○ 第四章 「韓浩 武陵ヲ望ミ兄ト相対ス」 ○ 

■200年1月 <新年そうそう>

韓浩「ふぃーいい風呂だったにょー。新年から気持ちがいいにょ〜」
下男「か、韓浩様〜、い、今、お客様が〜」
韓浩「え? 誰?」
下男「そ、それが……ボソボソ」
韓浩「えええええええええ!」

曹操「ちょっと、ここの家は客に茶も出さないの!?」
下男「は、はいっ只今っ!」
韓浩「……よ、ようこそ、こんな辺鄙なところまでおいでくださいましましましたー」
曹操「そうね、かなーり遠かったわよぉ。
  今の本拠は小沛なんだけど、そこから馬と船でどれくらいかかったかなぁ」
韓浩「は、はは、もう少し南にいくと海ですからねぇー」
曹操「……で。今日来たのはね……」
韓浩「ごっごめんなさいー! 別に裏切る気だったわけじゃなくっ!
  曹操様が嫌いになったわけじゃなくっ! ただただ、自分の志のためでありますー!」
曹操「なにビクビクしてんのよー。
  今日はお祝いの言葉をあげようと思って、せっかくここまで来たのに」
韓浩「お、お祝い?」
曹操「そうそう」
韓浩「(;´Д`) あー、そういうこと言って『あんたをぶっ潰す前祝いよー!』
  とか言うんでしょう! そうだそうだ絶対そうだー!(TдT)」
曹操「何取り乱してるんだか……。そうじゃなくて、韓浩ちゃんが男になったお祝いよ」
韓浩「へ? 男? いや、恥ずかしながらまだ未経験で……」
曹操「そーいう意味じゃなくて。一国の主として立ち上がったわけでしょう、そのことよ」
韓浩「……と、いうことは……下野したこと、許してくださるのですか?」
曹操「まぁ、戻ってきてくれるんならそれに越したことはないけど、無理そうだし。
  ただ、これからは一人の君主として、ライバル関係になるのよ」
韓浩「戦いにはならないようにしたいものですね……」
曹操「ま、裸で肌を合わせた者同士だからね。なるべく敵対したくはないわ」
韓浩「鍛錬で相撲取っただけじゃないですか。誤解を生むような発言は止めてください」
曹操「ふふふ、じゃ、言いたいことは言ったから帰るわねー」
韓浩「え。もう帰るんですか」
曹操「君主は忙しいものよ。自分もなってみて判ったでしょ? じゃあねー」
韓浩「あ、はい。……再見」

韓浩「曹操様か、改めて大きな方だと判った……。背は小さいけど」
曹操「誰がチビだコラァァァァ」
韓浩「ヒッ、すみませぇぇぇん!」


■200年1月の続き <年の初めは目標決め>

劉曄「家臣一同、新年の祝賀を申し上げますっちゃ」
一同「おめでとうございます」
韓浩「うん。今のところ零陵しか領地はないが、
  今年中に武陵か桂陽を切り取り、我らの武威を世に見せてやろう!」
一同「ははっ」

劉曄「兵を徴兵し、蒋欽・孫翊・李通の各将に訓練させましたっちゃ。
  孫策・孫権の2人にゃ、私と共に商業開発をさせまっちゃ」
韓浩「うんうん。これで兵は3万9千、か。
  それでだけど、武陵と桂陽の情報を得たいけどどうだろう」
劉曄「そうでんな、手の空いている黄蓋どの、楊任どのに探らせまっちょ」

黄蓋・楊任が武陵・桂陽を調査。

韓浩「桂陽は黄祖・潘濬・呉巨の3将、兵は3万強……」
劉曄「武陵は劉[王宗]・蔡和・蔡中・韓玄という将、兵は4万強ですにゃ」
韓浩「兵数でみれば、桂陽が手薄という感じだけど……武陵は弱将ばかりだね」
劉曄「強兵を避け、弱兵を討つ。武陵攻略が先でんな。
  そういえば、韓玄どのは韓浩様の兄上ではなかとですかにゃ?」
韓浩「ええ、私の兄です。兄上とは正直、戦いたくないが……。
  だが、我が軍に迎えるには、戦争で捕らえるしかない」
劉曄「劉表に仕えっち長いですからにゃ。登用にゃ応じんですにょ」
韓浩「どちらにしろ、まずは強兵だ。訓練で最強の軍にしないと」
劉曄「合わせて、内政もせんといけないでんな。収入増やさんとやっていけないっちょ」

その他、配下の将に手紙を書き、将たちの心を掴む韓浩であった。


■200年2月 <2匹目のドジョウ>

孫権「下[丕β]の劉備軍が、曹操領の小沛に攻め入ったそうです」
韓浩「なんと。……その勝敗は?」
孫権「曹操軍が、劉備軍を撃退したそうです。さすがは曹操ですかね」
韓浩「そうか……(ほっ)」
劉曄「今月の政策にゃんが、徴兵後、各武将に細かく振り分け訓練させまっちょ」
韓浩「うん、そうしよう。孫策、徴兵を頼む」
孫策「はっ!」
韓浩「他の将は、兵を再編後、訓練を頼む。私は、軍師・孫権と共に商業開発を行う」
一同「ははっ」
劉曄「あ、韓浩様、ちと待っちょ。小沛に劉備の将が降ったかもしれんにょ」
韓浩「ふむ、そうだね……じゃ、楊任、ちょっと調べてきてくれ」
楊任「承知しました! バケツ一杯の情報を持ってまいります!」

韓浩「ふう。これで金の収入も増えるというものだ……おや」
楊任「韓浩様……」
韓浩「ん、楊任。どうした、バケツなんて持ってきて……って、もしや?」
楊任「小沛の情報入手、失敗しました……お詫びにバケツ一杯のドジョウを献上いたします」
韓浩「いらないよ……」

蒋欽「はぁ……」
孫権「どうした、蒋欽どの。元気ないですな」
蒋欽「あ、これは孫権様」
孫権「まだ昔の癖が抜けてないようで。今は同じ家臣の身です」
蒋欽「は、そうでしたな」
孫権「で、どうされた。ため息など吐いておったが」
蒋欽「あいや……。それがしはこうして、孫策どのや孫権どのと同じ軍に入れましたが。
  河賊からの相棒は、今は何をやっておるのかと思いまして」
孫権「相棒……周泰か。彼には死にそうなところを命を救われたことがある……。
  韓当や朱治、呂蒙などが王朗、劉備に斬られた。彼は生きていて欲しいが」
蒋欽「大丈夫です、奴ならその武を買われ必ずや生き延びるでしょう。
  ただ、どこにおるのか判らんというのが、少し辛いのです」
孫権「……生きてさえいれば、会うこともあるでしょう」
蒋欽「そう……ですな。今は、韓浩様のために働き、再び会う日を待つと致しましょう」


■200年3月 <典韋襲来>

韓浩の屋敷。
下男「韓浩様、典韋様がいらっしゃってますけどー」
韓浩「師匠が? お会いしよう」

典韋「おう、韓浩……。ぬあぁぁっ!」ボグゥゥゥゥゥゥ
韓浩「へぐうっ!」ぼよん
典韋「……いきなり殴ってすまん。
  だが、黙って去っていったこと、一発殴らんと気がすまなかったのだ。許せ」
韓浩「……」
典韋「だが、お前が君主として立ち上がったこと、俺はさすがだと思うぞ。
  だから、今日は祝いの酒を持ってきた。一緒に飲もう」
韓浩「……」
典韋「韓浩……殴ったのは悪かった。だから、返事くらいしてくれ……」
韓浩「……」(気絶している)

孫策「一体どうされました、その顔のアザ……」
韓浩「アハハハハ、気にしないでくれ」
劉曄「今月も、兵を預けっち武官たちは訓練を、治安維持と商業開発を残っち者でやりまっちょ」
韓浩「うん、そのようにしよう」
劉曄「しっかし、まるでパンダみたいでしゅにょ?」
韓浩「ほっといて……」

黄蓋・蒋欽・孫翊・李通に訓練。
商業を韓浩・孫策・孫瑜で。
治安を孫権・程普・劉曄・楊任で行った。

程普「若君、若君! ていへんにござる!」
孫策「程普、もはや私は主君じゃない。若君はやめてくれ」
程普「も、申し訳ござらん、孫策様」
孫策「様もいらん、『孫策どの』と呼んでくれ」
程普「は、ははっ、承知いたしました、孫策…どの」
黄蓋「どうしたどうした、取り乱されて。当年50歳の御身に似合いませぬぞ」
程普「い、いや、拙者の歳などどうでもよいのだ。
  軍師どののことで、驚くべきことを聞きましたもので……」
孫策「劉曄どののことだと? 何なんだ?」
程普「それが……劉曄どのの歳、孫策どのと同じだそうにござる(※200年現在26歳)」

孫策・黄蓋「うそっ!?」
黄蓋「ワ、ワシと同じか(47歳)、少し下くらいだと見ておったのだが……(汗」
孫策「顔で歳は判断できぬということか……(汗」


■200年4月 <稀代の策士を迎える>

孫策「西平の馬騰が李[イ寉]の武威を攻め取ったらしいですぞ」
韓浩「ほう……誰か、引き抜けそうな将がいるかな?」
劉曄「早速、調査させまっちょ」
韓浩「うん、楊任! 武威の調査を頼むぞ、この前のように失敗はしないように!」
楊任「ははっ、命にかえても、バケツ一杯の情報を……」
韓浩「その表現ヤメ」
孫権「私が聞いたところでは、袁術が曹操の許昌に攻め込んだが、負けたそうです」
韓浩「袁術配下か……あまり有能なのはいそうにないな」
孫策「以前見たところ、バカしかいませんでしたな。まずは武威が先でしょう」

楊任「韓浩様! やりました、武威の情報を入手しました!」
韓浩「……成功するのが普通なんだけど。まあ、よくやった」
劉曄「これが報告書にゃ?……こっ、この人物はっ!?」
韓浩「なにっ、知っているのか月光!?」
孫策「……月光とはなんですかな?」
韓浩「さあ? つい口から出たのだが」
劉曄「ええと、こん賈[言羽]という、元、李[イ寉]配下の人物ですにゃ。
  この方は、私など全く及ばんほどの智謀の士なんですにゃ!」
韓浩「それほどの人物が?……孫策、説得に向かってくれるか」
孫策「承知! 無理矢理にでも連れてきましょうぞ!」
韓浩「ああ、あんまり手荒にはしないように……(;´Д`)」

孫策「賈[言羽]どのをお連れしました。我が軍のために働いてくれるそうですぞ」
賈[言羽]「よろしくお願い致す。私のこの灰色の脳細胞を役立ててくだされ」
韓浩「なんとありがたいお言葉……」
劉曄「韓浩様。軍師の職、賈[言羽]どのにゃお譲りしっちゃが、よろしゅ?」
韓浩「軍師の職を、譲られる……?」
劉曄「賈[言羽]どのは切れ者にゃ、安心しっち任せられまっちょ」
韓浩「そう言われるなら、そうしよう。賈[言羽]どの、よろしいですね」
賈[言羽]「はっ、身に余る光栄。我が才、存分に発揮致しましょう」

賈[言羽]が軍師となる。
その他、兵を訓練、余った将で開墾を行った。

黄蓋「今度来た軍師どの、程普どのより歳上なんだそうじゃ。
  我が軍の最高齢者じゃな。(賈[言羽]:54歳 程普:50歳 黄蓋:47歳)」
程普「顔を見た限りでは、お主が一番上、ついで拙者、下が賈[言羽]どのなのだがな」
黄蓋「老け顔は損じゃのう……ワシも若くみられたい」
程普「なァに、お主の場合は『ああん、黄蓋様ってこっちは若いのねっ』
  と言われてモテモテであろう(笑」
黄蓋「……殴ってもよろしいですかな、程普どの」


■200年5月 <軍師、朗々と語る>

韓浩の屋敷。
下男「韓浩様、呂布様から手紙です」
韓浩「うん。どれどれ……。
  『会稽はご飯が美味いんだな。オマケに女の子も綺麗どころが多いんだな。
  王朗も優しくしてくれるし、ここは天国なんだな』
  むぅ、呂布どのを引き抜くのは無理そうだな……しかし女の子……うらやましい」

今月の軍議。
賈[言羽]「馬騰が、李[イ寉]領の安定を攻め取ったそうです」
孫策「勢いが止まりませんな。少し前まで1都市しかなかったとは思えん」
韓浩「我々もこれに倣いたいものだな。楊任、安定を調べてきてくれ」
楊任「ははっ、必ずやバケツ一杯の……」
韓浩「とっとと行く!ヽ(゚д゚)ノ」
楊任「ははぁっ!」

韓浩「報告書によれば、李[イ寉]配下であった、孔[イ由]と皇甫嵩がいますね。
  軍師、この2人を登用できるでしょうか?」
賈[言羽]「……やめておいた方が無難と思います」
韓浩「何故です? 2人とも能力的にはいい物を持っていますが」
賈[言羽]「説明致しましょう。
  まず1つに、2人ともかなり歳を取っていること。
  特に皇甫嵩は69歳と、いつまで生きているかわかりません。
  もう1つ、今この2人を引き抜くと、馬騰軍が李[イ寉]に対抗できません。
  李[イ寉]領は少し大きすぎます故、馬騰あたりに切り取ってもらった方が、
  後々のためによろしいかと」
韓浩「なるほど……しかし、李[イ寉]は元々あなたの主君でしょうに。
  冷淡……というと言葉は悪いですが、そのように見られますよ」
賈[言羽]「李[イ寉]のような小者にこだわっていては、この戦乱を治めることはできません。
  今の主君は、韓浩様、あなた一人です」
韓浩「嬉しいですね……。わかりました、今月は国内のことに専念しましょう」
賈[言羽]「それがようございます」

兵を訓練、余った将で開墾を行った。

賈[言羽]「……主君、か。
  張繍どのは馬騰との戦いで命を落とし、すでにこの世にいない……」
劉曄「お、軍師。探しましたっちょ。こんなとこで何してますにょ?」
賈[言羽]「これは、劉曄どの。……少し、星空を見ておりました」
劉曄「そうですかにゃ。少し遅れちったが、軍師就任の宴席を設けましたにょ。
  皆も待っておりまっちょ、早う来てくださいにょ」
賈[言羽]「それはそれは、ありがとうございます。今参りますよ」
劉曄「いやあ、軍師が来てくっち、肩の荷が下りましたにょ。
  これで私も気楽にやれますにょ」
賈[言羽]「フフ、今度は私がその荷を持つ番ですか」
劉曄「軍師なら、十分にやれますにょ。さ、参りまっちょ」
賈[言羽]「ええ」


■200年6月 <新たなる武勇の士>

黄蓋「うう、頭が痛いのぅ」
程普「飲みすぎだ、自業自得であろう。バカタレが」
黄蓋「なんと、祝いの席で酒を飲むのが悪いと申されるか!?」
程普「飲みすぎが悪いと申したまでだ。歳寄りは歳寄りらしく、静かに飲むもんだ」
黄蓋「自分の方が歳寄りであろうに……ブツブツ」
李通「……お2人方とも、軍議が始まりますよ。お静かに」
2人「む」

孫策「戦の報告が2つ入っております。
  1つ目、呉の劉ヨウが王朗の会稽に攻め込みましたが、敗戦。
  2つ目、建安の王朗が劉備の柴桑に攻め込みましたが、敗戦」
韓浩「どこも領地を増やしたいところなのだろうな」
賈[言羽]「引き抜ける将がおるやもしれません。密偵を」
韓浩「うん。楊任、孫瑜。調べてきてくれ」
2人「はっ」

韓浩「……柴桑の将たちは、登用は無理そうですな」
賈[言羽]「一方の会稽ですが、太史慈という者がおりますな。彼なら登用も可かと」
孫策「太史慈ですと!?」
韓浩「知っているのかロビンマスク!?」
孫策「何です、ロビンマスクとは」
韓浩「さあ……何だろう。時々、自分でも判らん言葉が出てくるんだ」
孫策「はあ。……太史慈でありますが、元は劉ヨウの配下で、
  その武勇はなかなかのものと聞いております」
韓浩「ふむ……孫策が『なかなか』と言うほどなら、相当なものだな。
  お主と太史慈が戦えば、どちらが勝つ?」
孫策「もちろん私、と言いたいところですが……五分五分でしょうな」
韓浩「そこまでの者か。よし孫策、彼を説得、登用してきてくれ」
孫策「はっ! 口で言って判らぬなら、拳で語り合って参ります!」
韓浩「怪我はしないように……(;´Д`)」

太史慈「お初にお目にかかる、太史慈であります」
韓浩「うん。我が軍にて、存分に働いてくれ」
太史慈「御意。粉骨砕身の気概で頑張りまする」

太史慈を登用した。
黄蓋・蒋欽・孫翊・李通の将たちに訓練をさせる。
他、孫権・程普・劉曄にて開墾。賈[言羽]と韓浩で治安。


■200年7月 <韓浩軍、第1回武術大会>

賈[言羽]「実りの秋になりました。ひとつ、武術大会を開こうと思いますが」
韓浩「武術大会か、懐かしいですね。曹操軍で優勝したのが遠い昔のようだ」
賈[言羽]「将たちも奮起いたしますし、我が軍の士気も上がりましょう」
韓浩「うむ、是非やりましょう。……ううん、腕が鳴るなぁ」
賈[言羽]「あ、君主は出場できませんが」
韓浩「なーにィー」

賈[言羽]「決勝は太史慈どのと孫策どのですな」
韓浩「あの2人が飛び抜けていますから。黄蓋どのも太史慈に負けましたからね。
 (孫策:93,太史慈:94,黄蓋:91,他の将は90未満)
  私が出てれば、もっと面白くなったのに……」
賈[言羽]「我が軍最強の韓浩様が出ては、遠慮もありますし誰も勝てませんよ」
韓浩「まぁ、それはそうですが……お、始まりましたよ」

孫策「新参の太史慈どのに負けたとあっては、我が武名の名折れ!
  この勝負、勝たせていただこう! はあっ!」ガキーン
太史慈「フフフ、さすがは江東の小覇王とまで呼ばれた方だ。
  だが、まだまだ!」グヮキーン

十数合打ち合ったが、僅差で太史慈が勝利した。

孫策「……大した方だ、太史慈どの。あなたと同じ軍でよかった」
太史慈「ふ、孫策どのこそ」
韓浩「競い合って、結束が固まったようですな」
賈[言羽]「拳と拳で語り合った結果でしょう。
  武に生きる将軍とは元来不器用な者たちですから」
韓浩「では、優勝した太史慈にはガンダム・ザ・ガンダムの称号を……」
賈[言羽]「なんですか、それは」
韓浩「い、いや、俸禄アップと報奨金を出しましょう、うん」


■200年7月つづき <戦争準備、開始>

韓浩「……そろそろ、武陵を攻める準備をしようと思うが」
孫策「おお、いよいよ戦ですか」
賈[言羽]「現在の兵士数は、5万弱。
  武陵は攻め取れる数ではありますが、この零陵を守れませんが」
韓浩「ならば、徴兵だな。孫策、頼む」
孫策「はっ」

孫策「ご命令通り、今まで訓練した兵を韓浩様、私、太史慈どのの部隊とし、
  新たに徴兵した兵を黄蓋・蒋欽・孫翊・李通に振り分けました」
賈[言羽]「武陵攻めは前述の3人、他はこの零陵の守りですな。
  しかし、まだ零陵を守るには今の数では足りません」
韓浩「なに、また来月徴兵すればよろしいです。では、兵の訓練と内政を行いましょう」
賈[言羽]「はい」

黄蓋・蒋欽・孫翊・李通が訓練。
韓浩・賈[言羽]・孫権・程普・劉曄・孫瑜・太史慈で商業開発。
そして……。

楊任「すいません……武陵の調査に失敗しました」
韓浩「またか(;´Д`)」
楊任、武陵の調査に失敗する。

韓浩の屋敷。
下男「……また手紙ですか?」
韓浩「うん。王朗配下に虞翻という人がいる。その人に届けてくれ」
下男「虞翻? 誰です?」
韓浩「占いと人物評価ができる人らしいんだ。ちょっと興味があって」
下男「占いですか、あれと同じような人ですね。『マドモアゼル☆ゆみこ』とかそういう人」
韓浩「……ちょっと違うと思う」

全然違います。


■200年8月 <お金がない!>

蒋欽「おやびん、ていへんだ!」
孫策「おうハチ、なにがていへんなんでい?」
韓浩「(……どこでも流行ってるのか? コレって)」
蒋欽「そ、それが、蔵の金がねえんでさぁ!」
孫策「なにぃ? 誰だ持ってった奴は!?」
賈[言羽]「……ただの使いすぎですよ。
  徴兵、内政とずっと使いっぱなしでしたからね」
韓浩「金がない? それじゃ徴兵も出来ないのでは」
賈[言羽]「ええ。困りましたね」
韓浩「……あんまり困ってないような口ぶりですが」
賈[言羽]「まあ、季節が変われば税収がまた入りますからね。
  それまで待つというのもよいのでは」
韓浩「うーん、無為に時を過ごしたくはないのですが……。
  ……そうだ、私のポケットマネーを出しましょう。1000ぐらいなら出ます」
賈[言羽]「おお、それならばよろしいでしょう」
韓浩「孫策、徴兵を頼む。先月と同じように、諸将に振り分けるように」
孫策「はっ!」

黄蓋・蒋欽・孫翊・李通が訓練。
賈[言羽]・孫権・程普・劉曄・孫瑜・太史慈・楊任で商業開発を行った。

夜、執務室にて。
李通「韓浩様、ちょっとよろしいでしょうか?」
韓浩「……李通どの? ど、どうされた?」(あーやっぱり緊張するー)
李通「今宵は、韓浩様にお願いがありまして……」
韓浩「お、お願いとは?」(う、うわ、もしかして『韓浩様が好き♪』とか何とか!?)
李通「はい。武力鍛錬の師事をお願いしたく、参りました」
韓浩「あ、ああ……。そうなの……。そうだよね……はぁ」
李通「??」
韓浩「ま、いいや。鍛えるからにはビシビシいくぞ」
李通「はっ、お願い致します!」

李通、韓浩に武力師事を頼む。


■200年9月 <兄との絶縁>

韓浩の屋敷。
韓玄「おう、浩。邪魔するぞ」
韓浩「兄上……ようこそ。お酒でもお出ししましょう」
韓玄「いや、今日はいい」
韓浩「珍しいですね。酒樽玄ちゃんとも呼ばれた方が……」
韓玄「フフ、たまには酒なしで話したいこともあるものよ。茶を貰おう」

韓玄「……最近のこの零陵、ものものしいようだの」ズズ
韓浩「兄上の耳にも、届いておりますか……」
韓玄「そりゃ、ワシのいる武陵は隣りの都市じゃ。届いて当たり前であろう」
韓浩「そうですね」
韓玄「お主はすでに別の国の君主の身、口出ししようとは思わんが……。
  やはり、戦になるのか?」
韓浩「……私が旗揚げしたのは、『韓』の旗を中華にはためかせるため。
  申し訳ありませんが、戦は避けられません」
韓玄「……そうか。仕方ないな」ガタ
韓浩「お帰りですか……?」
韓玄「うむ。……もう、ここに来ることもないであろう」
韓浩「では、見送りを……」
韓玄「いや、いらんよ。ではさらばだ」

韓浩「兄上……。申し訳ない……」
下男「韓浩様、なぜ韓玄様を引き止められないのです?
  劉表を見限り、我が軍に味方してくださいと頼めばよろしいのでは?」
韓浩「聞いていたか。だが、兄上は劉表を裏切れない。
  少なくとも、一戦も交えていない状況ではね。そういう方なんだ。
  だから、兄上を味方につけるには、戦で捕らえるしかない」
下男「そうなのですか……」
韓浩「一番苦しんでいるのは、兄上なんだよ」

軍議。
賈[言羽]「金がほとんどありませんので、徴兵は無理です」
黄蓋「大丈夫じゃ。訓練中の兵は1万8千、将はワシのほか蒋欽どの、李通どの、孫翊どの。
  これだけいれば、桂陽から攻められても十分対応できるわい」
韓浩「うん。これなら、来月には武陵を攻めることが出来るだろう」
孫策「腕が鳴りますな」
韓浩「今月は、内政に力を入れるとしよう」

黄蓋・蒋欽・孫翊・李通が訓練。
孫権・程普・劉曄・孫瑜・太史慈が商業開発。
韓浩・賈[言羽]・楊任が治安回復を行った。

訓練風景。
李通「ホラ何してんの! さっさと立ち上がって突撃!」ビシッ!
兵士「は、はいぃぃぃぃ。わかりました女王様!」
李通「女王様じゃない!」ビシッ!
兵士「はいっ! うおおおおお!」
黄蓋「それにしても、あの李通姉ちゃんの訓練は凄まじいのぅ」
程普「全くだ」
孫翊「兵が羨ましい……」
黄蓋「ん、何か言われたか?」
孫翊「いえ何も」


■200年10月 <出陣!>

韓浩の屋敷。
典韋「おう、邪魔するぞ?」
韓浩「し、師匠?」ビクビク
典韋「ああ、もう殴らんから大丈夫だ。それより、随分あわただしいようだが」
韓浩「ええ……戦の準備のせいでしょう」
典韋「戦、か。お前もいっぱしの君主になったのだな……頑張れよ」
韓浩「ありがとうございます」

軍議。
孫策「まずは報告から。公孫度の楽浪が公孫[王贊]に攻め落とされました。
  公孫度の勢力は滅亡です」
黄蓋「北の外れの出来事じゃな。ワシらには関係なかろう」
韓浩「いや、念のため調査しておこう。楊任、調べてきてくれ」
楊任「はっ」
韓浩「さて、今月はいよいよ武陵を攻める」
孫策「はっ、いよいよですな!」
太史慈「我らの武威を存分に示しましょうぞ」
韓浩「まずは孫瑜、武陵の状態を調査してきてくれ。
  そう変わってはいないはずだが、兵が増えていたりすれば厄介だ」
孫瑜「ははっ!」
韓浩「黄蓋・蒋欽・孫翊・李通は、兵の訓練だ。
  私たちが攻め込んだ後は、お主たちだけが頼りだ。頼むぞ」
4人「ははっ!」
韓浩「では、次の軍議は孫瑜・楊任の調査報告が来てから行う。解散!」

賈[言羽]「楊任からの楽浪の報告ですが……登用できそうな者はおりませんな。
  趙雲という武勇に優れた将がいますが、彼の者も誘いには乗りますまい」
韓浩「うん……まあ、しょうがないでしょう」
賈[言羽]「続いて孫瑜から報告の、武陵の様子ですが。
  以前調べた時とほとんど変わりませんな。弱将4人、兵が5万程度です」
韓浩「判った。孫策、太史慈、出陣だ! 武陵を落とすぞ!」
2人「承知!」
賈[言羽]「ご武運をお祈りしております」

かくして韓浩率いる零陵の兵4万8千は、武陵へと向かって進軍する。


■200年10月つづき <武陵攻防戦>

総大将を韓浩、参軍を孫策とした零陵の軍勢は、撃って出た武陵の軍勢と対峙していた。

孫策「敵軍の総大将は劉[王宗]、参軍は韓玄。
  他、蔡和と蔡中がおるようですが、全てくみしやすい相手ですな」
太史慈「兵はこちらが4万8千、あちらが5万。将と錬度から見て、こちらが優勢と見る」
韓浩「うん。兄上が参軍とはな……喜ぶべきか悲しむべきか」
孫策「速戦速決、戦法は正面突破でよろしいですな」
韓浩「うん、さすが孫策、歴戦のツワモノだ。敵を殲滅し、武陵へ入るぞ!」
2人「ははっ!」

劉[王宗]「よいか、敵は韓浩だ! 返り討ちにしてやれ。
  合言葉は『この童貞め、死ね』だ!」
兵士「オオー」

孫策「まず1つ目の砦、この孫策が奪い取った!」
韓浩「孫策め、張り切っているな。
  では、私はあそこに見える2つ目の砦を取ろう。一気に進め!」
ワーワー
韓浩「なっ、敵軍?……『韓』の旗だと!?」
韓玄「むやみに突っ込んでくるからこうなる! 少しは先を見て行動するがいい、韓浩!」
韓浩「兄上!? くっ、注意が足りなかったか!」

張允「我らは長沙の軍だ! 劉[王宗]どの、助けにきたぞ!」
劉[王宗]「おお、救援が来たか。ぬふふ、これで断然有利だな。
  ホレ、この童貞男がぁぁぁ! ここまで来てみろお尻ペンペーン」
韓浩「くそ、救援部隊が多い……だが劉[王宗]はぶっ殺す!ヽ(`Д´)ノ」
孫策「落ち着かれませ、韓浩様!
  目の前の部隊から順に倒していけば勝てます!」
韓浩「う、うん!……よし、まずは韓玄の部隊を混乱させよ!」

韓玄「くそ、部隊が混乱してしまうとはの……」
孫策「韓玄! この孫策と一騎討ちだ! 韓浩様の兄なら受けてみろ!」
韓玄「フン、混乱させて受けざるをえないようにしておいて、全くよく言うわ!
  この韓玄の戦いざまを見せつけてやろう!」

韓玄、孫策の一騎討ちに応じるが、武力差が大きく負ける。

孫策「あまり手荒には扱うなよ。主君の兄君なのだからな」
兵士「はっ」
韓玄「……フフ、韓浩め、良い将を持ったものだ」

一方、長沙からの援軍である蔡勲の部隊も混乱させられていた。
蔡勲「くそ、太史慈め! 正々堂々と戦えんのか!」
太史慈「ふふん、ならば正々堂々と一騎討ちで勝負だ」
蔡勲「げっ(正々堂々なんて言うんじゃなかった)」

太史慈が蔡勲と一騎討ち、蔡勲を捕らえる。


■200年10月つづき <武陵攻防戦2>

敵援軍が来たとはいえ、有利に戦いを進めているように見えた韓浩軍であったが、
思わぬ落とし穴が待っていた。

韓浩「なに!? 本陣が奪われただと!?」
闇にまぎれ、蔡和の部隊が韓浩軍の本陣を急襲していた。
孫策「韓浩様、今さら後ろに戻っている暇はありません!
  こうなったら、前に突き進み、敵本陣を奪ってやるまでです!」
韓浩「……わかった、まずは韓玄のいた砦を占領する」

張允「そうはさせるか、突撃!」
張允、韓浩の部隊に突撃。しかし逆に大幅に兵を減らし、混乱する。
韓浩「愚かな……張允! 一騎討ちを所望する、出て来い!」
張允「ぬうう、しかたあるまい」
韓浩、張允を破り、彼を捕らえた。

一方、先行した孫策が、蔡中の部隊と交戦していた。
蔡中「なにぃ、部隊が混乱だと?」
孫策「全くアホな奴ばかりだな……蔡中、一騎討ちで勝負!」
蔡中「ぐぬぬぬ! 許さん!」
孫策、蔡中を一騎討ちにて破る。
蔡中「さ、さすがは江東の小覇王……」
孫策「フン、相手にもならん」

劉[王宗]「な、なんと? 韓嵩どのも包囲され、一気に殲滅されただと?
  では、長沙からの援軍は全て全滅したのか!?」
孫策「劉[王宗]! その陣、明け渡せ!」
劉[王宗]「わわわ、もう目前にまで来ている!? こ、怖いよママー」
韓浩「劉[王宗]の部隊を混乱させよ」
劉[王宗]「オロローン」
太史慈「全く、よくもこう簡単に混乱できるものだ。劉[王宗]、この太史慈と勝負!」
太史慈、一騎討ちにて劉[王宗]を捕らえる。(劉[王宗]、大怪我を負う)

蔡和「なに、我が軍は全滅!? 本陣も奪われたと……。
  こんな陣などに居られぬ、早く城に戻るのだ! 篭城してなんとか武陵を守れ!」


■200年10月つづき <武陵、落城>

孫策「武陵の城には、蔡和の兵1万2千が立て篭もっております」
韓浩「だが、士気は低い。ここは一気に総攻撃を掛ける」
孫策「承知」

ワーワー
兵士「ダメです、敵の勢い凄まじく、持ちません」
蔡和「ぬうう……これまでか……」
総攻撃にて、武陵の兵を全滅させた。

韓浩「……これより武陵に入城する。
  戦功1位は孫策だな。よくやってくれた」
孫策「はっ。では入城したらすぐ、捕虜の引見を行いましょう」
韓浩「うむ、わかった」

太史慈「張允どのを登用、蔡和・蔡中・蔡勲・韓嵩を解放しました」
孫策「さすがに、結束が固いですな」
韓浩「我らの勢力はまだ小さいからね。降りたがる者もそうは出ないよ」
孫策「次は、劉[王宗]ですな。太史慈どのに大怪我を負わされております」
韓浩「痛々しいが……しかし私を童貞呼ばわりした罪、重いぞ」
劉[王宗]「た、助けてくださいよぉー。
  アバラも鼻も折れてて身体中が痛いんですよぉー」
韓浩「……許さん、と言ったらどうする?」
劉[王宗]「も、もしかしてオラオラですかー?
  か、勘弁してください、ママがおうちで待ってるんですよぉー」
韓浩「ママがねえ。……ま、私も鬼じゃない、解放してやろう」
劉[王宗]「……解放だと? フフン……。
  貴様のようなお人よしは、いずれ私に殺される運命にあるのだ」
韓浩「助けられた途端、コロッと変わったな……やれるもんならやってみろ、このヴォケ」
(重症を負って武力7の劉[王宗]、解放)

孫策「最後の捕虜ですが……」
韓浩「兄上……」
韓玄「フフフ。浩とこんな形でまみえることになるとはな」
韓浩「兄上、兄上には是非とも我が軍へ来てほしいのです」
韓玄「それはならん。ワシは劉表様に忠誠を誓っておる」
韓浩「……なんとかなりませんか!?」
韓玄「くどいぞ。さあ、はよう斬るがよい」
韓浩「仕方ないですね……。孫策、兄上を解放してくれ」
孫策「承知しました」
韓玄「……すまんな、浩。さらばだ」

かくして、韓浩は武陵を奪い取った。

その後、黄蓋を零陵の太守に任命。
賈[言羽]・孫権・程普・劉曄を武陵へ呼び寄せた。


■200年11月 <兄を思う弟>

孫策「まず、戦の報告を2つ。
  北平の袁紹軍が公孫[王贊]の襄平を攻め取りました。
  また、汝南の袁術軍が許昌へ攻め込みましたが敗戦」
韓浩「うん……。軍師、どうしましょう」
賈[言羽]「そうですな。今は、人材登用よりも武陵・零陵の軍政を優先させましょう。
  幸い、この武陵の倉庫には金が蓄えられておりました故、財源には困りません」
韓浩「そうですね。まずは徴兵して、兵数を整えましょう。孫策、徴兵を」
孫策「はっ」
賈[言羽]「零陵には引き続き訓練をさせましょう。
  それと、長沙・桂陽・江陵を調査しておいた方がよいと思いますが」
韓浩「うむ……そうしましょう」
賈[言羽]「では、手の空いている将に調査を命じます」

徴兵により、武陵の兵士は約60000になる。

賈[言羽]「調査結果が参りました。
  武陵の北に位置する江陵ですが、[萠リ]良・韓嵩など文官主体の将たち、兵士は5万。
  武陵の東に位置する長沙は、向朗・[萠リ]越など文官主体の将、兵6万8千。
  零陵の東に位置する桂陽は、潘濬・黄祖・呉巨など武官主体で兵4万2千」
韓浩「次の目標を、どこにするか……ということですね」
賈[言羽]「私が見ますに、兵の数、零陵より全軍で攻め込めるという地の利。
  双方から考えて桂陽を狙うのが上策でしょう」
韓浩「しかし、私はなんとしても兄上を我が軍にお迎えしたい。
  長沙を攻めるのはどうだろう?」
賈[言羽]「長沙は兵多く、江陵や桂陽より自在に援軍を送ることの出来る地でございます。
  この武陵より攻めるのは下策としか言えません。
  兄君を思われる気持ちは判りますが、情に流されることはありませんよう」
韓浩「……わかりました。あなたの言う通り、次の目標は桂陽としましょう」
賈[言羽]「では、私は劉曄どのと共に治安回復をしますので。……あ、ひとつ。
  ……お気持ちは判りますが、軍議ではもう少ししっかりなさってください。
  あなた様が気を落としていられると、諸将も惑います」
韓浩「す、すいません。今後気をつけましょう」

韓浩「ふう、しっかりしなくては……」
孫権「韓浩様、少々よろしいでしょうか」
韓浩「孫権か。どうした?」
孫権「武力鍛錬の師事をしていただけませんか。韓浩様も今月はお暇なようですし」
韓浩「暇は余計だよ……まあ、やってもいいが」
孫権「ありがとうございます。……兄君ですが、大丈夫です。
  今は無理でも、いつか判っていただけますよ」
韓浩「……ふ、お主に言われるとは。よし、ビシビシ鍛えてやるぞ」
孫権「はい、お願いします!」
韓浩「では、錆びた刀で木を斬ってもらおうかっ!」
孫権「ええっ(;´Д`)」


■200年12月 <調査はこうやってやるものさ>

軍議。
賈[言羽]「武陵、零陵とも、兵の訓練、治安回復をメインに行いましょう。
  それと、劉璋の永安を調査しておきたく思いますが」
韓浩「うん、劉璋は最近全く動いていない。不気味な存在です」
賈[言羽]「零陵にいる楊任に命じましょう」
韓浩「楊任か……失敗しないだろうか」
賈[言羽]「本来なら、諜報を持っていて智謀に長ける劉曄どのあたりが適任です。
  しかし、彼には内政に回ってもらいたいですから」
韓浩「やはり、人材を確保しないとならないですね。
  国が2つになったとはいえ、増えた将は張允のみ……」
賈[言羽]「そういえば、昨月より公孫[王贊]配下の趙雲に手紙を送っているとか。
  彼は引き抜きには応じそうにありませんが、何故よしみを?」
韓浩「おや、先を見通せる軍師らしくもない。
  公孫[王贊]は、袁紹の勢力に押され風前の灯火。
  ならば、趙雲が在野に降ることも、袁紹に降伏することも在り得るでしょう」
賈[言羽]「なるほど、先の先を見ておられるのですね。失礼を申しました」

楊任「永安を調べろ、とな。フフフ、このスパイ大作戦楊任にお任せを」
楊任は永安に侵入、調査を開始した。

楊任「兵士は8万弱……。将は厳顔、雷銅、孟達と揃っているな……。
  これは戦になったら苦戦しそうだ」
永安兵「こら、お前、そこで何してる?」
楊任「お、おや、こりゃ失礼。あたしゃしがない乞食でさぁ」
永安兵「うわっ……くさっ! しっしっ、あっちへ行け!」
楊任「へい、すいませんな〜。それじゃ失礼しますわ〜。
  (フフ、肥溜めに身体をつけていただけはあるな。皆調べようともしない)」

賈[言羽]「楊任より報告書が届きました。これにございます」
韓浩「……ん? 何か臭うが……なんだろ?」


■201年初頭の状況

韓浩 38歳
領地:武陵・零陵
名声:7016
官爵:なし
所持:青コウの剣・六韜・中庸・絶影

97(+10)青コウの剣
90(+8)六韜
89(+5)中庸
76
応射反計収拾偵察
無双一騎強行修復乱射
神算鼓舞罵声穴攻
行動鍛錬富豪

都市情報
武陵 兵:60000
太守:韓浩 軍師:賈[言羽]
部将:孫策・孫権・太史慈・程普・劉曄・張允

零陵 兵:18000
太守:黄蓋
部将:蒋欽・孫瑜・孫翊・李通・楊任

勢力状況(領土数、軍師名、地域)
袁紹:11(軍師:田豊)……華北一帯
劉表:7(軍師:[萠リ]越)……荊州北部・長沙・桂陽
李[イ寉]:5(軍師:楊脩)……司隷・雍州一帯
劉璋:6(軍師:法正)……益州北部
曹操:5(軍師:荀ケ)……[亠兌]州・豫州・小沛
士燮:4(軍師:姜伯姫)……交州・益州南部
劉備:4(軍師:張紘)……徐州・寿春・廬江・下[丕β]
馬騰:3(軍師:韓遂)……西平・武威・安定
韓浩:2(軍師:賈[言羽])……武陵・零陵
王朗:2(軍師:周瑜)……会稽・建安
劉ヨウ:2(軍師:管寧)……建業・呉
公孫[王贊]:1(軍師:なし)……襄平
張衛:1(軍師:閻圃)……漢中
袁術:1(軍師:魯粛)……汝南

友好:曹操 敵対:劉表、劉備

姜伯姫 キョウハクキ (女)
武力:21 知力:89 政治:73 魅力:73 (架空)
姜維の叔母で彼に軍略を教えていた。
智謀に長け、女の身にありながら戦場に身を投じる。
※鬼謀・発明などを持ってます。

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