朝
written by 李俊
※このお話はノンフィクションです。(^^;
朝、起きると昼だった。
目覚めて、壁に掛けられた時計を見る。
「12:00」
(そうか、12時か)
・・・。
・・・。
数秒の間を置いて、私は愕然とした。
(12時!? なぜだ! 今日は通常出勤のはず! 目覚ましだってセットしていたはずだ!)
私は、ベッドのそばに置いてある、4個の目覚まし時計を確認した。
全て、目覚まし機能はONになっている。
止めた形跡もない。
「やってしまった…」
つい、独り言をもらす。
☆☆☆
最近、私は寝覚めが悪い。
会社に遅れるのもしばしばで、つい最近、超強力な目覚まし時計を追加したばかりであった。
1つ目の目覚ましは、7時25分。
これくらいに起きれば、余裕のある時間を有効に使える時間である。
しかし、最近は滅多にこの時間には起きられない。
2つ目の目覚ましは、7時50分。
この時間ならば、多少慌しくはあるものの、定時には間に合う時間だ。
3つ目の目覚ましは、8時30分。
この時間ではもう遅れているのだが、会社に連絡すればFLEXで10時まで行けばよくなる。
その連絡をするための目覚ましだ。
4つ目の目覚ましは、9時20分。
もうギリギリの時間。
ここで起きねば、遅刻確定である。
しかし…今日は全て聞こえなかった。
確かに体調が悪い、というのはある。
しかし、聞こえもしないというのはどういうことなのだ。
難聴か? しかし、そんな兆候は全くないはずだ。
☆☆☆
考えていても埒があかないので、とりあえず朝飯兼昼飯を食う。
今日の昼飯はカレーであった。
慌しい朝だったら食えなかったな、などと考えつつ食った。
さて、休むにしろ出勤するにしろ、会社に連絡は入れねばならない。
本当なら8時30分までにすべきことなのだが、まあ、起きられなかったものはしょうがない…。
そう開き直って、電話を手に取る。
…電話に出る上司。
心ではとてもバツが悪いのではあるが、それはあまり表に出さないよう、淡々と出勤する旨を伝える。
12時30分。車に乗り込み、会社へと向かう。
少し遅い、自分の1日が始まる…。
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