘「どーして私まで出撃なんですかーっ!?」
金 旋「つべこべ言わんで付き合わんか!」

    ☆☆☆

洛陽城。
憔悴しきった曹操、そして諸葛亮が楼閣で佇んでいた。

  曹操曹操   諸葛亮諸葛亮

曹 操「やられたな。もはや、ここも長くは持つまい」
諸葛亮「気をしっかり持たれませ。
    少しの間辛抱すれば、各地より救援部隊が参ります。
    その部隊がくれば、まだまだ持ちこたえられます!」
曹 操「ふ……気休めはよせ。2万にも満たぬ兵で、
    15万以上を相手にどうやって耐えろというんだ?」
諸葛亮「まだまだ罠も未使用のものが残っております。
    それを上手く活用し、少しでも減らせば……」
曹 操「そう上手く行くかな……?
    ふむ、どうやら来たようだぞ」

土煙を上げ、押し寄せる金旋軍。
その圧倒的な数に、冷静な諸葛亮も少しばかり気後れした。

諸葛亮「なんという数……」
曹 操「これが、数の力というものだ。
    どんな天才も名将も、この差はどうにもできん」

    ☆☆☆

金 旋「……ここまでの大部隊ともなると、壮観だな」
下町娘「確かにすごい数ですね。攻城兵器もいっぱい……。
    私、あの兵器初めて見るんですけど、何ですか?」
金 旋「ああ、今回の攻城兵器か。これはな……」

☆今週のビックリドッキリメカ☆

 投石機

投石機。
テコの原理を利用して、大きな石を投げ込む装置である。
なお、古代中国の「砲」というのはこの投石機を指す。
西洋ではカタパルトと呼ばれる。

金 旋「てなシロモノだ」
下町娘「それをズラーッと並べて、
    城へ次々に石を投げ込むんですか……。
    うわー、極悪非道〜」
金 旋「うっさい! 早期決着を図るためだ!
    よーし、それでは投石機の準備を!」
兵 E「はっ! 総員、準備急げ!」
金 旋「この攻撃に耐えられるものか……。
    全部隊、発射せよ!」

金旋・甘寧・楽進の各隊から、一斉に石が発射される。
そのいくつかは城壁に当たりそれを打ち壊し、
いくつかは城壁を飛び越え、城の建物を押し潰した。

諸葛亮「閣下、危険です。城の奥へ避難を……」
曹 操「私が下がるわけにはいかん。
    お前は城壁近くに住む者たちの避難を行え」
諸葛亮「閣下……」
曹 操「なに、そう易々とはやられんよ。
    さあ、早くせよ」
諸葛亮「はっ……」

諸葛亮が下がった後、曹操は指揮を執り反撃を行う。

曹 操「曹孟徳の最後のあがき、見せてやる!」

    ☆☆☆

下町娘「郭淮隊、河南城塞から再出撃しました。
    もうすぐこちらに着くそうです」
金 旋「よし。これで兵は18万……対する洛陽は1万ほど。
    もはや、決着はついたも同然だな」
下町娘「あとは油断しないことですね」
金 旋「はっはっは! 俺がそんな油断などするか!
    よーし、前進だ! 洛陽城に迫れ!」

金旋隊は前進していく。
しかしその時、部隊の先頭で騒ぎが起こった。

金目鯛「落とし穴だ! とまれ、とまれっ!」
兵 F「げ、減速できません! 助けてくださぁい!
    こ、このままではぁぁぁぁ! 将軍ーっ!」
金目鯛「くっ、投石機には急制動できるブレーキはない。
    ……だが、無駄死にではないぞ!」
兵 F「これは立派な無駄死にですううっ!
    道連れにするものもありませえええん!」

曹操の仕掛けた穴罠に引っかかり、
1万近くの兵が、命を落とし、また怪我を負った。

下町娘「……油断しましたね」
金 旋「……そのようだな。反省しよう」

だが、この反撃も焼け石に水。
洛陽は石の集中砲火を受け、矢の雨を浴び、
もはや陥落寸前になっていた。

  魏光魏光   鞏恋鞏恋

魏 光「……間に合いましたよ、鞏恋さん!
    洛陽はまだ落ちてません!」
鞏 恋「ん、最後に手柄立てるよ!
    連弩用意! 放てっ!」

到着した郭淮隊から、鞏恋が連弩で攻撃を仕掛ける。
そして、指揮を執る曹操を見つけると、
自慢の養由基の弓で狙いをつけ、矢を放った。

鞏 恋「くらえっ!」
曹 操「……ぐっ!」

曹操は矢を受け、重傷を負った。
同時に、洛陽城の抵抗もなくなった。

とうとう、洛陽は陥落の時を迎えたのだ。

    ☆☆☆

兵 G「諸葛亮様! 敵兵が城内に侵入!
    もう駄目です、お逃げくださいませ!」
諸葛亮「閣下は!? 曹操さまはどうされたか!?」
兵 G「わかりません! 全く連絡が取れず、
    逃げたのか捕まったのかすらも……」
諸葛亮「くっ……。ならば、今後のためには……」
兵 G「ど、どちらに参られます!?
    そちらは宮殿の方角、城門は逆方向です!」
諸葛亮「閣下が生きてるにしろ死んだにしろ、
    残った勢力をまとめるに必要なものがある……。
    私はそれを確保せねばならん!」
兵 G「諸葛亮様!?」

諸葛亮は宮殿に入っていった。
そこは、漢の皇帝の住む宮殿である。
戦時であろうとも、勝手に入ってよいところではない。

宮殿の中はがらんとしていた。
本来、そこにいるべき朝廷の文官たちは、
すでに我先にと逃げ出していたのである。

諸葛亮「所詮は漢の権威などこのようなものか……。
    だがそれでも、今は失うわけにはいかん」

諸葛亮はどんどん奥へと進み、重い扉を押し開け
広間に入っていった。

   献帝献帝

献 帝「……何者だ?」

のちに献帝と呼ばれた後漢の皇帝、劉協。
そこにいたのは、彼のみであった。

諸葛亮「……無礼をお許しいただきたい。
    私は曹操麾下の諸葛亮と申す者」
献 帝「曹操の……。その諸葛亮が、何用だ」
諸葛亮「この洛陽は陥落しました。
    すでに金旋の兵が押し寄せてきましょう、
    私と共に来てくださいませ。城を脱出致します」
献 帝「……それは、朕にこの洛陽を捨てよということか?」
諸葛亮「はっ、陛下こそ我らの宝。
    金旋などにその身を預けるわけには参りません」
献 帝「ならん。朕はこの洛陽を離れぬ」
諸葛亮「……ふ、そうおっしゃるとは思いました。
    では、力づくで来ていただきます」

ずい、と諸葛亮は前に踏み出した。

献 帝「ち、朕をさらうつもりか!?」
諸葛亮「何をおっしゃいますか。貴方は飾りでしかない。
    飾りなら飾りらしく、持ち主のために尽くしなさい」
献 帝「き、貴様、朕を愚弄するか!?」
諸葛亮「現実を話したまでです。ここに留まっても、
    貴方の持ち主が金旋に代わるだけなのですぞ」
献 帝「そっ……そんなことはない!
    金旋は忠義の士である、朕を大事にしてくれよう」
諸葛亮「それは大事にするでしょう。
    大切なお飾りですからな……」
献 帝「き、貴様……」
諸葛亮「さあ、ごたくは結構。一緒に来るのです!」
献 帝「く、来るな! 誰か、誰かおらぬか!」
諸葛亮「ふふふ、今更誰も来ません!
    さあ、観念なさいませ、帝!」

ヒュン……ザクッ

一筋の光が走り、諸葛亮の足元に矢が突き刺さった。

諸葛亮「……何奴!?」

諸葛亮と献帝の間に入るように現れた将。
その人物は、弓に矢をつがえ、諸葛亮に狙いを定めていた。

   ???

諸葛亮……いや、マジで誰だ
???「一応、同僚なのだがな……。
    公孫恭が娘、公孫朱。今は曹操麾下だ」
諸葛亮「……曹操さまの手の者が、なぜ邪魔をする」
公孫朱「私がこれまで曹操に仕えていたのは、
    曹操が皇帝陛下を擁していたからだ。
    私が真に仕えるは陛下のみ。
    そして陛下をないがしろにするお前は敵だ」
諸葛亮「……なるほどな。
    漢の権威はまだ生きているということか。
    このように帝室に忠誠を誓う者がいたとは……」
公孫朱「去れ、諸葛亮。同僚のよしみだ。
    ここは見逃してやる」
諸葛亮「……どうやら、貴殿の説得は難しいようだな」
公孫朱「早くしろ。金旋軍がやってくるぞ」
???「ふふ、すでに来ていますけどね」
諸葛亮「むっ……!?」
公孫朱「……いつの間に」

   司馬懿司馬懿

司馬懿「まず皇帝陛下を保護せねばと来てみれば……。
    なかなか面白いことになってますね」
諸葛亮「何奴だ? 金旋軍の将帥のようだが……」
司馬懿「ああ、この姿で会うのは初めてね。
    司馬仲達、今は金旋軍の将軍よ」
諸葛亮「司馬懿……だと?
    以前会った姿と全然違うが……」
司馬懿「ふふ、まあ私のことはどうでもいいわ。
    諸葛亮……曹操に気に入られているようね。
    ここは逃がしたくないところだけど」
公孫朱「……逃げよ諸葛亮。ここは私が牽制する」
司馬懿「あら? 彼の邪魔をしたと思ったら、
    今度は助けるの?」
公孫朱「今はまだ、私は曹操軍の将だ。
    味方を逃がそうとして何が悪い」
司馬懿「なるほど。でも、この状態でどう逃がすの?
    出口はほとんど固められているわ」
公孫朱「むっ……」
諸葛亮「……ふ、この私が捕まるわけはない。
    出ろっ! 四輪車バギー!
司馬懿「なにっ!?」

ズドーン!

 四輪車

壁を打ち壊して現れたのは、諸葛亮愛用の四輪車である。
四輪車はそのまま諸葛亮に向かっていき、
諸葛亮はそれにヒラリと飛び乗った。

諸葛亮「……今度は戦場で会おう! さらばだ!」

諸葛亮の乗った四輪車はキュルキュルと軋みながら
Uターンし、壁に空けられた穴から出ていった。

司馬懿「……あんなものがあったとはね。
    さて、公孫朱さんって言ったかしら。
    貴女はどうする気?」
公孫朱「ひとつだけ聞かせてくれ。
    金旋は、陛下をどうするつもりだ?」
司馬懿「愚問ね。
    閣下は、陛下を擁して中華を統一するつもりよ。
    だから、危害を加えることは一切しないし、
    陛下をないがしろにすることもない。
    その点は安心してもらって結構」
公孫朱「そうか……。ならば、私は曹操の将として
    縄目を受けよう」
献 帝「公孫朱……」
公孫朱「陛下。どうか御身を大事に……」

公孫朱は、司馬懿によって捕らえられた。

    ☆☆☆

曹操軍を打ち破った金旋は、洛陽に入城。
その途中で、彼は重大な報告を受けた。

金 旋「……曹操を捕らえた?」

金旋は、すぐに捕らえている場へと向かった。
そこには、確かに縄目を受けた曹操がいた。
馬上から金旋はそれを見やった。

兵 H「こちらです」
金 旋「……ふむ」
曹 操「金旋か……。
    こう近くで会うのはいつ以来だろうな」
金 旋「何故、逃げなかった?」
曹 操「逃げられなかった、それだけだ。
    自慢の名馬もお前にくれてしまったからな」

曹操は恨めしそうに、金旋の乗っている爪黄飛電に
視線を送った。

金 旋「……俺の知る曹操という男は、
   洛陽を失っただけで降参するような男ではない」
曹 操「当たり前だ。誰が降参すると言った」
金 旋「そうだろう。劣勢に立たされようと、
   必ず再起を謀り、捲土重来を目指す。
   曹孟徳とはそういう男だ」
曹 操「よく判っているではないか。
    ……だが、それも捕まってしまってはな」
金 旋「ふむ。俺も曹操を捕らえたならば、
    逃がすわけには行かないだろうな。
    逃がせば必ず、以後の障害となろう。
    ……その者の縄を解き、馬を与えよ」
兵 H「は!? し、しかし……」
曹 操「……? どういうつもりだ」
金 旋「曹操がこんなところで捕まるはずはない。
    これは奴の計略だ。影武者を捕まえさせ、
    こちらが安心したところへ反撃を行うつもりだ。
    そのような計にかかることはない。
    さあ、こやつを城外へ退去させよ」
兵 H「は、ははっ!」
曹 操「金旋……貴様……」
金 旋「いくらしばらく会ってないとはいえ、
    昔は酒を酌み交わしたほどの仲だぞ。
    この曹操が本物か偽者か、区別くらいできるわ!
    さあ、とっとと出て行くがいい!」
曹 操「……すまんな。だが恩だとは思わぬぞ」
金 旋「当たり前だ。
    曹操の影武者などに恩を感じられても困る」
兵 H「さあ、馬だ。早く行け」
曹 操「ふ……大きくなったものよ。
    大した英雄だ、金旋……」

曹操は馬を走らせ、城外へと向かった。

曹 操「……だが、まだ甘い! その甘さがある限りは、
    まだまだつけ入る隙があるということだ!」

216年2月下旬。
ついに金旋軍は洛陽を落とした。
金旋は献帝を擁立、漢王室を盛り立て、
改めて中華統一を目指していくことになる。

新たな時代が幕を開けるのだ……。

 中華英雄伝説 金旋立志伝 


      −完−     

金 旋「な、なんだ、その『完』って!?
    まだだ! まだ終わらんよ!」

ホントは次回に続きます。

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