シスコン戦士ツキシマー
written by 李俊
シスコン戦士ツキシマーは改造人間である。彼は悪の首領「長瀬祐介」と最後の決戦に及んでいた。
ツキシマーがピンチに陥った時、謎の影が現れた。おやっさんこと、長瀬源一郎である。
月 島「おやっさん！？」
源一郎「ツキシマー、負けるな！ お前のために、今日はより派手な応援方法を用意したぞ！」
月 島「いいですよそんなの！」
源一郎「まあそう遠慮するな。今日の応援方法はトランペットだ！」
パー。プー。プピー。
月 島「あーうるさい！ そんなヘタクソな応援要りませんっ！」
源一郎「ガーン！？ ヘタクソ！？」
（源一郎、寂しそうに去っていく）
長 瀬「ははは！ お前に私は倒すことなどできぬ！」
月 島「くそ、ならばもう一度電波だ！」
長 瀬「ふははは！ 愚かなツキシマー、貴様の電波など私には効かぬわっ！」
月 島「ならば奥の手！ ロケットパーンチ！」
ちゅどーん！
長 瀬「ぐはぁっ！？ ちょ、ちょっと待て、ロケットパンチは違うんじゃないかっ？」
月 島「ええい、うるさい！ ならば文句の言えないような攻撃でトドメを差してくれる！」
キュピーン！
長 瀬「なにっ？」
月 島「食らえ、ライダァァァァキィィィィィィク！」
長 瀬「ちょっ…いつからライダーに…なったっ？」
ズバァァァァン！
月 島「フ…見たか、私の力を！ 正義は必ず勝つのだ！」
長 瀬「お…おのれツキシマー、我死すとも第２第３の長瀬祐介が瑠璃子を狙うだろう。それでも戦い続けるというのかっ！」
月 島「無論だ！ お前たちのような汚らわしい手に、瑠璃子を渡すものかぁぁぁ！」
やったぞツキシマー、どんな悪の組織もお前の電波で一発だ！
いけいけツキシマー、負けるなツキシマー！
瑠璃子の未来はお前にかかっている！
月 島「瑠璃子は、誰にも渡さぁぁぁん！」
☆☆☆
長 瀬「瑠璃子さん…この話…なに？」
瑠璃子「同人誌即売会で出す本の原稿だよ」
長 瀬「そ、即売会？」
月 島「どうしたんだい、瑠璃子…おや、祐介君」
長 瀬「つ、月島さん…この原稿、読みました？」
月 島「ああ、面白いだろう？」
長 瀬「いや、面白いことは面白いですけど…」
月 島「瑠璃子、早速製本するぞ！ この話なら本も完売間違いなしだ」
長 瀬「もしかして月島さん…気付いて…いない？」
（ＥＮＤ）