…私は、この得体の知れない世界を調べる必要性を感じた。
ん…?
身体が…?
…身体が動かない!?
なぜだ? この言葉が何度も私の頭の中にこだました。
これは夢なのか? しかしそれを確かめる術は、私にはなかった。
不意に身体が浮き上がった。
いや、違う!
何者かが、私を持ち上げたのだ!!
巨大な『手』が私に迫り、私の皮を引き剥がそうとする!
「やっ、やめろっ!」
そう叫んだ。いや、叫んだつもりだった。
しかし声は出ず、私はただなす術もなくやられるだけだった。
私の皮を剥がし終えた『手』は、私の頭と足を持ち、力をかけてきた。
…私を、私を折ろうというのか!?
『手』の力は凄まじいものであった。
私の身体がいとまもなく2つに折られた。
そして折られた私を再び折る。
…こうして私はバラバラにされてしまった。
バラバラになった私を、『手』が集める。
そして私を持ち上げ、移動した。
…ふと見ると、まるで血の池地獄のようにグツグツと煮立った池があった。
どうやら私は、この池に捨てられるらしい。
…もしかすると、私は生まれた時からこうなる運命にあったのかもしれない…。
そして『手』は、私を池の中に放り込んだ。
「ママー、カレー粉入れたよぉー」
「あら、ありがと〜」