○ 第三十三章 「大晦日ランク王国」 ○ 
211年12月末

12月も最終日、大晦日。
金玉昼が新野にいる現在、襄陽の金旋宅には金旋しかいない。
いつもは世話をする下働きの者はいるのだが、
それも大晦日ということで休みになっているはずであった。

   下町娘下町娘

下町娘「多分寂しく一人でテレビでも見てるんだろうなぁ。
    よーし。どうせ私も暇だし、遊びに行こうっと」

下町娘は金旋宅へと向かった。

ピンポーン

チャイムを押す。
すると、『はーい』と女の声

下町娘え゛?

   ??????

???「はい、なんでしょう?」
下町娘「あ、えー、その……」
???「あ、金旋に御用ですか?
    どうぞ、お上がりになってください」
下町娘「あ、いえ、私はあの、そのですね、
    金旋さまがひとりでいるのかと思って、その……」
???「いえいえ、私にはお気遣いなく。ささ、どうぞ」

見知らぬ女に上がるよう勧められて、
下町娘はどうしたものか迷ってしまった。

下町娘「(はぁ〜、それにしても綺麗な人だなぁ)」
???「……?(にこにこ)」
金 旋「おーい、誰か来てるのか……って、
    町娘ちゃんじゃないか」

   金旋金旋

下町娘「あ! 金旋さま!?」
金 旋「おう、遊びに来たのか? それなら上がって……」
下町娘「そ、それよりちょっとこっちに!」

下町娘は金旋を外に連れ出した。

金 旋「おいおい、まだまだ外は寒いだろ。
    中で話せばいいだろが。うー、さむ」
下町娘「そんなことはどうでもいいです。
    それより、どこで引っ掛けたんですか!?」
金 旋「は? 何がだ?」
下町娘「あの美人のひと!
    今まで全然そんなそぶりもなかったのに!」
金 旋「……ああ、そういうことか。
    どうも誤解してるようだが彼女は……」
下町娘「いくら玉ちゃんがいないからって、
    家に連れ込むのはどうかと思いますよ!
    そりゃ今は独身ですから個人としてはいいですけど!」
金 旋「……話聞けって」
下町娘「でもでも、フォーカス写真なんか取られたりしたら、
    スキャンダルになっちゃうじゃないですか!
    『仁君と呼ばれた君主の裏側、ただれた私生活
    とかなんとかタイトルが付いちゃって!
    やっぱり君主なんですからもう少し慎んで……」
金 旋話を聞けい!
下町娘「は、はい」

金旋は一呼吸おいて、話す。

金 旋「彼女は目鯛の妻だ」
下町娘「……は?」
金 旋「俺から見た場合、息子の嫁だな。
    君の考えるような後ろめたい関係ではない。
    というわけで安心するように」
下町娘「嫁……金目鯛さんの奥さん……。
    はあ、なーんだ。金目鯛さんの奥さん……。
    って、えぇぇぇ!?
金 旋「こ、今度は何だ?」
下町娘「え、だ、だってあんな美人な……え?
    え? ギャグ?
金 旋「……まあ、そう思う気持ちも判らんではないがな。
    本当、真実だ。間違いなくトゥルー」
下町娘「だ、だって、どう考えても金目鯛さんに
    あの奥さんは変です!
金 旋「全然歯に衣着せないな。
    まあ、彼女も特異な趣味なんだろうなぁ」
下町娘「金旋さまも歯に衣着せないですね」
金 旋「ま、そういうことなんで気兼ねなく遊んでいきたまへ」
下町娘「は、はぁ〜い」

下町娘は、家の中に案内される。
中では子供が二人、駆け回って遊んでいた。

金魚鉢「あははは、にーちゃん待てー」
金胡麻「ほーら魚鉢、捕まえてみろー」
金 旋「お、胡麻、魚鉢。
    確か……以前に一度は会ったよな。
    金目鯛の次男、金胡麻。同じく三男の金魚鉢だ」
下町娘「そうですねー。
    でも、以前会ったときよりずっと大きくなりましたね」
金 旋「ほれ、お前たち。お客様に挨拶なさい」
金胡麻おばちゃん、こんにちわー」
金魚鉢「こんにちわー」
下町娘「お……おば……」
金 旋「ダメだぞ胡麻。
    こういうときは『お姉ちゃん』って呼ぶのが礼儀だ」
金胡麻「はーい。お姉ちゃん、ごめんね」
下町娘「あ、あはは、いいのよー。
    胡麻君は何歳になったのかなー?」
金胡麻「7歳だよー!」
下町娘「魚鉢君は?」
金魚鉢「5さいー」
下町娘「そっかー。あははー」
金 旋「じゃ、居間に行こうか。
    それじゃお前たち、あんまりうるさくするんじゃないぞ」
金魚鉢「はーい」
金胡麻「うん、それじゃおばちゃんまたねー」

ドタドタドタ

下町娘「お、おば……」
金 旋「い、いやその……子供の言うことだから」
下町娘「子供が言うからグサッと来るんじゃないですかー」
金 旋「ま、確かにな」

金旋は下町娘を居間に通した。
そこには、先ほどの二人よりも少し大きな子がこたつに入っていた。

金閣寺「お客様ですか。こんにちわ」
下町娘「あ、こんにちわ……」
金 旋「金目鯛の長男の金閣寺だ。歳は11歳」
下町娘「なんて利発そうなお子さん!」
金閣寺「……て、照れます」
金 旋「閣寺、ちょっとお茶淹れてくれんか」
金閣寺「はい、わかりました」

二人に茶を淹れる金閣寺。
それを見ながら、金旋は下町娘に聞いた。

金 旋「で、今日は単純に遊びに来ただけか?」
下町娘「え? え、ええ、まあ……。
    いるのは金旋さま一人だけだと思ってたんですけど」
金 旋「ああ、今年は嫁と孫たちが引越してきてたんでな。
    どうせなら一緒に年越そうと思ったらしい。
    玉も目鯛も新野に行ってるしな」
下町娘「そうですかぁ〜」
金 旋「ま、ゆっくりしてけ。嫁も孫も喜ぶだろう」
下町娘「はい、それじゃ遠慮なく……あ、そうだ」

下町娘は思い出したように一通の書類を差し出した。

金 旋「ん? これは?」
下町娘「ええと、兵士の一人からの上奏文です。
    金旋さまに目を通してほしいって」
金 旋「上奏……どれどれ?」

 (前略)

 現在我が軍は曹操軍と事を構えておりますが、
 東の孫権がこのまま勢力を拡大するといずれ脅威となります。
 そのため、曹操軍が各地に分散され、
 孫権軍が曹操領に侵攻している今のうちに、
 南方を固めておいては如何でしょうか。
 即ち、南の饗援の領を奪い、後顧の憂いを絶つのです。
 さすれば安心して荊南を生産国として活かすことができましょう。

 それが適わぬのならば、
 孫権同様に友好を保つようにすべきかと思われます。

 (後略)

金 旋「ふむ……」
下町娘「書いてあることはもっともだと思いますけど」
金 旋「閣寺はどう思う?」
金閣寺「え? ええと……遠征はしない方がいい、
    というか、できないと思います」
金 旋「ふむ。我が軍の主力は新野に集中している。
    南に送るには遠いからな」
下町娘「でも、攻める分くらいの兵なら、
    荊南で徴兵できそうに思えますけど」
金閣寺「兵だけなら……でも、それを率いる将がいません。
    よしんば将がいたとしても、攻めるには遠すぎます。
    あちらに着く頃には兵の士気が萎えてるでしょう。
    それでも攻め落とす気なら、大規模な軍を送らないと。
    でも、そんな余裕はあるんでしょうか?」
下町娘「う、うーん……。ないと思うなぁ……」
金 旋「兵を出す余裕があっても、俺は辞めた方がいいと思うな」
下町娘「そうですか?
    だって、荊南を攻められる心配がなくなるんですよ?」
金 旋「しかし攻め取った先、例えば交趾を取ったなら、
    そこには守備兵を置く必要がある」
下町娘「あ、そうか」
金閣寺「交趾はこちらからは遠いので、
    攻められた時になかなか援軍が届きませんね」
金 旋「結局攻めるんなら、反抗できないように滅ぼすまで
    徹底的に攻める必要があるわけだ」
下町娘「うーん……なるほどぉ」
金閣寺「それに、荊南が攻められるのは当分ないと思いますよ」
下町娘「え? なんで?」
金閣寺「交趾から零陵までの距離がありすぎます。
    こちらから攻めるのには骨が折れますけど、
    これはあちらにも言えることです」
下町娘「あ、なるほど」
金閣寺「それに今、劉璋が南にちょっかいを出し始めてます。
    劉璋以外に軍を出せるほど、余裕はないと思います」
下町娘「すごーい。頭いい〜! ぱちぱちぱち」
金閣寺「え、えへへ」
金 旋「ま、そういうことだ。
    最低限の兵を零陵付近に置いておくだけで守りは事足りる。
    ここはむしろ饗援を援助して劉璋を攻めさせ、
    弱体化させたいと思うんだが……」
下町娘「ということは、贈物で仲良くするんですね」
金 旋「そゆこと。これが一番スマートなやり方だろ。
下町娘「そうですね。君主はスマートじゃないですが」
金 旋「うるさいな。
    ……ということで、年明けにでも誰か使者に送ろう」
下町娘「はいー」

この後、年が明けてから魏劭を使者として饗援に金を贈った。
完全に信用できるわけではないのだが、
とりあえず目先の安全は確保されたと言っていいだろう。

金 旋「というわけだ。
    ……高政惇どのは納得していただけたかな?」
下町娘「感想フォームからの上奏、ありがとうございました」

さて、大晦日の夜は更ける。
金旋は町娘や孫たちと、テレビを見て団欒を楽しんでいた。

テレビは、何でも武将ベスト10という特番を放送していた。
いろいろな武将を順位付けて、
そのベスト10・ワースト10を発表する番組である。

司会A『というわけで、今年の君主信望ナンバー1は孫権です!
    信望ポイントは370!』
司会B『曹操、金旋らを抑えての堂々の1位!
    やっぱり連合盟主はエライ! スゴイ!』
司会A『孫権さんには金の米粒が送られまーす』
司会B『なお、換金はできませんのでご了承ください』

下町娘「あんなちみっちゃい上に、
    換金できない金なんて要りませんよねえ」
金 旋「まあ、こういうのは名誉なもんだからな。
    とはいえ、信望が高いと連合盟主になる、
    盟主になると信望上がる、てのはちとズルイような……」
下町娘「でもそういうシステムですし……。
    頑張って信望1位になればいいじゃないですか。
    そうすれば、盟主にもなれますよ」
金 旋「その頑張るのが大変なんだって。
    まあ、お助け任務を皆でやってもらってるから、
    そのうち曹操は抜けるだろうが……」
金胡麻「あ、各国のデータが出るみたいだよー」

勢力名官 職信 望兵 力領 地武 将
孫権中郎将37042万877
曹操大将軍30051万17112
金旋(無官)25023万738
馬騰州刺史22015万419
饗援 州牧 19010万315
張魯(無官)120 5万1 9
劉埼州刺史120 2万1 9
劉璋 州牧 11019万433

司会A『曹操の軍事力・人材は流石ですねえ』
司会B『しかし孫権もかなり拮抗してますよ。
    領地あたりの人材数は1位です』
司会A『ここ1年の快進撃も頷けますねえ』
司会B『しかし曹操軍も攻められっぱなしとは思えません。
    来年は怖いですよ』

金 旋イライライライラ
下町娘「な、なんかイライラしてますね」
金 旋「曹操とか孫権とかはどうでもいい!
    俺の話をしろ! 俺の話を!
下町娘「そ、そういうことですか」

司会A『しかし3位の金旋ですが……』

金 旋「おおっ! な、なんて言うんだ?」

司会A『ププッ、こんなに信望あるのに無官ですって
司会B『確かに恥ずかしいですよねえ』

金 旋「あ、あんだと貴様ら! そこに直れい!
下町娘「ちょ、ちょっと金旋さま!
    テレビに怒鳴りつけてもしょうがないですよ!」
金魚鉢「おじいちゃん怖いよぉー」
金 旋「はっ……。す、すまん、少し大人げなかったな」
下町娘「でも、やっぱり無官なのが目立ちますよね。
    他は3番手なのに」
金 旋「く、くそ……絶対官職を得てやるぞ。
    そのためには宛と西城を取らねば……」
金閣寺「州牧になるには州を制覇しないとダメなんですよね」
金 旋「よく知ってるな。俺の場合は荊州牧を目指すから、
    後は宛と西城を取ればいいのだ」
下町娘「どっちも曹操領ですねぇ」
金 旋「それに結構兵士が多くてな……。
    だから新野の兵を増やしてるわけだ」
金胡麻「頑張れじいちゃん!」
金 旋「おう、頑張るぞ!」

番組は進み、今度は個人武将のランキングになる。
統率・武力・知力・政治の順でベスト10が表示された。

金 旋「我が軍の将は誰も入ってないなぁ……」
下町娘「まあ、曹操や孫権より人数少ないですから」
金胡麻「あ! 玉おばちゃんの名前あるよ!」
金 旋「なぬ!?」

知力のランキングで、金玉昼は陸遜らと並んで10位に入っていた。

金 旋「よっしゃああああ!!」
下町娘「すごいすごーい」
金閣寺「流石は玉おばさん」
金魚鉢「おばちゃんすごーい」

その頃の新野。
   金玉昼金玉昼    金目鯛金目鯛    鞏恋鞏恋
金玉昼ふえっっっっっっっっっっくちょい!
金目鯛「のわ! 汚いなあ」
鞏 恋「はい、ちり紙」
金玉昼「あ、あんがとにゃー。ちーん」

……さて番組は、今度はワースト10の表示がされていく。

金 旋「あのさあ……」
下町娘「あ、あはあはあは」
金 旋「さっき『人数少ないからしょうがない』
    って言わなかったか?」
下町娘「あはははは」
金 旋「じゃあこれはなんだ? なんなんだ?
下町娘あはははははは

表示されているワースト10。
その中の統率の9位、武力の8位に、下町娘がランクインしていた。

その他には。
政治5位の甘寧。
政治6位の刑道栄。
知力9位&政治2位の蛮望。
統率3位&武力2位の王粲。
知力6位の卞志。
知力10位の呂曠。
おまけに知力で1位を取ってしまった蔡和。

……などそうそうたるメンバーがランク内にいた。

司会A『統率・武力の2部門を、楊松が制覇しました』
司会B『しかし特筆すべきは金旋軍ですねえ。
    かなりの人数がランクインしています。
    これは個性的な人材が揃ってる、と言うべきですか』
司会A『全くですねぇ〜、あっはっは』

金 旋「ぐぬぬぬ……コ・ロ・ス
金胡麻「じいちゃん怖いよー」
金 旋「お、おお、すまんすまん」

司会A『さて、特別コーナーです!
    特別に、金旋軍内のランキングを発表です!』
司会B『この個性的な軍団のベスト・ワースト10を御覧あれ!』

金 旋「な、なんだと?」
下町娘「こ、これってスゴイんじゃないですか!?
    全国の民が見てるんですよ!」
金 旋「でもあんまりいい意味での注目じゃないような……」
金閣寺「あ、ベスト10が出ますよ」

ベスト統  率武 力知 力政治
1位甘寧 87甘寧 94金玉昼 96卞志 90
2位魏延 83魏延 92卞質 84韓浩 89
3位卞質 79鞏恋 90王粲 81金玉昼 85
4位楽進 78金目鯛 87甘寧 78潘濬 85
5位霍峻 77楽進 86蔡瑁 76王粲 83
6位蔡瑁 75蛮望 84卞柔 75劉巴 80
7位卞志 75刑道栄 77霍峻 72魏劭 79
8位卞柔 75卞柔 73劉鏡 72蔡瑁 77
9位鞏恋 74胡渉 73劉巴 72卞柔 76
10位金目鯛 73樊郭 72向朗 72向朗 74
(※役職&アイテム修正有)

下町娘「ふつーですね」
金 旋「まあ、ベスト10はな……。
    しかし、武力はいいセン言ってると思わんか?」
下町娘「そうですね、上位が拮抗してますね。
    トーナメントバトルとかやらせたいですねえ」
金 旋「いいねえー。今度企画してみるか」
金胡麻「あ、ワースト10出るよー」
金 旋「……問題はこっちだ」

ワースト統  率武 力知 力政治
1位王粲 7王粲 3蔡和 3蛮望 5
2位下町娘 10下町娘 5卞志 10甘寧 13
3位孔休 14潘濬 16蛮望 13刑道栄 15
4位劉巴 19趙樊 17呂曠 14呂曠 28
5位趙樊 26向朗 18金目鯛 21陳応 30
6位向朗 28劉巴 20金旋 22卞質 32
7位劉鏡 32孔休 21下町娘 25蔡和 34
8位碗朗 39劉鏡 27胡渉 30魏延 35
9位蔡和 43金玉昼 27高定 33鞏恋 36
10位鞏志 44董蘭 28刑道栄 35金目鯛 37
(※役職&アイテム修正有)

下町娘「あれ、こっちも普通ですね」
金 旋「そうだな、見た感じは……」

司会A『ふむ、あまり特異なランキングではありませんね』
司会B『いえ、特筆すべきは知力ランキングです。
    100人以上将がいる曹操軍でも、知力20以下は2人だけです』
司会A『なるほど、それなのに40人にも満たない金旋軍では……』
司会B『そうです。馬鹿の集まりですね。
    それに君主自らが6位に入るあたり面白いですねえ』

金 旋「ぐ、ぐぬぬ……おのれぇ!
下町娘「お、落ち着いてください! たかがテレビです!」

司会A『おや、3部門に名前を連ねてる人がいますねえ』
司会B『そうですねえ。2つ低い人は他にも結構いますが、
    3つも低い人ってのはもうダメな人ですね』
司会A『蔡和と下町娘。この二人はもうお荷物というわけですね』
司会B『あっはっは、そうですねえ。ダメダメですね!

下町娘「うぬぬぬ! コ・ロ・ス!
金 旋「お、落ち着け! たかがテレビだろう!」

金胡麻「(小声)兄ちゃん、怖いからチャンネル変えちゃおうよ」
金魚鉢「(小声)そうしようよー」
金閣寺「(小声)そうだね……。ポチッと」

チャンネルは代わり、紅白歌合戦に切り替わる。
今は、ちょうど堀内孝雄が歌っているところだった。

下町娘キャー! 堀内さま〜ん♪
金 旋「お、今年も出てるのか」

金魚鉢「(小声)うまくはぐらかせたね」
金胡麻「(小声)にいちゃん、ぐっじょぶ」(´∀`)b
金閣寺「(小声)よかったよかった」

夫 人「はーい、お蕎麦できましたよ〜」
金 旋「お、できたか。町娘ちゃんもしっかり食えよ」
下町娘「はーい、いただきまーす」

かくして一年が終わり、次の年がやってくる……。


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