215年7月
7月。
河南城塞では、洛陽への再攻撃の準備を進めていた。
そんな中、金旋は朝廷の使者の訪問を受ける。
金旋
使 者「帝は貴殿を大司馬に任ずるとのことだ」
金 旋「大司馬ですと……!
それは、曹操より上になるということでは?」
使 者「うむ。曹操の目もあるので、
そう大きな声ではおっしゃられぬがな。
『連合盟主なんてすげーやんけ、
もう大司馬にしちゃる』
……と、こう申されていた。
帝は、貴殿が上洛を果たすのを心待ちにして
おられるようだ」
金 旋「はっ……。
近いうちに必ずや、帝の御前に参りましょう。
それまで帝には、ご健勝であられますよう……」
使 者「うむ、その言葉、しかとお伝え申そう」
金旋は大司馬の印綬を受け取った。
大司馬とは、大将軍の上の位である。
これで国力・兵力とともに、官爵でも曹操の上となったのだ。
金 旋「いやあ、帝に期待されてるのか……。
こりゃあもっと張り切らねばならんな。
再出撃準備、急がせるとしよう」
司馬懿
司馬懿「さて、それはどうでしょうか」
金 旋「ん? 何が『どうでしょう』なんだ?」
司馬懿「帝は別に閣下のみに期待をかけているわけではない、
ということです」
金 旋「……どういうことだ?」
司馬懿「帝は保険をかけているのです。
閣下が上洛した際に自らを安全にするために。
ありていに言えば、ゴマをすってるのです」
金 旋「司馬懿、言葉が過ぎるぞ」
司馬懿「事実を客観的に述べているだけです」
金 旋「それにしたって……。
『ゴマをおすりになられている』くらいにしとけ」
司馬懿「それはそれで失礼な物言いかと」
金 旋「はいはい。それで?」
司馬懿「帝は馬騰や孫権にも同様に取り入っています。
決して閣下のみではありません」
金 旋「ふむう」
司馬懿「ここは急ぐ必要はありません。
ゆるゆると攻め、曹操軍を弱めることが肝要です」
金 旋「ゆるゆると、か……」
そして司馬懿は、兵のいなくなった虎牢関を奪い、
洛陽への補給路を断つことを提案。
しかし、金旋は笑ってそれを否定した。
曹操の予想した通り、彼は洛陽をあくまでも正攻法で
落とすつもりであったのだ。
結局、負傷兵の回復や訓練などで、
金旋軍は10月まで動くことはなかった。
だがこの間、情勢は動いていたのである。
☆☆☆
洛陽の西にある、孟津港。
ここは上党や濮陽などを結ぶ、黄河水路の要衝である。
とはいえ、昨今の兵力不足から、
あまり満足な守備兵は置かれてはいなかった。
兵 A「不安だな……」
兵 B「ん、何がだ?」
兵 A「ほら、金旋軍が洛陽に迫ってるだろ。
下手すると、こっちにも軍が来るんじゃないかと」
兵 B「ははは、そりゃ心配しすぎだ。
確かにこの港は輸送路になってるが、
ここを取っても守るのに苦労する。
それだったら、まず虎牢関を狙うさ」
兵 A「むむ……でもなんか不安なんだよ」
兵 B「心配しすぎだって……」
ザクッ
兵 B「ぐっ……」
兵 A「ど、どうした……なっ」
兵が振り返ると、そこには胸から血を流し、
すでに絶命している同僚がいた。
彼が声を挙げようとした瞬間、光速の槍が彼の喉を貫いた。
???「……他愛のない。
父上に伝えよ、いつでも突入可能だとな」
兵 C「はっ」
???「ふ、曹操も落ち目だな。
これでは金旋如きに遅れを取るのも道理か」
彼女の名は、馬雲緑。(緑は当て字。本当は馬へん)
馬騰の娘であり、馬超の妹である。
男勝りの性格であり、父や兄たちに匹敵する武勇を誇る。
兵は直ちに馬騰の伏せる陣に戻り、馬雲緑の言葉を伝えた。
馬騰
馬 騰「ふむ……なかなか手際が良いな、雲緑。
武勇だけなら馬超にも匹敵しよう。
……よし、全軍突撃せよ!
主のいない港など、ひともみにもみ潰せ!」
馬騰は、待機させていた部隊に攻撃命令を出す。
潼関から密かに出てきていた彼の部隊は、
瞬く間に孟津港を占拠した。
馬 騰「これで洛陽への補給路も限られよう。
これで連合の盟友としての役目は果たせたというもの。
さて、金旋どの……どう出られるか」
☆☆☆
孟津陥落……。
この報は、洛陽にいる曹操に衝撃を与えた。
現在馬騰は、劉璋と漢中を賭け争っているはずである。
孟津を狙うほど兵力に余裕があるわけがないし、
取ったところでなんら利がない。
そのため、彼が攻めてくることなど、
全く予想していなかったのである。
曹操
諸葛亮
曹 操「くそ、馬騰め。
連合の義理を果たしたとでも言うつもりか」
諸葛亮「此度の孟津攻めは、馬騰には全く利はありません。
孟津を手にしても、守りづらい施設で兵も少ない。
全く理解に苦しみます」
曹 操「馬騰の性格までは読みきれなかったということだ。
しかし、孟津を放っておくわけにはいかん。
上党などからの補給が途絶えるし、
金旋と連携されても厄介だ」
諸葛亮「では、攻撃部隊を……?」
曹 操「うむ、早急に奪い返す必要がある。
しかし、誰を送るべきか……」
???「そういうことなら俺に任せてもらおうか」
張飛
曹 操「張飛か……」
張 飛「呼ばれてこっちに来たのはいいが、
先の戦いでも使って貰えなかったしな」
曹 操「それは他の者との相性も考えてのことだ」
張 飛「まあ、それはどうでもいいが。
そろそろ外で暴れさせてもらうぜ」
曹 操「ふむ……よかろう。
お主の武、見せてもらおう」
張 飛「ふん、誰に物言ってる。
若い奴ら、何人か借りるぜ」
張飛はそう悪態をつくと、さっさと出ていった。
諸葛亮「劉備の義兄弟……。
すでに飼い慣らしておられますか」
曹 操「いや、まだ奴は劉備に対して未練があるようだ。
関羽がこちらにいることもあり、
とりあえず我が元に留まっているといった感じか」
諸葛亮「張飛の武は万の兵に匹敵します。
何としても手放されませんよう」
曹 操「分かっている。放すものか!
関羽と張飛、二人とももう私のものだ!
劉備にも返さぬぞぉぉぉぉ」
諸葛亮「……また何か、変なスイッチが入ったか」
曹 操「はははは有能な将はみな私のものだぁぁぁぁ」
7月下旬。張飛の部隊、兵2万は孟津へと急行。
港を占領し一息ついていた馬騰の軍に攻撃を仕掛ける。
張 飛「燕人張飛、ここに推参!
火事場ドロみたいな真似しやがって、
この港は返してもらうぜっ!」
馬 騰「張飛だと……。劉備どのの義兄弟か。
曹操の犬に成り果てたのか!」
張 飛「うるせえ! こっちにも事情があるんでい!」
馬 騰「そのようなもの知るか!
容赦はせぬぞ、張飛!」
張 飛「へっ、それはこっちの台詞だ!」
張飛の部隊は、孟津港へ激しい攻撃を加え、
9月には陥落させることに成功する。
馬騰・馬雲緑などは、潼関へと逃げ帰った。
☆☆☆
10月。
河南城塞より、洛陽攻撃の部隊として、
司馬懿隊(李厳・金閣寺・魏緒・魏延)3万5千、
郭淮隊(鞏恋・于禁・謝旋・田疇)同じく3万5千が出撃。
洛陽へと向かった。
金旋
下町娘
金 旋「さて、曹操はどう出るかな」
下町娘「悠長ですねえ」
金 旋「有利な状況は出来てるからな。
ヤバくなったらすぐ戻せばいいし、
まあお気楽なもんだ」
下町娘「有利な状況ということなら、孟津港が
馬騰軍の手にあるうちに攻めればよかったのでは?
曹操軍が取り返すまで何もしないで、
取り返したら攻めるなんて……非効率ですよ」
金 旋「ふん、よく考えてみなさい。
孟津を馬騰が取ったタイミングで我が軍が出兵し、
洛陽を落としたら?」
下町娘「落としたら……どうなるんです?」
金 旋「それは両軍が連携して戦ったからだ、となる」
下町娘「別にいいじゃないですか」
金 旋「全然よかない。
洛陽を攻めるのは我が軍だけでいいんだ。
馬騰は助太刀したつもりかもしれんが、
俺にとっては余計なお世話」
下町娘「ひ、ひどいですねえ」
金 旋「ひどいひどくないはどうでもいい。
この洛陽攻めは俺のプライドがかかっている。
他人の助けなど、借りるわけにはいかんのだ」
下町娘「……そんなプライド、芋と一緒に
プライドポテトにしてしまえばいいのに」
金 旋「うるさい、今回ばっかりは譲れんのだ」
下町娘「はいはい、そうですかー。
でも、洛陽の兵は6万に増えてるし……。
本当に大丈夫なんでしょうね」
金 旋「我が軍の実力を信用しなさい」
下町娘「む〜。なんか嫌な予感するんですけどね」
一方、出撃した部隊はすぐに洛陽に迫り、攻撃を開始する。
だがその中に、憮然とした表情の人物がいた。
魏延
李厳
魏 延「ふん」
李 厳「……何をヘソを曲げておられるのだ」
魏 延「分かるまい! 漠然と命令に従っている李厳には、
この私の行き場のない怒りは!」
李 厳「司馬懿の副将に付けられたのが、不服」
魏 延「……むっ。流石は李厳、洞察力に優れているな」
李 厳「別に私でなくとも……」
魏 延「だが、司馬懿の下だというだけで不服なのではない。
殿が迎撃用に残す、と先の戦いでは言ったのに、
今回はこうして攻城部隊に組みこまれて……」
李 厳「ははあ……なるほど。
殿の言葉が信じられなくなったと」
魏 延「そこまでは言っておらん」
李 厳「まあお気になされますな。
まずは、目の前の戦に集中しましょう」
魏 延「分かっている!
この鬱屈した気分を晴らしてやるぞ!」
司馬懿
金閣寺
金閣寺「魏延将軍が突出していきます」
司馬懿「かまいません。任せておきましょう」
金閣寺「しかし……」
司馬懿「彼ならば心配要りません。
李厳勢も前進するよう伝えるように。
手薄なところを狙えと」
金閣寺「はい」
司馬懿「心配すべきは、相手の方です。
曹操はどう出てくるか……。
おそらく、前のように楽には行かないはず」
金閣寺「そうでしょうか。こちらの兵は万全です。
曹操とておいそれとは動けませんよ」
司馬懿「……甘く見ていると痛い目を見ますよ」
司馬懿・郭淮隊の攻撃は続き、
郭淮隊の鞏恋が張緝を狙撃、死に至らしめる。
また、李厳も曹宇を狙撃し怪我を負わせた。
このように、状況は金旋軍有利に進んでいた。
だが……。
鞏恋
于禁
鞏 恋「……どうも気に入らない」
于 禁「気に入らない? 何がだ?」
鞏 恋「抵抗が弱すぎる」
于 禁「おいおい、抵抗される方が嫌だろう」
鞏 恋「そうじゃなくて、何かありそうな感じ」
于 禁「ふむ、そう言われてみると……。
もしや、何か計略が……?」
その時だった。
曹操
曹 操「……今だ! 奈落の底に突き落とせ!」
曹操の張った穴罠。
それに司馬懿隊が引っ掛かり、多くの兵が死傷する。
そのため、司馬懿隊は混乱に陥ってしまった。
司馬懿「くっ……読みきれなかったか」
金閣寺「城から、敵部隊が出撃!」
司馬懿「……早い!」
司馬懿隊が混乱に陥ったすぐ後、
曹操隊と張哈隊、各2万5千が出撃してきた。
曹操隊は真っ直ぐに司馬懿隊に向かっていく。
曹操麾下の夏侯徳が突破を図り、
混乱に陥った司馬懿隊の兵を打ち倒していった。
一方、張哈隊は郭淮隊に向かって攻撃を開始。
張哈
郭淮
張 哈「見つけたぞ郭淮! 裏切り者は絶対に許さん!」
郭 淮「な、ななな何を言う!
我は武将刑事カクワイダー、郭淮など知らぬ!」
張 哈「何をトンチキなことを……食らえっ!」
張哈はそのまま郭淮隊に突撃。
張哈の騎馬隊最強の攻撃を受けた郭淮隊は、
その後も張哈隊の李典や満寵などに襲われ、
かなりの兵を失ってしまう。
状況は一変。
司馬懿・郭淮両隊ともに、危機に陥ってしまった。
金 旋「むむむ……やるな、曹操」
下町娘「感心してる場合ですか!」
金 旋「わかってる!
まず、城塞の守備兵は、弩で援護射撃!
そして甘寧! 曹操隊を急襲せよ!」
甘寧
甘 寧「はっ! お任せあれ!」
下町娘「あ、甘寧さん! 曹操魅了用の衣装を……」
甘 寧「さーて出撃するぞーっ!(←聞こえないフリ)」
城塞から弩で援護するとともに、
甘寧隊(凌統・楽進・金目鯛・魏光)2万5千が出撃。
曹操隊を迎撃に向かう。
また、司馬懿隊も混乱から回復し、曹操隊に反撃。
魏 延「……なめるな! 弩隊、連射!」
魏 緒「我らも続け! 連射!」
司馬懿「よし、弩の連射を集中させよ」
魏延・魏緒・司馬懿が弩を連射し、曹操軍の先鋒を撃ち崩す。
また、曹操隊の程立が穴罠を仕掛けるが、
これを司馬懿が看破し被害を抑えた。
甘寧隊が参戦し、司馬懿隊・甘寧隊で曹操隊を攻撃。
しかし、司馬懿隊は程立が新たに仕掛けた罠に嵌まり、
その兵を減らしてしまう。
司馬懿「不覚……程立のような老人に遅れを取るとは」
金閣寺「曹操隊、突っ込んできます!」
司馬懿「なんとか抑え込むのです!
甘寧隊が切り崩すまで踏ん張りなさい!」
一方、郭淮隊。
張哈隊に攻撃を受け、また洛陽城の
諸葛亮の仕掛けた穴罠を食らってしまった。
これにより、かなりの兵が討たれてしまう。
郭淮隊も防戦一方だったわけではなく、
謝旋が騎射隊の走射、郭淮・于禁の騎馬隊突進等で
張哈隊に反撃した。
だが、それ以上に張哈隊の攻撃は凄まじく、
3万以上いた兵も、2千程度にまで討ち減らされた。
郭淮
郭 淮「無念だ……ここまで叩かれるとは」
兵 B「金旋さまのご命令です!
河南城塞まで撤退せよ、とのこと!」
郭 淮「わかった……退却を開始しよう。
しかし、城塞まで辿り着けるかどうか。
張哈隊は、見逃してはくれまい」
???「ふはははははっ!」
郭 淮「だ、誰だっ!?」
ババーン
スフィ「私は、仮面軍師マスクドスフィア……」
郭 淮「あ、あなたは……なぜここに?」
スフィ「ふ、隊が無事退却できるよう、
私がどうにかしてあげましょう」
郭 淮「そ、そのようなことできるのですか?」
スフィ「私に掛かれば造作もないこと……。
それよりも、早く退却を」
郭 淮「わ、わかりました……頼みますぞ」
スフィ「ふふふ、任せなさい」
郭 淮「感謝しますぞ、マスクドスフィア殿……。
しかし貴女は一体、何者なのですか?」
スフィ「フ……私は仮面軍師マスクドスフィア。
窮地に陥った者たちを救う者……。
とおっ!」
郭 淮「おおっ!? と、飛んだ!?」
マスクドスフィアがジャンプしたかと思うと、
巨大な凧に乗って空に舞いあがった。
そして紐が繋がれた馬が走り出すと、
一緒に凧も加速して進んでいく。
スフィ「ではまた会おう! ふははははは……」
こうしてマスクドスフィアは去っていった。
見えなくなる少し前に凧がバランスを崩し、
そのまま墜落してしまったような気がしたが、
多分それは気のせいであろう。
例え、『キャー! 落ちるにゃー!』
という声が聞こえてきたとしても、だ。
郭淮隊はそのまま、河南城塞に無事退却。
張哈隊が偽報により洛陽へ退却した、
との報告があったのは、そのすぐ後であった。
これとは全く関係ないが、しばらくしてから
擦り傷だらけの金玉昼が河南城塞に帰還した。
仮面軍師マスクドスフィア。
その正体は一体誰なのだろうか?
☆☆☆
11月半ば。
郭淮隊に続き、司馬懿隊も退却。
城塞へと帰還する。
下町娘「司馬懿隊、帰還しました〜」
金 旋「了解。しかし郭淮が2千、司馬懿が1万。
元は合わせて7万だから、6万弱やられたか。
随分と減らされたもんだな」
下町娘「余裕ぶっこいてた割には散々な内容ですね」
金 旋「曹操を甘く見ていたってことだな……。
反省しよう」
下町娘「はい、反省」
金 旋「反省……って俺は反省猿かっ」
下町娘「軽いジョークですよ。
報告では、穴罠でかなりやられたようですね」
金 旋「洛陽は罠が発動しやすいし、
あちらにゃ曹操・諸葛亮といった知恵者も多い。
しかし、司馬懿でも防げないとはな」
下町娘「対処方法はないんですか?」
金 旋「今回ので司馬懿や田疇などが罠破の方法を学んだ。
準備させておけば、これからは大丈夫なはずだ」
下町娘「ふーん……。今回は結構、
痛い損害を受けたと思うんですけど。
なんだかまだ余裕ですね」
金 旋「ある程度やられるのは覚悟の上だ。
それにこの戦い、ただ勝てばいいわけではない。
負けの中から得るものもある……。
それを、今のうちに皆に学んでおいてほしいんだ」
下町娘「負けから得るもの……」
金 旋「経験は何事にも代えがたいものだ。
負けが許されない戦いが来た時に、
それを発揮できるようにしてほしいのさ」
下町娘「はぁ……ずっと先のことを見てるんですねえ」
金 旋「ははは、軍師劉髭に鍛えられたお陰かね。
さて、いくら負けからも経験を得られると言っても、
そう何度もやられるわけにもいかん。
甘寧隊が抑えている曹操隊……必ず倒すぞ。
出撃軍を再編し、また出撃だ!」
下町娘「はいっ」
今回の洛陽攻撃は失敗と言える内容であった。
しかし、これで終わる金旋ではない。
必ずやまた、その魔の手を洛陽へ伸ばすであろう。
それまで負けるな曹操!
洛陽の、中華の未来はキミにかかっている!
金 旋「なんだこのナレーションはぁぁぁ!」
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