○ 第五章 「仁君金旋の名を広めよ」 ○ 
〜207年7月

暑い夏が終わり、武陵にも実りの秋がやってきた。
春から開墾を積極的に行ったのが功を奏し、税としてかなりの兵糧が納められたのであった。
また巡察を繰り返し行った結果、街の治安が良くなり、
その結果、他から戦の難を逃れてきた民が流れてきていた。
その増えた住民の分、金の税収も増えていたのだった。


   金旋金旋     下町娘下町娘 

金 旋るーらりららぁ〜♪ るんらららぁ〜
下町娘「わっ……き、金旋さま? ご機嫌ですね……」
金 旋「まあねぇー、判るぅ〜? うっひゃっひゃっひゃっひゃ」
下町娘「そ、それはまあ、見ればすぐわかりますが……」
???「朝からずっとこんななのにゃ……」

   金玉昼金玉昼 

下町娘「あ、玉昼ちゃん。
    ほ、ほら、税収がいっぱいだから。
    これで貧乏ともおさらばー、と金旋さまも喜んで……」
金玉昼「違うにゃ、ちちうえの浮かれポンチの原因は別にありまひる」
下町娘「え? じゃ、何が?」
金玉昼「待っていた人が今日来るらしいにゃ」
下町娘「待っていた……って、えええ!?
    もしかして、こ、こここ恋人!?
金玉昼「まあ、この待ち焦がれるさまは、あながち違うとも言い切れないにゃ……」
下町娘「そそそそんな人がいるなんて、ぜぜぜ全然聞いてないですよ!?」
金 旋「そりゃそうだ、全然違うからな」
金玉昼「わ、ちちうえ、黙って聞いてるなんて趣味が悪いにゃ」
金 旋「聞こえたんだ。人を出歯亀みたいに言うな」
下町娘「金旋さま……お幸せにお暮らしください……。
    私は草葉の陰から見守りますので……」
金玉昼「草葉の陰から見守るのは死んだ人にゃ」
金 旋がー! 町娘ちゃんも人の話を聞く!
    恋人なんかいないっつーの! ウワァァァン!」ヽ(`Д´)ノ
下町娘「そ、そうなんですか。じゃ、誰が来るんですかー?」
金 旋「潘濬から手紙が来てな。今日帰ってくるそうだ」
下町娘「ああ、潘濬さまが。
    そういえば出張してくるってちょっと前に言ってましたね。
    ……って、あれ?
    潘濬さまでそんな浮かれポンチになりますか?」
金 旋「……浮かれポンチ言うな。いや、潘濬じゃなくてな。
    彼の連れてきてくれる人だよ」
金玉昼「若くして才人として名を上げ、
    劉表も再三招こうとしたけどそれを断り続けた人にゃ」
金 旋「……玉、そんなウンチクよく知ってるな」
下町娘「ほぉー。そんな人が……で、お名前は?」
金 旋「うむ、その名は……」
???姓は劉、名は巴、字は子初でございます

金 旋「あ、ああ、あなたが劉巴どの……」
劉 巴「はっ。お招きに応じ、まかり越しましてございます」
潘 濬「太守、劉巴どのをお連れし、ただいま戻りました」
金 旋「おおお! よ、よくやったぞ潘濬! ままま、劉巴どの、座って座って。
    町娘くん! お茶! お茶をお出しして!
下町娘「は、はい。わかりましたー」
金 旋「あ、普通のお茶だよ、普通の。
    どノーマルな、けど高級なやつ。
    くれぐれも茶葉以外は入れないように
下町娘「……はぁーい」

玉昼を交え、劉巴と談笑する金旋。
若く(※)して才気溢れるその言葉に、彼はすっかり酔い、舞い上がっていた。

(※ 劉巴、この時22歳。年齢だけでいえばまだまだ若造である)

劉 巴「……と、このようにすれば無駄も省け、結果治安もよくなりまする」
金 旋「さ、さすが劉巴どの……。
    俺みたいな凡人には思いもつかぬ考えだ」
金玉昼「お勉強になるにゃー」
劉 巴「いえいえ、この程度のことはさしたるものでもありません」
金 旋「いやいや謙遜されるな。
    どうだろう、この武陵、今後どう発展させるべきかな?」
劉 巴「そうですね……。
    まず目先のことなのですが、兵糧を買っておくと良いでしょう」
金 旋「兵糧? 税収で十分な量が蔵に入っているが……」
劉 巴「いえ、相場の安い今でしたらかなり安く、結果多くの兵糧が買えましょう。
    今後の戦のために蓄えても良し、相場が高くなった時に売り払っても良し。
    金に困っていなければ、今は兵糧買いの一手にございます」
金 旋「な、なるほど……」
金玉昼「でもちょっとビンボ臭いにゃ」
金 旋「こ、こら、玉!」
劉 巴「ははは、確かに。
    しかし国を造ることとは、いかに無駄をなくすか、いかに富ませるかです。
    結局は貧乏臭いことをしなくてはならないのですよ」
金玉昼「ふむー。そう言われると一理ありまひる」
金 旋「よし、早速兵糧を買わせよう。あ、町娘くん。
    潘濬、鞏志、軍師との4人で、兵糧を買ってきてくれたまへ」
下町娘「はい〜。では行ってきます」

ぱたぱたぱた

金 旋「他に、なにかありますかな?」
劉 巴「ほかには、そうですね……。
    手の余ってる者がおりましたら、遊ばせずに探索の任を任せるとよいでしょう。
    そして民らの助けになってやれば、次第に君主の信望が上がります」
金 旋「おお。それは先月より実行しているが……。
    うむ、やはり有効なのだな」
劉 巴「はい。人に与える印象とは大事ですから」
金 旋「なるほど。……そうだ、劉巴どの。軍師……」

『軍師となって、さらにその知恵を生かしてくれ』
そう言おうとして、金旋はハッと我に返った。
確かに劉巴は知力が高い。劉髭よりも高めである。
が、しかし、それでも名だたる軍師と比べると見劣りする。
助言をしても確実性はそうないだろう。
そう考えた時に……。

劉 巴「……どうかされましたか?」
金 旋「い、いや、何でもない」
金玉昼「軍師がどうとか、言おうとしてたまひる」
金 旋「いや、君のその知恵は軍師にも助けになるだろうから、
    今後協力してやってくれ、と言おうとしたのだ」
劉 巴「左様ですか。それは光栄です、承知致しました」
金 旋「うむ」


   劉髭劉髭 

その日の夕刻、劉髭が執務室へとやってきた。

劉 髭「兵糧、買い込んできたぞい」
金 旋「お、ご苦労さん」
劉 髭「それにしても劉巴どのはなかなかの知恵者じゃな。
    ワシよりも優れておるかもしれん」
金 旋「なんだ爺様、いつになく謙虚な言葉だな」
劉 髭「優れた者を優れていると評する……当たり前のことじゃよ。
    軍師の任、彼に任せてもよいかもしれんのう……」
金 旋「いや、軍師は変えん。今後も爺様で行く」
劉 髭「なんじゃと? す、すまん、もう一回言ってくれんか」
金 旋「軍師は爺様のままだと言った」
劉 髭「……お、おぬし、いつも文句は言うが、
    実はちゃんとワシを信頼してくれておったのじゃな!?」
金 旋いんやその逆だ
劉 髭「……は?」
金 旋「確かに劉巴はなかなかのキレ者だ。
    しかし彼が軍師になっても、助言の確実性はさほど上がらん」
劉 髭「ま、まあ、それほどの差は出ぬだろうが……」
金 旋「と、なればだ。劉巴の言葉に信頼性が無くなってしまう。
    それは彼にとっても俺にとっても不幸なことだ」
劉 髭「……ちょっと待てい」
金 旋「二人も信頼できないようになるより、
    爺様ひとり信頼できない状態の方がマシだろう」
劉 髭待てっちゅーーーーに!
    おぬし、黙って聞いていればぁぁぁ!」
金 旋「まあオチツケ」
劉 髭おーちーつーけーるーかーーーー!

劉巴が幕下に加わり、人材の厚みを増した金旋軍。
また、豊かになり資金にも余裕が出てきており、余剰資金で兵を増やし米を買い、
その結果、総合の国力では荊南四郡の中でトップになっていたのだった。


〜207年11月

   金目鯛金目鯛 

季節も冬に入り、温暖な武陵にもさすがに寒さが舞い込む頃。
彼、金目鯛は、今日も武陵近辺の探索任務に着いていた。

金目鯛ふあああああ……

大あくびをしながら、金目鯛は最近のことを考える。

金目鯛「最近はこんな任務ばっかりだよな……。
    まあ、俺の出来ることなんて兵の訓練か探索か、くらいしかないんだがな。
    兵の訓練が十分行き届いてる今、こうなるのも仕方ないか」

貧乏克服計画の実行で、内政が盛んな武陵ではあるが、
それは主に鞏志、潘濬といった文官向きの仕事である。
内政向きでない少々おバカな金目鯛の出番は、軍事か、
政治力があまり関係しないこういう仕事の時くらいしかなかった。

金目鯛「まあ、人材ももう見つからんようだし、たまに人助けするくらいだ。
    のんびりできるからいいやな」
男 A「あっ、金目鯛さま! いいところに!」
金目鯛「……っと、そんなことを考えてると忙しくなるもんだな」
男 A「???」
金目鯛「いや、何でもない。
    で、どうした? なんかあったのか」
男 A「虎が、虎が出たんです!
    人が襲われて、死人は出てないですが怪我人が何人も!」
金目鯛「ほほう、虎ねー。
    俺の武勇を披露するちょうどいい機会だな。
    よし! 案内せよ」
男 A「へ、へい! こちらです!」

金目鯛は男に連れられ、とある集落に向かう金目鯛。
なかなかスポットライトの当たらない彼に、ようやく巡ってきた出番である。
彼の心は活躍できる喜びで躍っていた。
だが……。

男 A「アレです! あの虎です!」
金目鯛「おい……」
男 A「な、なんでしょう?」
金目鯛「確かにアレは虎だな」
男 A「はい」
金目鯛「だが……。
    普通の虎とはちょっと違うんじゃねえか?」


   虎 

男 A「普通の虎ですよ」
金目鯛どーこーがー!
男 A「じゃ、どこが違うと?」
金目鯛「へ? どこがって……あー、うー、その」
男 A「説明できないじゃないですか。
    ごたくはいいので、とっとと退治してください」
金目鯛「なんか釈然としないが……まあいいか。
    そこな虎! 覚悟ぉぉぉ!

カーン!(どこかでゴングが鳴った)

 虎 「ぬあああ! タイガーエルボー!
    エルボー! エルボォォォォ!!

びしっ!びしっ!びしぃぃぃっ!

金目鯛「ぐうっ……こ、このやろ、やりやがったな!」
 虎 「続いてタイガーソバット!
    あーんどタイガーフライングニールキック!

どかっ! ばきいっ!

金目鯛「うがっ!うげっ!」
 虎 「すかさず抱え込み、
    タイガースープレックス!

どがしゃーーん!

金目鯛ぐああああああ!!

…………

 虎 「フッ……決まった。もはや起き上がってこれまい」
男 A「そ、そんな……あの金目鯛さまが!?」
 虎 「はっはっは、他愛のないものよ。さあ、次はお前か?」
男 A「ヒ、ヒィ。た、助けてください金目鯛さまーっ!
 虎 「フフン、無駄無駄。俺の技を受けて立ち上がった者など……」

むくり。

金目鯛「……あー、いてえ……」
 虎 「なっ……なにぃ!?
    あれだけの技を受けてなおも起き上がってくるとは!?」
金目鯛「残念だったな。お前さんの技は、軽すぎるんだよ
 虎 「なんだと! な、ならば!
    タイガーフライングボディアターーーック!
金目鯛「なんのっ! ふんぬうっ!」(がしぃっ)
 虎 「なっ、なにっ!」
男 A「なんと!?
    飛び込んできた虎を、そのまま抱え込んでしまうとはっ!?
金目鯛うりゃーーーーーー!
    金目鯛スペシャーーール!

ずがごーん!

金目鯛「ふう。まあ、こんなもんだな」
男 A「す、すごい! 抱えた虎をそのまま後ろの地面に叩き付けるなんて!
    ピクリとも動きませんよ!」
金目鯛「まーな、これくらいやれなきゃ世界は狙えねえぜ」
男 A「……世界?」

かくして虎は退治され、金目鯛の勇名、そして金旋の人望が世に広まった。
なお、この時の金目鯛が放った技『金目鯛スペシャル』は、
この後、とある武道家が『北斗原爆投げ』として受け継いだと伝えられる。
そして現在、呼称を『ノーザンライトスープレックス』と名を変え、
世の格闘ファンに知られ、親しまれているのだった。

虎を倒したので、金目鯛の腕っぷしが上昇。(武力+1→武力:86)
そして、当人の金目鯛はその後……。

金目鯛「マスクでも被ってみるかな……。
    覆面武将『獣神稲妻雷我』、とか名乗ったりして」

相変わらず、のん気だった。


〜207年12月

   金玉昼金玉昼     下町娘下町娘 

金玉昼「はーい、金玉昼にゃ。冬も本格化、すっかり寒くなりまひる」
下町娘「風邪なんて引いてませんかー? 私は健康ですよ、の下町娘です」
金玉昼「ここで、皆さんに周辺地域の状況を教えてあげるにゃー」
下町娘「武陵以外の荊南の三郡も、君主がバカな中
    一生懸命頑張ってるんですよ」
金玉昼「町娘ちゃんもハッキリ言うにゃ……まあ真実だけどにゃ
    それでは荊州マップ、どん!

207年11月荊州
荊州マップ


金玉昼「赤線は州境にゃ。北は宛から南は零陵・桂陽まで。けっこう広い州なのにゃ」
下町娘「東が孫権の治める揚州、西が劉璋、張魯などがいる益州。
    北は洛陽などのある司隷地方。南は董蘭の交州になります」
金玉昼「北部・中部は平地が多くまた川が多いので、陸兵よりも水軍の方が盛んにゃ。
    対して南部は山地が多くなりまひる」
下町娘「ちなみによく出る荊南四郡というのは、
    長沙・武陵・零陵・桂陽のことなのですよ」
金玉昼「他の史書の場合、『荊南』とだけ言うと江陵を含むものもありまひる。
    ここのリプレイでは荊南四郡=荊南で通しますけどにゃー」

下町娘「それでは、荊南四郡の様子をひとつずつ見てみましょう」

<武陵>
君主:金旋
武将:劉髭・金目鯛・鞏志・潘濬・劉巴・下町娘
人口7万、兵士1万2千。治安は良い。金収益、米収穫ともに良好。

下町娘「まずは我らが武陵。春からの内政が功を奏し、豊かな都市になりました〜」
金玉昼「武将は軍師に劉髭の爺様。
    文官は鞏志・潘濬・劉巴とそこそこ揃ってるけど、
    武官は目鯛のあにじゃしかいないのにゃ。ちょっと不安にゃり」
下町娘「玉昼ちゃん、私の名前は言ってくれないの〜?」
金玉昼「町娘ちゃんはオマケにゃ
下町娘がーーーん!

<長沙>
君主:韓玄
武将:黄忠・魏延・韓浩・韓栄・鄒興
人口6万、兵士2万。街は賑わっているが治安は悪い。

金玉昼「武陵の東に位置する都市にゃ。一応、四郡の筆頭というポジションなんだけど」
下町娘「兵の数は負けてるけど、人口や武将の人数は勝ってますねー。よしゃ」
金玉昼「喜ぶのは早いにゃ。
    君主韓玄はちちうえも足元に及ばないバカ中のバカだけど、
    黄忠・魏延は一騎当千の名将
    韓浩も屯田を広めた人ということで統率そこそこ、内政は高いにゃり。
    韓浩の養子の韓栄(新武将)もバランス型の良将。
    鄒靖の子の鄒興(新武将)もバカではないにゃ」
下町娘「む、むむむ。なかなかクオリティ高いのね……」
金玉昼「正面切って戦うのはちょっとキツイ相手まひる」


<零陵>
君主:劉度
武将:劉賢・劉鏡・刑道栄・碗朗
人口4万、兵1万5千。商業はそこそこ。だけど治安悪く田畑も少なめ。

金玉昼「武陵の南に位置する都市にゃ。文官肌の劉度おじちゃんが治めてまひる」
下町娘「ここは、全てにおいて武陵が勝ってますね」
金玉昼「武官の刑道栄、文官の碗朗(新武将)、
    劉度の子の劉賢、同じく娘の劉鏡(新武将)、
    そこそこのはいるけど、いまひとつパンチが効いてないにゃ」
下町娘「戦争になっても勝てますねー」
金玉昼「でも、戦争して兵を減らすと、長沙から攻められたりして後が辛いにゃ」
下町娘「む、むむむ……弱めだと言って油断出来ないのね……」
金玉昼「ちなみに、最初はもう一人武将いたんだけど、途中で引き抜かれたらしいにゃ」
下町娘「それはそれは……。弱小勢力の悲しさだね」

<桂陽>
君主:趙範
武将:趙囲・趙樊・陳応・鮑隆・陳慶
人口3万、兵1万5千。治安は悪いけど商業、田畑はそこそこ。

金玉昼「武陵から南東に位置するこの都市は、一番田舎だにゃ」
下町娘「趙範の子の趙囲(新武将)、趙範の娘の趙樊(新武将)、
    武官の陳応・鮑隆、文官の陳慶(新武将)。
    バランスは良いものの、ここも飛びぬけた者がいませんねー」
金玉昼「ただし、都市までの距離は先の2つの都市よりも遠いまひる。
    武陵から直接攻めるのは無理だにゃ」
下町娘「うーむ、単純な比較じゃ有利不利は語れないのね……」


金玉昼「というわけで、以上が荊南四郡の状況でしたまひる」
下町娘「結果、どの勢力もなかなか拮抗してるということで……」
金玉昼「ぶっちゃけた話、ドングリの背比べだにゃ」
下町娘「いや、そこまで言わなくても」
金玉昼「武陵の北にある江陵は、一都市で人口15万、兵士は3万以上いまひる。
    劉表は他に襄陽・江夏を領して何をかいわんや、だにゃ」
下町娘「確かに、まともにぶつかったらすぐに潰されそう……」
金玉昼「幸い、劉表の目は曹操に向いてるのか、攻めてくる気配はないまひる。
    あ、他の勢力のことも教えとくにゃ。

    西城の張芽は、長安の曹操軍にちょっかい掛けるようになったにゃ。
    西城は小さい都市なのに、よく頑張っていまひる〜。

    新野の劉備。こちらは汝南に侵攻し始めていまひる。
    人材も豊富だし、そう簡単には曹操に負けないぞ、という感じにゃ。

    宛を含めた曹操軍は、進軍はせずにもっぱら防衛戦をしていまひる。
    攻めていかない理由は、
     ・対立勢力が劉備、張魯、張芽、馬騰など、数が多い。
     ・北の公孫康と烏丸(※)を相手にして南まで手が回らない。
    というのが考えられまひる。
    くれぐれも蛮族とは仲良くしたいものにゃ」

(※ 異民族。烏丸、羌、南蛮、山越の4つが中華大陸の東西南北におり、
 近くにいる勢力との仲が悪くなると攻め込んでくる。
 ただし、城等を落としても支配せずに帰っていくため、
 落とされたところはその後は空白地帯となる)


金玉昼「というわけで、特集『今の荊州ど〜なってるの!?』をお送りしましたにゃ」
下町娘「そ、そんなタイトルだったんだ」
金玉昼「今付けたまひる」
下町娘「……えー、それではまた次回があればお会いしましょう。
    下町娘と金玉昼がお送りしました」
金玉昼「次回があれば、また会おうにゃー」


金玉昼「ところで町娘ちゃん、年末はどうしまひる?」
下町娘「ええと、ビッグサイト行って、や●い本を買い込んでくる予定」
金玉昼「わ、いいなー。私も行きたいにゃー」
下町娘「あ、それなら一緒に行く?」
金玉昼「でも、ちちうえが許さないにゃり〜」
下町娘「それじゃ、欲しいジャンル教えてくれれば、代わりに買ってくるよ」
金玉昼「わ〜い。それじゃ『呂布総受け本』買ってきて欲しいまひる」
下町娘「おー。それは新しめのジャンルね。
    私の好きなのは『太公望×周公旦』とか『孔子×孟子』なんだけど」
金玉昼「王道が好きにゃりね〜。そういうのもちょっと見たいまひる」
下町娘「じゃ、帰ってきてから大晦日にでも一緒に見よ?」
金玉昼「あ、それなら大晦日はウチで過ごすといいにゃり。
    年越しそばもご馳走しまひる」
下町娘「わ、嬉しい〜」


腐女子二人の妖しい会話は、まだまだ続いた……。
妖しい会話は続きませんが、リプレイ自体は次回へ続く。再見。

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