○ 第十二章 「電波受信ヨロレイホー」 ○ 
209年2月〜4月

公孫康を滅ぼして華北を統一したかに見えた曹操軍。
しかしそれを阻むように、異民族の烏丸が曹操領の都市を攻撃していた。
そしてこの2月、ついに薊が烏丸軍の攻撃に屈し、陥落。
烏丸軍は都市には留まらず、略奪をしてそのまま帰っていった。
曹操軍の、荊州や雍州方面の戦力があまり充実してないのは、
この北の脅威を取り除けていないことにあった。

烏丸
烏丸の脅威

だが、それでも序々に曹軍の勢力は南下をし始めている。
荊州に入っては劉備のいた新野を占領、その軍勢の多くを吸収。
その後、劉表軍と港と港をはさんで水軍での戦闘に及んでいた。
また漢中への道、子午谷にある張魯軍の陣を占領。
宛からは西城へ侵攻を開始。
馬騰軍とは媚にある陣を巡って小競り合いを続けていた。
曹操南進

北の情勢はここまでとし、目は南に転じる。
そこには荊南の金旋がいた。
荊南209年
世間の認識は未だ地方の田舎君主でしかないものの、
その領内の繁栄ぶりに、世の人々は期待と関心を寄せてきていた。

さて、その当の金旋は……。

   金旋金旋 

金 旋「じゃ、張常は長沙に行ってくれな。街の開発を皆と一緒にやってくれ」
張 常「はっ……。ひとつ、お聞きしたいのですが」
金 旋「ん? なんだ?」
張 常「玉昼さまは、長沙には参りませんか?」
金 旋「ああ、玉は手元に置いて計略とかを任せてるからな。
    ……それが、どうかしたか?」
張 常「い、いえ。では、失礼します」
金 旋「うむ、長沙でしっかり働いてくれ」

少し気落ちしながら退室する張常と入れ替わりに、嬉々とした劉髭がやってくる。

   劉髭劉髭 

劉 髭「お、ここにおったかっ」
金 旋「お、どうした興奮して。
    乳のデカイ年頃の娘でも見つけたか」
劉 髭「違うんじゃ、来たのじゃよ」
金 旋「来た? 何が?」
劉 髭電波じゃよ! もうピキピキピキーーーーっとな!」
金 旋「…………え゛?」
劉 髭「き、きた、また来おった、キタキタキターーーーーーッ!
金 旋「軍師……。それは違うと思うぞ。
    多分お迎えが来たんじゃないかと……」
劉 髭「バカ言うでない!
    ……うむ、薊(※1)じゃ! 薊に幸運が待っておる!(※2)

(※1 薊……北方の幽州の西にある都市。
 先頃、烏丸の攻撃を受けて陥落し、現在はどの勢力の支配も受けていない。
 このような空白都市には、自らの支配する都市のように探索することができる)


(※2 今作に限ったことではないが、軍師はたまにこのように助言をする。
 『○○に人材が埋もれている』『××に吉兆が〜』等々)


金 旋「はあ?」
劉 髭「薊に探索隊を派遣するのじゃ!」
金 旋「はあ……」
劉 髭「す、る、の、じゃ!
金 旋「はい、はい。それじゃねえ……」
魏 劭「とのー。前旬の探索任務の報告書、持って参りましたぞー」
金 旋「お、魏劭、いいところに。ちょっとこっち来い」
魏 劭「は、何にござりましょうか?」
金 旋「おまえ暇そうだし、ちょっと薊まで行ってきてくれんか」
魏 劭「はあ? 薊でござりまするか?」
金 旋「おう、冀州……いや、あそこは幽州か。
    まあ観光気分で行ってこい」
魏 劭「は、承知致しましたぞ。
    華北に参るのは初めてなので、楽しみですなあ」
金 旋「まあ、何か見つけたら報告な」
魏 劭「はっ、それでは行って参りまする!
    ……るんるんるーん」
劉 髭「ふっふっふ、かならずや幸運が見つかるはずじゃ」
金 旋「はあ。(そろそろボケ始まったか、爺様)」
劉 髭なんぞ言うたか
金 旋「ぶるぶるぶる」

魏劭は旅支度を整え、薊へ向けて出発した。
何しろ南の端の方から北の端の方への移動である。
片道だけで1ヶ月かかる距離だ。
2月も終わり、時は3月。
魏劭がようやく薊に到達する頃には、金旋は彼を派遣したことをすっかり忘れていた。


   金旋金旋     魏延魏延 

金 旋「む。武陵の軍備も、かなり充実してきたな」
魏 延「はっ! 兵の数も十分です。
    このまま零陵に攻め込んでも、すぐに劉度の首を上げられましょうぞ」
金 旋「そう焦るな、すぐに機会は来る。それまでは強兵に務めるんだ」
魏 延「はっ」

   金目鯛金目鯛 

金目鯛「親父ぃー」
金 旋「ん、どうした?」
金目鯛「魏劭から早馬が来たぞ」
金 旋「魏劭……、魏劭……? ええと……」
金目鯛「親父……部下の名前忘れることほど失礼なもんはないぞ?
    そんなんだと、そのうち『乱世の茂雄』って呼ばれるぞ」
金 旋「人を某カンピューター監督みたいに言うな。
    そう、そうそう思い出したぞ、確か魏延の子だったな」
魏 延「殿、私の子は魏光です。
    魏劭は昨年末あたりに董蘭軍より登用した男ですが」
   魏光魏光(顔出しでびゅー) 
金 旋「い、いや、わかってる、わかってるんだ。
    ただ名前が似てるから、ちょっとゴッチャになっただけだ」
魏 延「はあ」
金 旋「……で、その魏光の早馬とは?」
魏 延いえ、魏劭です
金 旋わかってるねんで!?
金目鯛「……あー、薊に着いてからの報告書を持ってきてた」
金 旋「薊? なんでそんな田舎に魏劭が?」
金目鯛「自分が行かせたくせに、忘れたのかよ?」
金 旋「……あ、いや、そうだ。思い出した。
    たしか軍師に言われて、それで行かせたんだ」
金目鯛「ほらよ、報告書だ」
魏 延「中身は観光名所マップかもしれませんな」
金目鯛「はっはっは、そりゃありそうだなあ」
金 旋「どれどれ……ふむふむ?……なに!?
魏 延「どうされましたか?」
金 旋「……見た方が早いだろう」

魏 延「は、では失礼して。
    『拝啓、殿。お元気ですか。薊はなかなかいいところです。
    特に南ではあまり見ない羊の肉が美味で、しゃぶしゃぶにするともう絶品。
    他にも珍味美味が多く……
   (〜大幅中略〜)
    ……というわけで、ここは弩(※)の教練所がありまして。
    運良く拙者、訓練をさせていただくことになりました。
    帰りましたら、向上した弩の腕前を披露致します故、ご期待ください。
    ……敬具」

(※弩…いしゆみ。形状はクロスボウのようなものである。
 手で引き絞る弓よりも強力なので、一般の兵が持つのはこちらが主であった。
 ゲーム上でも弓隊は存在せず、弩隊になる)


金目鯛「ほう、弩の教練所ねえ。俺も訓練してみてえなあ」
魏 延「私も、弩はあまり得意ではない故、鍛錬したいですな」
金 旋それなんだよ!
金目鯛「……それって?」
金 旋「なんで、なんで魏劭なんて送ってしまったんだぁぁぁぁ!
    目鯛や魏延あたりが覚えてくれれば、今後の戦闘も楽になっただろうにぃぃぃぃ!」
魏 延「確かに、魏劭は戦に不向きな男ゆえ、
    弩を覚えたとてあまり役に立ちませんな」
金 旋「くそう……あの時、適当に決めなければ……」
金目鯛『候諧先に立たず』って奴だな。
    呂布の配下だった候諧が、曹操に負けて捕まった時に、
    『最初から曹操側につけばよかった……』と悔やみ続けて、なかなか立たなかったそうだ。
    そのため、後から悔やんでもどうしようもないことを、こう言うようになったらしい」
金 旋「お前、博学な間違え方するなあ。候諧なんてマイナーすぎるぞ。
    しかし、本当に悔しい……悔しいな」

   劉髭劉髭 

劉 髭「ほっほっほ、諦めるのはまだ早いぞい!」
金 旋「軍師?」
劉 髭「キタ、またキタのじゃよ!
    ビビビっとキタキタキターーーーーーーッ!
金目鯛「軍師、最近ますます危なくなったんじゃないか?」
魏 延「そうですな、妖しさに一層磨きがかかったように思えます」
劉 髭だまらっしゃーーーい!
金 旋「まあまあ。それで軍師、何がどうした」
劉 髭「うむ! ワシの受信した電波が、
    まだ薊に珍しきものが待ってると言っておる!」
金 旋「薊にか……よし、魏延、金目鯛。
    お前らで探索に行って来てくれ」
魏 延「はっ、承知しました」
金目鯛「ああ、わかった」

そして月日は流れ、4月の末。魏延と金目鯛は武陵に帰還した。
帰ってきた2人の報告を金旋が聞く。

金目鯛「俺は何もなかったな。
    まあ魏劭が言う通り、羊のしゃぶしゃぶは美味いことがわかった」
金 旋「そんなもんはどうでもいい! で、魏延は?」
魏 延「はあ……確かに軍師の言われた通り、
    珍しいものには会いましたが」
金 旋「ほう。何に会った?」
魏 延「仙人の左慈と会いまして」
金 旋「ふむふむ! それは珍しいな。それで?」
魏 延酒代をねだられ、払わされました
金 旋「……それから?」
魏 延「いえ、それだけで。
    まあ民に『あのじじいに酒をおごるとは太っ腹だ』と褒められましたが」
金 旋「それは褒められたんじゃない気がする……(※)

(※ 実はこれでも信望が上がる。 『よっ金旋さん、太い腹!』

金 旋「くぉら、じじい! 何が電波だ!
劉 髭「なんじゃ! 珍しい者が待ってたじゃろ!
    ワシの言葉は全く外れてはおらんぞい!」
金 旋「ぐぬー。悔しいが反論できん」

結局、時間は消費したものの、あまり変わりはなかったのだった。
遠方の探索は控えめに。


209年5月

5月の初め……。
金旋の元に、伝令が早足で駆けてきた。

   金旋金旋 

伝 令「申し上げます!
    零陵方面の物見より知らせが入りました!」
金 旋「よし、申せ!」
伝 令「はっ! 零陵より劉度軍1万5千余が、
    桂陽に向けて進撃を開始した由にございます!」
金 旋「……そうか、そうか! 劉度め、動いたか……。
    零陵の兵は今どの程度だ?」
伝 令「はっ、守将には刑道栄が控えておりますが、兵は5千ほどしかおりません」
金 旋「ふっふっふ……ちゃーーーーーーーんす

金旋はほくそえんだ。
武陵の兵の数はすでに6万に届こうとしている。
好機が今、やってきたのだ。

金 旋「よし、出撃の準備をせよ、と諸将に伝えてこい!」
伝 令「はっ!」
劉 髭あいや、待て待てい

今にも走っていこうとした伝令を止めたのは、軍師の劉髭だった。

   劉髭劉髭 


劉 髭「……諸将に、まず状況だけを説明してくるように。
    命令は追って出すからの」
伝 令「はっ。では、失礼致します」

伝令は退室した。
後には金旋と劉髭が残る。

金 旋「どうした軍師? このチャンスを見逃すわけではないだろ?」
劉 髭「うむ、見逃すつもりはない。しかしじゃ、仕掛けるには少し早いぞ」
金 旋「早い?」
劉 髭「うむ、劉度軍が桂陽城に攻め入ってからの方がよい。
    待っている間は、訓練で士気を高めるのじゃ」
金 旋「ふーむ。俺としては今すぐにでも出陣したいところだが……」
劉 髭「ふふふ、そう焦るでない。敵は劉度軍のみではないんじゃからな」
金 旋「……ははあ、なるほどな。
    この機会に桂陽も弱らせようってことか」
劉 髭「左様じゃ。
    双狗を相討たせ、ワシらはその後弱った2匹を狩るという寸法じゃ」
金 旋「零陵を取った後、状況に応じてすぐ桂陽に攻め込む、というのもアリなわけだな」
劉 髭「そうそう、おぬしもだんだん判るようになってきおったのぅ」
金 旋「そりゃ、軍師との付き合いも2年以上になるからな。
    ……しかし、なんか姑息だな」
劉 髭「カッカッカ、計算高いというてくれい」

金 旋「そうだな……。では改めて。
  ……その計算高さ、さすが越後屋じゃな
劉 髭「ははっ、お褒めの言葉、恐縮にございまする
金 旋「しかし、おぬしもなかなかのワルよのぅ
劉 髭いえいえ、お奉行さまには敵いませぬ。
    それよりお奉行さま、この機を逃さぬように……」
金 旋「勿論じゃ。
    我らの野望を邪魔立てする奴らは、ちとお仕置きしてやらねばのぅ」
劉 髭「左様でございますな。
    日の出ずるほどの隆盛を誇るお奉行さまに逆らうなど、
    身の程知らずもいいところにございまする」
金 旋「はっはっは、そちも世辞が巧いのぉ? ん?」
劉 髭「ほほほ、お奉行さまこそ、ご謙遜を」
金 旋ふっふっふ
劉 髭ほっほっほ

 「ふっふっふ、はーーっはっはっは!」

   金玉昼金玉昼    下町娘下町娘    鞏恋鞏恋
金玉昼「なんかじじい2人がイヤラシイ笑いをしていまひる」
下町娘「しっ、当人たちはあれで楽しんでるんだから。野暮は言わないの」
鞏 恋「でも、ハタから見ると気持ち悪い……」

「はーっはっはっはっ」
ジジイ2人はまだ笑っていた。

金 旋「はーっはっは……」
劉 髭「はーっはっはっ……ゲホゴホッ、ゴフッ!

いきなり咳き込んだ劉髭に驚き、その背中をさする金旋。

金 旋「……お、おい、軍師?」
劉 髭「ゴフ、ゲフ……ゴホゴホ」
金 旋「大丈夫か? ちょっと笑いすぎたんじゃ……」
劉 髭「ゴホゴホ……ゲフンガフン! カーッ! ペッ!
金 旋うわ! 汚え!
劉 髭「いやすまん、ちょっと痰が絡んでのー」
金 旋「い、今の痰が俺の手に、ちょーっと付いたんだが……」
劉 髭「うひゃあ、えんがちょー
金 旋どっちがだよ!

結局、少しの間、劉度軍が進軍するのを待つこととなった。
この間、兵たちの最後の訓練が行われる。

209年5月中旬
5月も半ばとなり、いよいよ武陵から金旋軍が、零陵へ向け進発した。
その軍容は、そうそうたるものだった。

まず、金目鯛を大将とし、副将に劉髭と魏光がついた先鋒隊1万5千。
   金目鯛 劉髭 魏光
金目鯛「よーし、やっちゃるぞ」
劉 髭「うむ! 『この陣容ならば負けはせん』と電波も言っておる!」
魏 光「……鞏恋さんと一緒の隊になりたかったなあ」

次に、鞏恋を大将とし、副将に金玉昼と下町娘がついた次鋒隊1万5千。
   金玉昼 下町娘 鞏恋
下町娘「う、初陣ですよ〜」
金玉昼「うー、緊張しまひる」
鞏 恋「……だいじょぶ。ちょっと危ないだけ」
2 人「ひぃ〜」

そして本隊に、金旋を大将とし、副将に魏延、鞏志を据えた衝車(※)隊2万。

(※ 衝車……攻城兵器。大きな丸太の先を尖らせ、それを城門・城壁に叩き付ける。
 魏延がこれを扱えるため、金旋の隊に配置して衝車隊とした)

  金旋 魏延 鞏志
金 旋「よし、いくぞ。」
魏 延「はっ! 零陵の城壁を破壊してやりましょう」
鞏 志「いざ、零陵へ!」

武陵の留守は、長沙より呼び寄せた韓浩・張常に任せた。

遠征軍の総兵力は5万。
零陵の守備兵の、10倍ほどにもなる兵力を動員した。
これには、電撃的に零陵を攻略する目的がひとつ。
また、金旋軍の威容を世間に見せ付けようという思惑などがあってのことである。

金旋軍は5月下旬に零陵内に侵入。
6月上旬には、先鋒の金目鯛隊が零陵城に到達、攻撃を開始する。

魏 光「よし! 景気付けに矢を撃ち込むんだ!
    ……鞏恋さんに、いいところを見せてやる!」
劉 髭「魏光隊に負けずに、ワシらもやってやるのじゃ! 放て!」

魏光、劉髭により、弩による一斉射撃が行われる。
放たれた大量の矢が、城へと降り注いだ。

同月中旬に入り、鞏恋隊も攻撃を開始した。
初陣の2人をなだめながら、鞏恋が城へ攻撃を指揮する。

下町娘「わ、わわわ、い、行ってくださいー!」
金玉昼「やるのにゃー! 城に取りつくのにゃー!」
鞏 恋「……もう少し落ち着いて」

金、鞏の両部隊の攻撃により、零陵の城兵は次々に倒れていった。
そこへ、金旋の本隊2万が到着する。

金 旋「よし。なかなかいい感じで来てるみたいだな」
鞏 志「ですが、すでに劉度軍が近くまで戻ってきてるとの報告がありますが……」
金 旋「早い……早いぞ劉度! 弱すぎる!」

金旋の言葉は、劉度軍が桂陽城の攻防ですでに敗戦したことを差していた。
劉度軍は桂陽に攻撃をかけたが、兵の減少、士気の低下が早く、すぐに退却を開始したのである。
その結果、現在攻撃を受けている零陵に、いち早く立ち戻る格好となっていた。

金 旋「……ま、とはいえだ。今更戻ろうがどうにもならんがな」
鞏 志「はい。すでに城兵は半分ほどになっております。
    今からこの本隊も攻撃を開始します故、陥落はもう間近です」
魏 延「劉度軍の敗残兵が戻る前に、落とせましょう。
    万が一戻ってきたところで、焼け石に水でしょうな」

魏延の言葉通りだった。
6月下旬、劉度が戻るよりも早く、零陵城は陥落した。
金旋軍3隊の攻撃の前に、劉度が戻るまで耐えられなかったのだった。
結果、劉度軍はちりじりとなり、劉度とその息子劉賢は逃げ出した。
一方金旋は、零陵に悠々と入城。
城内にいた、刑道栄ら劉度の配下だった将を捕らえたのだった。

かくして金旋軍は、零陵にいた劉度の勢力を飲み込んだのである。
金旋軍は武陵・長沙・零陵の3都市を有し、
他の中規模勢力に肩を並べるほどになって来ていた。

金 旋「うんうん、勢力拡大も順調に来てるな」
鞏 志「そうですね……。
    少し前は武陵を統治するだけで精一杯だったのに」
金 旋「ま、幸運もあるが、これも軍師や他の皆の働きのお陰だ。
    この調子なら、桂陽をとり荊南を制するのも時間の問題だな」
荊南209年

……だが。
吉事ばかりが続くわけではないことを、この後、彼らはすぐ知ることとなる。


次回へ続く。

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