○ 第7回コラム「爺と杏の賈充みりみり放送局」 ○ 
〜例によって某ラジオ局よりお送り致しております〜

   劉髭劉髭    杏

劉 髭ジャンボー!
 杏 「じゃ、ジャンボー」
劉 髭「うむ、今回はちゃんと返してくれたの」
 杏 「そうですね、ちゃんとした挨拶してくれるのでしたら。
    確か『ジャンボ』はスワヒリ語の挨拶ですよね」
劉 髭「そうじゃ、ジャンボと挨拶されたらジャンボと返す。
    スワヒリ語圏のケニア・タンザニアでは基本じゃ」
 杏 「ちなみに英語のジャンボ(大きい)は、
    このスワヒリ語が語源なんだそうですよ。
    面白いですよね」
劉 髭「では、前回の挨拶と今回のを組み合わせてもう一度……。
    ジャンボうんこー!
 杏 「……刺しますけどいいですか?」
劉 髭「御免こうむるぞい。では、タイトル行こうかのー」

劉 髭「爺と」
 杏 「杏の」
二 人「賈充みりみり放送局〜」

 杏 「賈充は晋に仕えた人ですね。
    司馬昭・司馬炎の腹心として有名です」
劉 髭「魏の建威将軍賈逵の息子じゃ。
    賈充の娘は司馬炎の子(第二代皇帝)に嫁いでいる。
    名実ともに、晋の柱石であったわけじゃな。
    ちなみに魏の有名な軍師、賈駆とは関係ないぞい」
 杏 「役割はけっこう似てますけどね」

 杏 「さて。今回も最初は、おたよりコーナーです。
    皆様からお寄せいただいた感想・メールなどを
    読ませていただきます」
劉 髭「今回はちょっと『痛い』質問も受けておる。
    チクチク痛いんじゃがちゃんと答えさせてもらうぞい」

 杏 「はい、ではまず最初の質問から。
    『仮面軍師マスクドスフィアは何者ですか?』
    本気かギャグかよくわからない質問ですね」
劉 髭「今のところはひ・み・ちゅ♪ということで。
    いずれ彼女の正体は明らかになるであろう!」
 杏 「すでに明らかっぽいですけどね……。
    ちなみに『スフィア』は英語で”球体”のことです」
劉 髭「水晶玉みたいなのを指すようじゃな」

 杏 「では次です。
    『金旋その他のあまり正史、演技でも出ていない武将の
    人格、性格はどのようにして決めたのでしょうか?』

    ……というのが来てますけど」
劉 髭「てきとーじゃ」
 杏 「……それはあまりにもアレなお答えですが」
劉 髭「そう言われてものう。
    性格形成のモデルやコンセプトがある者もいるが、
    大体はその場その場で決めてるようじゃ」
 杏 「はあ」
劉 髭「例えば、李通。
    新参の関羽を目の仇にするやな奴として描かれているが、
    これは別に李通じゃなくてもよいのじゃ」
 杏 「……どういう意味でしょう?」
劉 髭「曹操が領土拡大路線から一転、防戦一方になる時期があった。
    これを話の中では『譜代と外様の反目』に一因がある、
    と理由付けしとるのじゃな」
 杏 「そうですね。
    関羽のところに援軍を出さなかったりしましたね」
劉 髭「ゲームでは、単にお馬鹿なCPUがそう判断しただけじゃ。
    しかし、話上では何らかの理由がないとしっくりこない。
    というわけで、そういう話を作ったわけじゃな」
 杏 「それが、李通の性格とどう関係するのですか?」
劉 髭「つまり、許昌の軍団の長がたまたま李通だったために
    李通があのような性格付けをされたのじゃが、
    軍団長が李通以外、例えば于禁とか、夏侯淵とかでも
    同じような性格にされたじゃろう」
 杏 「ははあ。つまり話の流れの都合上、ということですね」
劉 髭「そうじゃ。一応演義や正史を参考にしてはいるが、
    あまりこだわらずに書いておる」
 杏 「で、それを簡単に言うと、『てきとー』と」
劉 髭「そういうことじゃな。まあ、書いておると、
    漫画のキャラとかにも影響されるようじゃがな。
    横光とか蒼天とか」
 杏 「では、味方の将は? 変な性格の人ばかりいますけど」
劉 髭「味方の将は、なるべく個性を出すように、
    と気を使ってるようじゃ。
    変にすればした分だけ目立つからの。
    その傾向は、拠り所のないマイナー武将や、
    オリジナル武将の方が強いようじゃのう」
 杏 「ふむふむ。確かによく知らない人が普通に喋ってるんじゃ、
    すぐ忘れられてしまいますね」
劉 髭「プロ並みの表現力があればそれも避けられるんじゃろうがな。
    まあ素人の浅知恵じゃが生温い息で……もとい。
    生温かい目で見ておいてくれい」

 杏 「次です。これは要望事項ですかね。
    『オリジナル新武将たちをPS2版に登場させたいのですが、
    性格のデータなどは公開されてないので、
    ストーリーの流れから推測して作ってるという状況です。
    よろしければ表にして出していただけませんか』

    ……だそうですけど」
劉 髭「これは盲点じゃったのう。
    PC版用のデータは公開しとるからいいと思ってたんじゃが、
    PS2版が新たに出て、こちらで始める人もおるようじゃな。
    いずれ何らかの形では出してみようぞ」
 杏 「すぐは出さないんですね」
劉 髭「そりゃ、流石にめんどくさい作業じゃからのぅ。
    性格とかのメモは全く取っておらんし」
 杏 「というわけで、出来るまでの間しばらくお待ちくださいね」

 杏 「では次です。
    『異民族の人との外交でどうすれば
    攻撃されなくなるのでしょうか』

    というのが来てます」
劉 髭「こういうゲームに関しての話は、
    いつもはリプレイ中で実演して解説するんじゃが、
    異民族に関してはしばらく関わらんのでこっちで答えるぞい。
    答えは『金を贈れ!』じゃ」
 杏 「でも断られたって書いてありますけど」
劉 髭「使者の政治が低いか、相性が悪いか、
    贈り物の額をケチってるかどれかじゃな。
    政治80以上の使者が金1万を持っていって、
    軍師がOKを出せばほぼ確実じゃろ」
 杏 「軍師が知力70しかないと、それでも50%は外れるんですけど」
劉 髭「……さぁ〜て次の質問は何かの?」
 杏 「誤魔化してる……」

 杏 「じゃ、最後。痛い質問、というか指摘ですね。
    『リプレイでは甘寧は黄祖と会っていない、とされてますけど、
    207年のシナリオ開始時点ですでに、
    凌統の父である凌操が死亡になっています。
    凌操は黄祖配下だった甘寧に殺されたわけですので、
    会ってないとされているのは間違いではないでしょうか?』

    ……とのことなんですが」
劉 髭グボァァァァッ!!
 杏 「……あ、死んだ」
劉 髭「……いやー、全くその通りなんじゃな。
    凌統を登用した時点で気付くべきじゃった。
    (ゲームプレイで登用した時はまだそこの所は書いてない)
    というわけで、リプレイ公式設定としてはじゃな。
    『甘寧は黄祖と会っていないが劉表軍として凌操を射殺した』
    ということで、ひとつ」
 杏 「かなり捻じ曲げてますね」
劉 髭「つじつま合わすにはこれしかないじゃろ。
    というわけで、前回では凌統が甘寧を仇と言ってるが、
    こういう設定であるのでよろしく頼むぞい」
 杏 「今後もミスがあったら是正していきます」
劉 髭「指摘事項あったら遠慮なく送ってくれい。でも罵倒は勘弁な」

 杏 「以上でおたよりコーナーは終わりです。
    他にも感想を送られた方、感謝感謝です」
劉 髭「感想読むと頑張って書こうという気にさせられるからの。
    まさに感想は作家の元気玉じゃ」
 杏 「オラに元気を分けてくれーですか」
劉 髭「人にもよるが、余所様の好きなHPとかでも、
    感想を送ってあげると大抵は喜ばれるぞい」
 杏 「ただし最初から慣れ慣れしいのはダメな場合が多いですよ。
    最低限の礼儀は守ってくださいね」
劉 髭「ここの管理人はあまり気にせんがの」

    ☆☆☆

 杏 「さて、おたよりコーナーは終わりまして、
    次のコーナーにいきます。
    『誰これ』にリクエストありましたのでよろしくお願いします」
劉 髭「ふむふむ、誰かの」
 杏 「饗援軍団の紹介をお願いしたいとばるばろっささんから」
劉 髭「軍団全員かい!」
 杏 「多人数の紹介はダメなんですか?」
劉 髭「いや、別に」
 杏 「じゃつっこまないでください」
劉 髭「いや、この連中はちと曰くがあっての……」
 杏 「どんな曰くですか?」
劉 髭「作ってる時は萌え萌えノリノリで作ってたんじゃが、
    いざ後になってみるとものすんごく
    こっぱずかしくなって来たという……」
 杏 「単に自業自得じゃないですか」
劉 髭「しかし、リクエストされたからには紹介せねばな。
    では、まず一覧を見てくれい」

(※ 兵法欄の「奮戦〜奮迅」とあるものは、
 同系統三種を全て持っているという意味です。
 他系統も同様です)

饗援 饗援(キョウエン)
 
字:天鳳 生年:171年 親:−− 性格:剛胆
 統率:98 武力:99 知力:80 政治:35
 兵法:奮戦〜奮迅・突破〜突撃・騎射・走射・
    混乱・罵声・鼓舞
○饗援軍の君主。天下無双の女傑であり軍略の天才。

櫂貌 櫂貌(カイボウ)
 字:平城 生年:175年 親:−− 性格:冷静
 統率:71 武力:22 知力:93 政治:64
 兵法:象兵・造営・教唆・混乱・罠・心攻
○饗援軍の軍師。一切情を絡めない合理主義者。

慧雲 慧雲(ケイウン)
 字:随選 生年:181年 親:−− 性格:剛胆
 統率:81 武力:95 知力:35 政治:20
 兵法:奮戦〜奮迅・突破・騎射・象兵・罠破・教唆
○饗援軍特攻隊長。饗援の命令に忠実。

饗嶺 饗嶺(キョウレイ)
 字:鄭炎 生年:194年 親:饗援 性格:剛胆
 統率:88 武力:88 知力:53 政治:58
 兵法:奮戦〜奮迅・突破・騎射・走射・
    罠破・罵声・鼓舞
○饗援の娘。偉大な母になんとか追いつこうとしている。

鴻冥 鴻冥(コウメイ)
 字:兆亮 生年:189年 親:−− 性格:冷静
 統率:90 武力:67 知力:60 政治:32
 兵法:奮戦・奮闘・突破・突進・走射・混乱・鼓舞
○饗嶺の姉的存在。常にクールな人。

琥昆 琥昆(クコン)
 字:府観 生年:175年 親:−− 性格:慎重
 統率:61 武力:16 知力:69 政治:78
 兵法:造営・石兵・心攻・治療
○内政担当。いつもニコニコしている人。二児の母。

琥胡尚 琥胡尚(クコショウ)
 字:長叙 生年:192年 親:琥昆 性格:猪突
 統率:77 武力:82 知力:18 政治:17
 兵法:奮闘・突破・突進・騎射・走射
○琥昆の双子の娘(姉)。おばかさん1号。

琥胡選 琥胡選(クコセン)
 字:次訓 生年:192年 親:琥昆 性格:猪突
 統率:76 武力:83 知力:17 政治:18
 兵法:奮戦・奮闘・突破・突進・斉射・連射
○琥昆の双子の娘(妹)。おばかさん2号。

劉 髭「次に解説じゃ。
    本編で語られてる部分は省くとして、
    設定とか裏話を語るとしようかの」
 杏 「それにしても、難しい漢字の名前ばかりですね」
劉 髭「そこは意図的に画数多いのを選んで付けたようじゃな。
    読みはカ行で固まるようになっているのう」
 杏 「ちなみにゲーム中に軍を指揮すると、
    大将の姓がその軍の旗に表示されるんですが、
    この方たちは表示されないんです。
    使わない字なので用意されてないんですね」
劉 髭「彼女らが軍を指揮すると、
    勢力の色である黄色で染めた無地の旗になるのじゃ。
    これがなんか蛮族っぽくてよいのじゃよ」

 杏 「それでデータですけど……。
    饗援の所持兵法、少し多くないですか?」
劉 髭「ドーピングしとる」
 杏 「ドーピング?」
劉 髭「『呂布なみの強さとそれなりの賢さを持った女傑』
    というコンセプトを満たすため、登録データを改造しとる」
 杏 「なるほど。他にも多い人がいるのも、改造したからですね」
劉 髭「異民族の南蛮、実力者劉璋との間に挟まれておったから、
    生き延びさせるために少し強くしてある、
    というのもあるのぅ」
 杏 「ここまで南蛮は全然動いてませんけどね」
劉 髭「なかなか、思うようにはならんということじゃ」

 杏 「さて、饗援軍内の組織構成なんですけど、
    どういう構造になっているのでしょうか」
劉 髭「君主饗援、軍師櫂貌を中心とした女性上位の軍じゃな。
    慧雲・饗嶺などが続き、男どもが下僕として下にいる。
    実力のある将はそれなりに厚遇されてるようじゃが」
 杏 「例えば、誰ですか?」
劉 髭「それが、彼女ら以外の将は、謎のベールに包まれておるのじゃ」
 杏 「そんなもったいぶらないで、教えてくださいな」
劉 髭「いや、後の展開で『おおっこんな人物が!?』みたいに
    ババーンと登場させたいんで、勘弁してくれい」

    ☆☆☆

劉 髭「……というわけで、コラム第7回は終わりじゃ」
 杏 「人物紹介コーナー『これ誰』、
    解説コーナー『何それ』共にリクエスト受け付けております」
劉 髭「コーナー外でも、ネタがあればどんどん送ってくれい」
 杏 「また、感想もありがたく読ませていただいてます。
    一文でも構いませんので、何か感じたこと、面白かったこと、
    また指摘する点などがあれば、ご遠慮なくお送りください」
劉 髭「最近はたるんどるのか、字のミスとか出とるようだしの」
 杏 「チェックはしてるみたいですけど。歳のせいですかね」
劉 髭「それでは次回までさらばじゃー」
 杏 「さようなら〜」

〜第7回放送、終了〜

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