207年1月2日、武陵。
朝の執務室には、太守とその幕客の爺さんがいた。
金旋
劉髭
金 旋「うーん……」
劉 髭「おやおや、どうされたんじゃ。顔色がよくないぞよ」
金 旋「いや、今朝の夢見が悪くてな……殺されたあげくにゾンビにされた」
劉 髭「それはそれは。折角の初夢だというのに残念じゃのう」
金 旋「全くだ」
劉 髭「ちなみにワシが夢判断するならば、
それは一時の凶兆、しかし転じて吉となるであろう」
金 旋「ほほう?」
劉 髭「一度死するほどの敗戦を喫するが、不死鳥のように甦るであろうな」
金 旋「いや、不死鳥みたいに格好良い復活の仕方じゃなかったぞ」
劉 髭「それだけしぶとく生き残るということじゃ」
金 旋「ふむ……そんなものか」
劉 髭「信じるか?」
金 旋「うむ、信じてみよう」
劉 髭「そうか、そりゃかわいそうに」
金 旋「ん? 何がだ?」
劉 髭「今のは全くのデタラメじゃ。カカカ」
金 旋「……ムキィーーーーーーー!!」
鞏志
鞏 志「どうされましたか、なんだか息が荒いですよ」
金 旋「ちょ、ちょっとな、血圧が上がって、はぁ、動悸が」
劉 髭「いかんのー。もう年寄りじゃな」
金 旋「俺よりかなり年寄りに言われとーはないわっ!!」
鞏 志「まあそんなことはいいとして」
金 旋「良くない。全く良くないぞ」
鞏 志「どうどう、落ち着いてください。とりあえず、今年の方針をお決めいただきたいのですが」
金 旋「ん? 方針? そんなものシステムにないぞ?」
鞏 志「いえ、単なる目標です。よくあるじゃないですか、
『給食は残さず食べよう』とか、
『掃除はきちんとしよう』とか」
金 旋「あー、あの学級目標みたいな奴な」
鞏 志「一応一年間、その目標に沿った方針で運営を図ろうと思うのですが……。
何でもいいです、格言でも、故事の言葉でも。意味が通れば」
金 旋「ふむ。目標ねえ」
劉 髭「今年こそ彼女を作るぞえ!」
金 旋「そりゃーあくまで爺様の個人的な目標だろうが!
……というより今まで彼女おらなんだのか! 二度ビックリだ!」
劉 髭「恥ずかしながら未だ童貞じゃ」
金 旋「あーさもありなん。その性格じゃな」
劉 髭「誰でもいいんじゃ! 人妻でも乳臭いガキでもかまわん!」
鞏 志「……劉髭どの、私の妻や娘に手を出したらどうなるか……」
金 旋「俺の娘や息子の妻に手を出しても同様だぞ」
劉 髭「い、いや、おぬしらの家族には手出さんよ、カ、カカカ」
金 旋「……で、何の話だったか」
鞏 志「今年の目標です!」
金 旋「おう、それそれ。そうだなー。てきとーでいいのか?」
鞏 志「一般の民に広めて恥ずかしくないものでしたら、なんでも」
金 旋「そうか。ならば……」
『貧乏を克服しよう!』
金 旋「というのはどうだ」
鞏 志「貧乏……ですか。確かに、この武陵の財政はあまりよろしくありませんね」
劉 髭「民の数が少ないんじゃ、しょうがあるまい」
金 旋「しかししょうがない中にも、どうにかしようはあるのではないか?」
鞏 志「そうですねぇ……どの勢力も、今年はあまり積極的な動きはなさそうですし……。
今のうちに財政状態を良くできれば、それに越したことはありませんね」
金 旋「うむ! それじゃ決定!
今年の目標は『貧乏を克服しよう!』」
劉 髭「ま、言うのはタダじゃからの」
金 旋「なんか言ったか爺様」
劉 髭「んーん、なんにも」
鞏 志「それでは早速、目標を城の掲示板に掲げてきます故、これにて失礼します」
金 旋「ん。あ、字は玉に書かせてやってくれ。
ああ見えてかなりの達筆だから、きっと良いものを書いてくれるだろう」
鞏 志「はい、承知致しました。それでは……」
鞏志、退室。
劉 髭「……おぬし、かなりの親バカじゃな」
金 旋「はっはっは、その台詞は実際に見てからにしておいてくれ」
今年の目標。
劉 髭「さて」
金 旋「さて」
劉 髭「さては南京玉すだれ……って違うわい!」
金 旋「なんだ、なんか用か」
劉 髭「用って……ワシがなんでおぬしの厄介になってるかを考えてみよ」
金 旋「飯をたかるため」
劉 髭「ちーーーがーーーうーーー!」
金 旋「ふん、俺の役に立ってやるとか昨日は言ってたが。どう役に立つんだ?」
劉 髭「その台詞は自分の能力値を鑑みてから言うんじゃな」
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[キンセン] 金旋(元機) |
君主 |
53歳 |
統率44
武力65
知力22
政治38
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(実在)/(赤) |
兵法:突破 |
劉 髭「武力は人並みだが、後は統率も政治もイマイチ、
知力に至ってはバカ丸出し、武将全員のランキングでもかなり下位じゃな」
金 旋「う……うるさいうるさい! そういう爺様はどうなんだ!」
劉 髭「ワシか? ワシは……」
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[リュウシ] 劉髭(親武) |
軍師 |
73歳 |
統率36
武力35
知力70
政治74
|
(新武将)/(銀) |
兵法:斉射・蒙衝・造営・石兵・罠・鼓舞 |
金 旋「ウソ!? 予想以上に高い!」
劉 髭「おぬし、いくら位だと思っておったのじゃ……」
金 旋「いやー、どうせ知力50〜60くらいの平均的なものかと」
劉 髭「失礼な奴じゃな。まあ、おぬしから見ればかなり上の方というわけじゃ」
金 旋「むむう……って『軍師』ってなんだ『軍師』って!?」
劉 髭「おお、言い忘れておった。
他になれる者もおらなんだし、気を利かせてワシが登録しておいたぞえ」
金 旋「コラコラコラ! 勝手なことすんな! 鞏志はどうした鞏志は!」
劉 髭「鞏志どのもそこそこいい能力じゃが、軍師にはなれぬのじゃよ」
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[キョウシ] 鞏志 |
総務 |
30歳 |
統率44
武力54
知力63
政治68
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(実在)/(青) |
兵法:斉射・井衝 |
劉 髭「軍師になるには知力が70必要なのじゃ。
鞏志どのは7足りないのお」
金 旋「……って爺様もギリギリだろ!」
劉 髭「それでもなれるんだからしょうがなかろう。
まあ観念して、ワシの助言を聞きなさい、ん?」
金 旋「はあ……まあ、この際は贅沢も言ってられないわな……。
しかし全く人材不足だ……」
劉 髭「確かに、この3人では攻めるのはおろか、守るのも一苦労じゃのう」
金 旋「優秀な武官が欲しいところだが……」
???「はーーーっはっはっはっ!」
金 旋「な、なんだ、この笑い声は!?」
劉 髭「なんという能天気な笑いじゃ!」
???「話は聞かせてもらったぜ!! とうっ!」
ガシャーーーーーーーーン!!
金 旋「なっ……窓をブチ破って侵入しやがった!
しかもなんか身体が大きくて腕っぷし強そう!」
劉 髭「ほ、ほれ、太守どの、おぬしの武の見せ所じゃぞ!
賊を退治するのじゃ!」
金 旋「な、何を言う軍師、あんたの智謀でどうにか切り抜けてくれい!」
劉 髭「無茶言うな、そうとっさに知恵が出るものか!」
金 旋「役に立たない軍師だなオイ!」
劉 髭「なんじゃと!
おぬしこそ武勇以外に見るものないんじゃから、どうにかせい!」
金 旋「武力65なんて人並みでしかないわい!
こいつ見るからに80以上はあるぞ!」
???「……あー、その……」
金 旋「ちょ、ちょっと待ってくれ、要求はなんだ!?
武陵はこの通り小さな郡でしかないから、あまり多額の金は出せないぞ!」
劉 髭「おなごか!? 残念じゃがこやつの娘はまだ13、
エッチするにはまだまだ早いぞえ!」
金 旋「あっバカ、ロリコンには13てのはちょうどいい年頃なんだよ!
こいつがそういう好みだったらどうすんだ!」
劉 髭「そ、そうか、それは悪かった!
わしゃ18歳くらいのピチピチしたタイプが好きなもんでついうっかり!」
???「金も間に合ってるし、妻もいるし子もいるぞ。
っつーかちゃんと顔見てくれ」
金 旋「か、顔……? ってお前は!」
金目鯛
劉 髭「……ん? どっかで見た顔じゃな」
金 旋「どっかで見た、じゃねー! 俺の息子の目鯛だろ! 忘れるな!」
劉 髭「わしゃ昨日会っただけじゃ、忘れもする!
おぬしこそ息子の顔を忘れるな!」
金 旋「忘れたんじゃねー、動転して気付かなかったんだ!」
劉 髭「同じこった!」
金目鯛「だーーーーーーー! いい加減にしてくれ!」
金 旋「す、すまん」
劉 髭「……申し訳ないのう」
金 旋「って元はと言えば、お前が窓ぶち破って入ってくるのが悪い」
金目鯛「う、す、すまん親父。そうして入ったら格好良いかなーと思い、つい、な」
金 旋「つい、でぶっ壊すな!」
劉 髭「まあまあ。それで金目鯛どの、何か言おうとしてたのではないかな?」
金目鯛「おっとそうだった。武官が欲しいんだろ、親父」
金 旋「ん? ま、まあな。
イザという時に俺と鞏志だけでは、この地を守るのは難しかろう」
劉 髭「ワシを忘れるな!」
金 旋「さっきので軍師どのはアテにならんことが判明した」
劉 髭「む、むむう」
金目鯛「そういうことなら、俺を使ってくれよ」
金 旋「お前を……? 武官にしろというのか?」
金目鯛「おう。俺が身体を鍛えてたのも、こういう時に役に立たんがため。
決して女にモテるためだけじゃなかったんだぜ」
金 旋「たしかにお前は顔はイマイチだからな。
逞しくならねば全くモテなかっただろうなぁ」
劉 髭「おいおい、自分の息子じゃろーが。
今のは自分の遺伝子にケチつけてるようなもんじゃぞ」
金 旋「まあその涙ぐましい努力の甲斐あって、今の嫁と結婚したわけだが」
金目鯛「結婚してからも妻の愛を繋ぎ止めるため、鍛えに鍛えたというわけだ」
金 旋「お陰で子供も2人できて……、いやもうすぐ産まれるから3人か」
劉 髭「ふむ……結婚するというのも大変なのじゃな。
ワシはずっと独り身だから、そういうことは知らなんだ」
金目鯛「と、いうわけでだ。愛する妻や子を守るため、俺も働かせてもらうぞ、親父」
金 旋「ふん、いっぱしの口を利くようになりやがって……。
武官の仕事は大変だぞ? 戦になれば、命の危険だってある」
金目鯛「俺の力や命で妻と子を守れるなら安いもんさ」
金 旋「ふむ……」
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[キンモクタイ] 金目鯛(美味) |
武官 |
30歳 |
統率73
武力85
知力21
政治37
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(新武将)/(黄) |
兵法:奮戦・奮闘・突破・突進・罵声・鼓舞 |
劉 髭「知力と政治は親譲りじゃな……」
金 旋「コラ!」
金目鯛「はっはっは、血は争えないって奴だろ」
金 旋「お前もそこで笑うな! 怒れ!」
劉 髭「ふーむ、しかし武勇はかなりのものじゃ、武官としては申し分なかろう」
金 旋「そうだな……俺ひとりで皆を守れるわけではない……。
よし、金目鯛。本日より武陵の武官に任ずる!
兵馬の指揮、命令などはしっかり憶えておくようにせよ」
金目鯛「おう、任せてくれ!
……おっと、嫁さんにもこのこと教えてやらなきゃな! じゃ!」
バタバタバタ
金 旋「あいつめ……。いつの間にか、立派になりやがって……」
劉 髭「人間は日々成長するもんじゃ。『士別三日、刮目相待』……じゃな」
金 旋「ん? それはどういう意味だ?」
劉 髭「まあ簡単にいうと、男というものは常に成長し続けるものだ、
いつまでも同じままだと思ってちゃイカンぞ、ということじゃ」
金 旋「ほう……いいこと言うな、爺様」
劉 髭「カカカ」
劉 髭「というわけで、文の鞏志、武の金目鯛、そして智のワシ、と人材は揃ったわけじゃが」
金 旋「俺は?」
劉 髭「……なんか当てはまる言葉あったか?」
金 旋「ほれほれ、『徳』とか『仁』とかさー」
劉 髭「ふむ、『呆』なら合いそうじゃな」
金 旋「……やっぱ、いい。しかし……3人か」
劉 髭「ん? なんぞ能力的に不足があるのか?」
金 旋「いや、まあ……能力に関しては、今の時点ではいい線行ってるんじゃないかと」
劉 髭「そうであろう、そうであろう」
金 旋「だが……頭数が足りんのだ」
劉 髭「頭数、かえ?」
金 旋「ああ。時には能力よりも人数が必要な時がある」
劉 髭「ふむ、確かに……いくら頑張ろうとも、ひとりの身体はひとつしかないからのう」
金 旋「そういう時、事務的なことをやってくれる人材がいてくれたら……と思うのだ」
劉 髭「ふーむふむ、事務員じゃな……。おお、そうじゃ」
金 旋「お、誰か適役がいるか?」
劉 髭「おぬしの娘さん、玉昼ちゃんといったかの。
あの子にやらせたらどうじゃ」
金 旋「あー、それはダメだ。
15の成人までは、きっちり義務教育を受けさせてやらねばならん」
劉 髭「ぎむ……きょういく?」
金 旋「いや、こっちの話。とにかくダメ」
劉 髭「むうー、それではいかんのか……ダメじゃ、思いつかん」
???「はーーーっはっはっはっ!」
金 旋「こ、今度は誰だ!」
劉 髭「おなごの笑い声じゃぞ!?」
???「話は聞かせてもらいまひる!! とうっ!」
ガシャーーーーーーーーン!!
金 旋「ああっ! 今度は別な窓を壊しやがった!」
劉 髭「入ってきたのはちびっこい子供じゃぞ!」
???「フフフフ……驚いてるようにゃ」
金 旋「玉! 物を粗末にしちゃいかんといつも言ってるだろう!」
金玉昼
金玉昼「わ、バレていまひる?」
金 旋「そりゃ、その特徴ある語尾を聞けばバレもするぞ」
金玉昼「ううーむ、それは不覚だったまひる……。
まあそんなことはどうでもいいまひる」
金 旋「あんまり良くはないのだが……。
あ、言っておくが、成人するまではお前を働かせることはできんぞ。
労基法で、15歳未満は働かせちゃいかんのだ。
破るとキツイお叱りがある」
劉 髭「……ろうきほう?」
金 旋「気にするな」
金玉昼「それは知っていまひる。私じゃなくて、違う人紹介しまひる」
金 旋「は? 違う人?」
金玉昼「町娘ちゃーん」
下町娘「はーい。失礼しまーす」
下町娘
劉 髭「おおおおお!! ピチピチギャルじゃあああ!!」
金 旋「オチツケじじい」
金玉昼「私の友達の下町娘ちゃんです」
下町娘「『町娘ちゃん♪』とお呼びくださーい」
金 旋「はあ……下町娘ちゃんね」
下町娘「『町娘ちゃん♪』とお呼びください」
金 旋「えーと」
下町娘「『町・娘・ちゃ・ん♪』・と・お・よ・び・く・だ・さ・い!」
金 旋「……『町娘ちゃん♪』」
下町娘「はい♪ よろしくお願いしまーす」
金 旋「……玉や」
金玉昼「なに、ちちうえ?」
金 旋「この子、なに?」
金玉昼「なにって、ちちうえがさっき言ってたまひる」
下町娘「事務員として働かせてくれるんですよね?
よかったー、いい就職先が見つかって♪」
金 旋「いや、まだいいとは一言も……」
劉 髭「いーや太守、この子は良い子じゃ。
仕事もしっかりできるであろう、雇おうではないか、ぬっふっふ」
金 旋「黙れエロじじい」
劉 髭「む、軍師の言うことが聞けぬと申すのか」
金 旋「軍師の意見をどうするかは君主の自由だ」
劉 髭「なんと! この不況下にようやく仕事を見つけることができた、
この可憐な、可憐なぁぁぁぁ少女を!
おぬしはにべもなく叩き出すとおっしゃられるか!」
金 旋「いや、別にそこまでは言ってはいない……」
下町娘「えぇー、不採用なんですかぁ……?
どうしよう、アパートの家賃、来月から払えないよぉ……」
金玉昼「ひどいまひる! ちちうえ、おーぼーにゃり!」
金 旋「がー! なんでこんな目に!?
俺なんか悪い事したか!?」
劉 髭「まあまあ。一言うんと申せば苦しみから解放されるのじゃ……。
さあ……楽になるがよい……」
下町娘「お願いしますぅ〜」
金玉昼「ちちうえ〜」
金 旋「あーはいはい、わかったわかりました!
君採用! ……これでいいんだろう!」
下町娘「ありがとうございます! 一生懸命働きます!
あ、これ履歴書ですー」
金 旋「ほう、どれどれ」
|
[カチョウコ] 下町娘(手伝) |
事務 |
18歳 |
統率10
武力 5
知力25
政治40
|
(新武将)/(桃) |
兵法:造営・鼓舞・治療 |
金 旋「……バカだ」
金玉昼「あーーーーーーっそういうこと言う!?
知力22のちちうえがそういうこと言う!?」
金 旋「お、俺の知力は関係ないだろう! ただ、率直な感想をだな……」
劉 髭「知力も政治もおぬしよりは上じゃ。
おぬしに言われては可愛そうじゃのう」
下町娘「いえいえ、バカなのは本当ですしー。
でも、バカなりに努力しますので、よろしくお願いしますね!」
劉 髭「おうおう、健気じゃのう……。
ワシは天才軍師の劉髭じゃ。よろしく頼むぞよ」
下町娘「はいっ、至らぬ点はあるでしょうが、よろしくご指導くださいっ」
劉 髭「うーむうむ、手取り足取り腰取り、やさしーく教えてあげるからのぅ、グフフ」
金 旋「あー爺様。
セクハラは懲戒解雇だからな」
劉 髭「なんと!」
金玉昼「まあ、至極当然まひる……」
下町娘「玉ちゃんもよろしくねー」
金玉昼「この爺様に聞かずとも私が教えてあげまひる。
危ないから近づかない方がいいにゃ」
劉 髭「なんと! いと悲しや……よよよ」
金 旋「まあ頭の良さでいえば、この武陵で玉の右に出るものはおらんからな」
下町娘「ほへー。玉ちゃん頭いいんだ」
金玉昼「えっへん♪」
劉 髭「いかん! 軍師を差し置いてそのようなこと!
断じて許すわけにはいかぬぞぉーーー!」
金 旋「太守の俺が許す」
劉 髭「がーーーーーーーん!!」
下町娘「あはははは♪」
かくして、武陵を守るべく揃った5人の戦士たち!
呆の金旋はキンセンレッドに、
智の劉髭はキンセンシルバー、
文の鞏志はキンセンブルー、
武の金目鯛はキンセンイエロー、
美の下町娘はキンセンピンクに変身!
この戦士たちの戦いはもう始まっている!
それが語られるその時ももうすぐだ!
「士別三日、刮目相待」
三日も会わなかったら、もう見違えるほどに成長するってことさ!
ではリプレイ第3章でまた会おう!あでぃおーす!
金 旋「(……やれやれ、これでやっと本編が始まるわけだな……)」
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