〜前回と同様、某ラジオ局よりお送り致しております〜
劉髭
劉 髭「皆、元気かのー? 金旋軍天才老軍師の劉髭じゃよ。
……む、なんじゃと? 死んだはずでは、じゃと?
バカメ!
この劉髭、例え命尽きようとも出番は尽きず、じゃ!
今後はコラムのパーソナリティとして寄生していく所存じゃよ。
ワシのウンチク話を聞かせてやろうぞ。
皆、よろしく頼むぞー。
……なんと!
玉昼ちゃんや町娘ちゃんの方がいい、
ジジイのパーソナリティなどいや、じゃと!?
ふん、そういうナンパな輩もいようと思って、策を講じておいたわい。
それでは、張芽ちゃん、かもんべいびぃ」
張芽
張 芽「はーい、よい子のみんな、元気にしてたかなぁ?
私は、リプレイに登場する以前に死んじゃった、新君主の張芽ですよ〜」
劉 髭「張芽ちゃんは、黄巾の長、大賢良師張角の娘さんじゃ。
妖術も幻術も使えるんじゃよ」
張 芽「結局一度も使ってるとこ見られずに死んじゃいましたけどねぇ」
劉 髭「ま、そんな出番を失ってしもうた彼女をアシスタントにして、
このコラムをお送りしていこうぞ」
張 芽「それでは、タイトルコール!」
劉 髭「爺と」
張 芽「芽の」
二 人「蔡中みりみり放送局〜」
張 芽「蔡中というとアレですね。劉表配下のオバカさんな人」
劉 髭「うむ。蔡和とセットの人じゃな」
張 芽「蔡和の方はお供え物になっちゃいますからねー」
劉 髭「さて最初のコーナー……に行く前に、言っておくかの。
感想、たくさんいただいておるぞ。著者が感謝感激しとったわい。
奴に代わり、お礼を言っておくぞい」
張 芽「ありがとうございま〜す」
劉 髭「では最初のコーナーじゃ! 張芽ちゃん、タイトルよろしくの」
張 芽「はーい。最初のコーナーは『この人だぁ〜れ?』です」
劉 髭「うむ。リクエストも来ておるぞ。
HN本田曹操一郎氏から、『魏延の子の魏光の解説よろしく』とのことじゃ。
また前回採用のH.K氏(前回の名前間違ってました。失礼シマスタ)からも、
リクエストがきとる」
張 芽「魏光といえば、初期からいる将以外では最初に登用された新武将ですね」
劉 髭「うむ。というわけで『魏光』の紹介じゃ」
魏光
魏光(ギコウ)字:文立 年齢(210年現在):17歳 親:魏延
統率:67 武力:70 知力:52 政治:59
性格:猪突 兵法:奮戦・奮闘・突破・斉射・混乱・罵声
劉 髭「正史には名はないが、魏延どのに子がいたことは記録に残っておる。
そのことから想像を膨らませて作られた将じゃな」
張 芽「でも魏延さんが殺された時に、一緒に殺されたらしいですねえ。
名前も出ずに殺されたことだけが残ってるのってかわいそー」
劉 髭「だからこそ、新武将として出されたわけじゃがな。
まあ魏延贔屓の強い、筆者だからこそじゃろうが……」
張 芽「魏延本人は鬼にされてるのにですかあ?」
劉 髭「それも愛の裏返しじゃ。
最初は顔グラフィックを出してもらえなんだが、最近出してもらえたのう。
これは今後も出番があるからじゃな。よかったのう」
張 芽「結構整った顔してますね?」
劉 髭「うむ。母親似なんじゃろうな。
さて、リプレイ中では鞏恋ちゃんに惚れてるらしいのぅ。
相性値を見てみたんじゃが、二人の相性はばっちりじゃ!
後は、押して押して押しまくるのじゃ!」
張 芽「何を恋愛相談してるんですか……?」
劉 髭「……オホン。主将には少々物足りないが、
部隊内で戦わせるにはなかなか使い勝手のよい人材じゃな。
実際、金旋軍でも各地の戦いに参加しておる」
張 芽「このゲームでは、能力値と戦歴の多さで強さが変わりますからねえ」
劉 髭「凡将でも歴戦の強者の方が、良将の新人よりも強いこともあるのじゃ。
そういう意味では、魏光どのは将来が楽しみだのう」
劉 髭「さて、もう一人紹介しようかの。
H.K氏からのもう一人のリクエストじゃ」
張 芽「鞏恋に惚れた魏光に対し、金玉昼に惚れた『張常』を紹介しまーす」
張常(チョウジョウ)字:元璋 年齢(210年現在):33歳 親:張済
統率:45 武力:63 知力:58 政治:68
性格:冷静 兵法:奮戦・突破・斉射・連射・造営・石兵
劉 髭「董卓配下であった張済の子という設定の将じゃ。
張済といえば、美人の嫁さんで有名じゃのう。
名を鄒氏とか言ったか。後に曹操が夢中になってしまうほどの女性じゃ。
ということは、張常は鄒氏の子ということになるのかの?」
張 芽「しかしこの人、能力は大したことないですねー」
劉 髭「うむ、凡庸じゃな。
しかし武官の人材が少ない金旋軍では、これくらいでも十分戦力になるのじゃ。
彼は攻城戦で有効な連射が使えるので、今後も使われていくわけじゃな」
張 芽「ふむふむ、出番を得るには弩の兵法を持ってるのが有利、と」
劉 髭「リプレイ中ではロリロリな娘が好みらしいのう……。
つるぺたな娘のどこがいいのか、ワシにはわからんがのう」
張 芽「人の趣味は千差万別です。
男が好きな男もいれば、
ふくらはぎだけを偏愛する人もいます」
劉 髭「まあそうなんじゃがなあ。ちなみに玉昼ちゃんとの相性はそう悪くはない。
とはいえ、あの父親が付き合いを認めるとは思えんな」
張 芽「恋ははかないものです。次の恋を探しましょう」
劉 髭「それは恋愛相談ではないのかな?」
劉 髭「以上で今回の紹介は終わりじゃ」
張 芽「『この人だぁ〜れ?』コーナーでは解説のリクエストを募集しております。
リプレイ中に登場した、『解説してほしい』『能力値などが知りたい』
という武将の名前を、感想フォームなどに書いてお送りください」
劉 髭「では、次のコーナー行こうかの」
張 芽「はい。次のコーナーは『それって、なんじゃらぽん』です」
劉 髭「今回は、HN『呉下の阿呆』氏からの質問を、発展させて解説するぞい」
張 芽「はい。今回の解説は『兵法』についてです」
劉 髭「このゲームにおける『兵法』とは、いわば特殊能力じゃ。
主に戦闘中に使われるものが多いのう」
張 芽「妖術や幻術も、兵法のひとつなんですよー」
劉 髭「とりあえず、大きく分けると4つのタイプがあるのじゃ」
・戦闘兵法:戦闘中に発動し、武力の値によって敵にダメージを与える
・計略兵法:戦闘中に発動し、知力の値によって敵や味方に状態変化を起こす
・陣形兵法:出陣時に選択でき、特殊な陣形や船を使える。
・建設兵法:内政で建設をする時に使用する。
劉 髭「まあ、建設兵法はオマケみたいなもんじゃ。
重要なのは戦闘、計略、陣形の3つじゃな」
張 芽「では、最初に戦闘兵法から順に説明致しましょう」
劉 髭「戦闘兵法は、いわばクリティカルヒットじゃ。
隙を見せた相手に叩きこむ、必殺の一撃じゃな。
武力が高いほど、相手に与える威力も高い。
また、その系統の熟練度が高くても威力は大きくなる」
張 芽「熟練度は、その系統の兵法を使うごとに上がっていきます」
劉 髭「なお、どの兵法を使うのかは、出陣前にひとつだけ決めておくのじゃ。
いくつ持ってようが1つしか選べぬし、出陣してしまえば変更は効かん」
張 芽「例を挙げると、奮戦・突破・斉射と持っていて奮戦を選んだ場合、
帰ってくるまで兵法は奮戦しか発動しません。
出撃前にどれが必要な兵法か、じっくり考える必要があるのです。
また、後で挙げる計略兵法を選択した場合、戦闘兵法は使えなくなります」
劉 髭「計略を使う場合は、そっちに専念しろということじゃ」
劉 髭「戦闘兵法は細かく分けて4系統あり、その系統ごとに3種類の強さがある。
括弧内は威力の強さじゃ。数字が大きいほど、敵兵を倒す数は増えるぞい」
○歩兵系:奮戦(13)・奮闘(16)・奮迅(19)
○騎兵系:突破(14)・突進(17)・突撃(20)
○弓騎系:騎射(8)・走射(11)・飛射(14)
○弩兵系:斉射(7)・連射(10)・連弩(13)
劉 髭「歩兵や騎兵の方が威力が大きい。
しかし、発動するのは敵部隊に対してのみで、都市や施設に対しては発動せんのじゃ。
弓騎兵や弩兵は威力は弱めだが、部隊・都市・施設にまんべんなく使える」
張 芽「敵部隊と交戦するときは歩兵・騎兵の兵法、
攻城戦をするなら弓騎兵・弩兵の兵法、と使い分ける必要がありますね」
劉 髭「さて、兵法の発動はいつ起こるかわからん。
兵の士気が高かったり、熟練が高かったりすると出やすいがの。
戦闘中『シキーン』と音が鳴ったら発動じゃ。
部隊内の将が選んだ兵法で攻撃し、大ダメージを与えるのじゃ」
張 芽「ただし敵将が強かったりすると、発動してもダメージが最小限に防がれたりします。
『かいしんのいちげき! しかしこうげきはかわされた』というやつですね」
劉 髭「さて、部隊内に同じ兵法を選択した将がいる場合、これは連鎖する可能性がある。
連鎖すると、一人一人が発動するよりも多くのダメージを与えるのじゃ」
張 芽「同じ、というのは奮戦なら奮戦、突破なら突破です。
系統が同じでも、強さが違えば連鎖はしません。
ここも、兵法の選択が難しい要因になってますね」
劉 髭「うむ、持っている中で一番強い兵法を選択すればよい、というわけではなくなるからのう。
部隊内で兵法を揃えれば、部隊全体を強くするであろう」
張 芽「とはいえ、常に連鎖するとは限りません。
部隊の将たちの相性なども関係しますので、くれぐれもアテにしすぎないように」
劉 髭「戦闘系の解説はとりあえず以上じゃな」
張 芽「次は計略系です」
劉 髭「計略兵法は、戦闘兵法の魔法版じゃ。
混乱させたりして、敵にステータス異常を起こさせたりするものじゃな。
知力が高いほど成功率が高く、また与える効果も高い。
熟練度が高くても、成功率、威力ともに上がるぞい」
張 芽「使い方は、戦闘兵法と同じように、出陣前に設定しておきます。
上で言ったようにどちらかひとつ。戦闘兵法を選べば計略兵法は選べません」
劉 髭「さて、計略兵法は細かく分けて3系統。
しかし戦闘系とは違い、同系統でも効果は違うぞい。
括弧内は効果じゃ」
○知識系:
罠破(敵の張った罠を必ず見破れる)
教唆(必ず敵の謀略でも異常にならない)
○謀略系:
混乱(敵を混乱させ、状態異常を起こす)
罠(敵を地形に応じた罠にはめ、ダメージと状態異常を起こす)
心攻(敵兵を説得し、味方につける)
幻術(敵に幻を見せ、敵兵を逃亡させたり混乱させる)
○策略系:
鼓舞(味方を盛り上げ、士気を上げる)
罵声(敵を罵り、士気を下げる)
治療(負傷兵を治療し、戦闘に復帰させる)
妖術(人外の力で複数の部隊に攻撃し、敵兵を倒し士気を下げる)
劉 髭「状態異常には、一定時間無防備になる『無陣』、
一定時間命令を聞かなくなる『混乱』などがある」
張 芽「いくら将が強くても、そうなってしまうとどんどん形勢は悪くなります。
計略対策は万全に〜」
劉 髭「頭のよい将がいると敵の計略にはかかりにくい。
また、罠破や教唆を選択しておくのも手じゃな。
さて、敵を混乱などの状態異常にした場合、連鎖が起こることがある」
張 芽「この場合の連鎖は、戦闘系とはちょっと違うんですよね」
劉 髭「うむ。同じものが発動するのではない。
状態異常にした後に、その隙を付いて戦闘兵法を叩きこむのじゃ。
というわけで、連鎖する相手は戦闘兵法を持ってる者になる。
この場合、通常で戦闘兵法を発動させるときの1.3倍の効果になる。
また、これにも戦闘兵法同士の連鎖があるので、一人が計略、
他の四人が戦闘兵法連鎖、というびっくりどっきりなこともあったりするのじゃ」
張 芽「そうなると大逆転ですねー。満塁ホームラン級のダメージですよ」
劉 髭「うむ。まあそんな状況、滅多にお目に掛かれないがのう」
劉 髭「というわけで、計略兵法は以上じゃ」
張 芽「次は陣形兵法です」
劉 髭「陣形兵法は、いわば特殊武器の使用じゃ。
出陣時に陣形を選ぶのじゃが、この兵法を持っていると特殊な陣形を選べる。
種類は攻城兵器と船とになる」
張 芽「出陣時に設定しますが、これは戦闘・計略のように発動という形態は取りません。
陣形を選ぶと、その特殊兵器部隊となるだけです。
なお、船は陸上から水路に入ると自動的に切り替わります」
劉 髭「さて種類じゃが、攻城兵器が4つ、船が4つじゃ。
どういうものかをかるーく説明しとくぞい」
○攻城兵器:
井蘭[セイラン](移動式のやぐらのようなもの。上から矢で敵兵を撃つ)
衝車[ショウシャ](丸太の先を削り、それを城門や城壁にぶつける兵器)
投石[トウセキ](大きい石を投げつけ、城壁を壊し、また敵兵を倒す)
象兵[ゾウヘイ](象に乗った兵で、城壁を壊し、また敵兵を倒す)
○船:
走舸[ソウカ](小船。兵法が無くても乗れる。移動が早いのだけが利点)
蒙衝[モウショウ](中型の突撃用の船。敵船への攻撃力に優れるが守りは弱い)
楼船[ロウセン](大型の射撃戦用の船。全方位に向け矢を撃てる)
闘艦[トウカン](大型の戦闘艦。突撃も射撃もこなす万能艦)
劉 髭「攻城兵器は、どれも特徴があり強力なものじゃ。状況に応じ使うべし。
ただし、敵部隊に攻撃されると脆い。あくまで城攻め用じゃな」
張 芽「船は、強い物を選んでかまいませんよね」
劉 髭「うむ。楼船か闘艦が使えれば十分じゃ。
……ただし、持ってる者は限られるんじゃがな。
現在の金旋軍には、持ってる者はだーれもおらん」
張 芽「ということは、水路での戦闘は要注意ですねえ」
劉 髭「ま、陣形兵法はこれくらいじゃな」
張 芽「建設兵法は割愛します。
『造営』は建設費の節約、『石兵』は石兵を作れる、というだけですので」
劉 髭「以上で兵法の解説は終わりじゃ。
ようするに、状況に応じた兵法をチョイスしろ、ということじゃな」
張 芽「大雑把なまとめ方ですねえ」
劉 髭「リプレイでは直接名前は出ずに、『一斉射撃』とか『突破攻撃』とか、
名前を変えて出てきておる。
これはそのまま書くと、興醒めするからじゃ」
張 芽「読者が、ですか?」
劉 髭「そうかもしれんが、一番は筆者が興醒めする」
張 芽「そ、そうですか……」
劉 髭「ま、ゲームをやるときは参考にしとくれ、ということじゃな」
張 芽「解説は以上でーす」
張 芽「さてさて、『それって、なんじゃらぽん』でも、リクエストを募集中です。
『これってどういうもの?』『普通聞かないけどゲーム用語?』という、
解説してほしい事柄を、感想フォームなどに書きお送りください」
劉 髭「また、コーナーに限らず質問や要望、バカネタなどあれば送ってくれい。
随時紹介しようぞ」
劉 髭「……というわけで、コラム第3回は終わりじゃ」
張 芽「けっこう、疲れますね〜」
劉 髭「うむ、人に教えるというのは、大変なのじゃよ。
皆も先生・教師の方を敬うように。この職はなかなか苦労するんじゃ」
張 芽「では皆さん、またお会いしましょう」
劉 髭「それでは、次回のコラムに、ズームイン!」
〜第3回放送、終了〜
劉 髭「……ところで張芽ちゃんや」
張 芽「はい? なんでしょう?」
劉 髭「この後、ちょっとお食事でもどうじゃ?
美味しい飲茶の店を知ってるんじゃが……」
張 芽「すいませ〜ん、まっすぐ帰るつもりなんで〜」
劉 髭「ままま、そこをなんとか、付き合ってくれんかの」
張 芽「ダメです〜。それでは失礼します、えい!」
ぼむ!
劉 髭「おおお!? 張芽ちゃんが鷹に変わった!?」
張 芽「それではさようなら〜」
ばっさばっさ
劉 髭「いってしもた……。うーむ、妖術ってすごいのう」
張 芽「(ふふふ、実は幻術なんですけどねえ)」
〜第3回コラム、ホントに終了〜
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