セリオさんの夏休み
written by 佐渡先生
俺の名前は藤田雅夫、8月の日曜日の午後、俺とセリオは居間でくつろいでいた。
「セリオ来週から一週間ほど休みになるが、どうだろ折角の夏休みだから二人で旅行に行かないか」
俺はセリオに聞いてみた。するとセリオは暫く考えてから、こう俺に言ってきた。
「そうですね。折角の雅夫さんからのお誘いですから良いですよ。でも雅夫さんの折角の休みなのに
よろしかったのでしょうか」
そんなセリオの答えを聞いた俺は「セリオ、まあそのなんだ俺からせリオに対してのお礼だな。
それに旅行といっても日帰りのツーリングだがな」
俺がそう言うとセリオは「そうでしたか、それでは雅夫さんの好意に甘えさせてもらいます」
セリオは、そう俺に言ってきた。それを聞いた俺は「悪かったなセリオ。俺が理由を言わなかったのが
いけなかった。それじゃあセリオ。俺はバイクを整備しているから何か用があったら呼んでくれ」
俺はそう言って車庫に向かった。
俺は暫く、バイクを整備をしているとセリオがやって来た。「セリオどうした」そう俺は言ってセリ
オの方を見てみた。セリオはどうやら俺のアシストをしたいようだった。
「あ、あの雅夫さん。私もなにか手伝いたいのですが」それを聞いて俺は
「じゃあセリオ、タイヤのエアとブレーキを見てくれ。あ、整備マニュアルと工具はそこの箱に入って
いるから」
そう言って俺は再び整備作業に専念していた。まあ整備といっても軽整備程度なのだが。
なお、余談だがこの時代ガソリンや軽油を使う石油系の内燃機関の使用は制限されており、殆どの
自動車、バイクは電気モータ又は水素エンジンに変わっていた。俺が所有していたバイクも昔はガソリ
ンエンジン搭載のV−MAXだったが、ガソリンエンジンだといろいろと面倒なので、やむ終えず水素
エンジンに換装した。
バイクを暫く磨いてから俺はセリオに話し掛けてみた。
「セリオ、こっちは終わったけどセリオの方はどうだ」俺がセリオに言って見たが返事が無いので見る
とセリオは丹念にバイクを調べていた。
「セリオ有難う助かるよ。さて、一度試運転しておかないといけないな。セリオ、確か服と帽子のサイ
ズはMでよかったな」俺がセリオに聞いてみると、セリオは少し不思議そうな顔をしてこう言ってきた。
「そうですが、なぜでしょうか」私は雅夫さんに質問してみると、雅夫さんは笑ってこう言いました。
「それは、旅行の前日まで内緒だ。セリオじゃあ行ってくる」それを聞いて私も笑顔で送り出そうと思
い一言いいました。
「じゃあ楽しみにしてます。雅夫さん気をつけて下さい」それを聞いた後、俺はバイクを発進させてい
た。
この時俺はセリオにプレゼントとしてライダージャケットとヘルメットをプレゼントしてやろうと思っ
た俺は、俺が良く行くバイク屋に向かっていた。
そこで俺は赤いライダージャケットとヘルメット、その他必要な小物類を買い揃えておいた。こうして
この日は無事に終わった。
そして1週間後
「セリオ、そこに箱があるから空けてみな」俺はセリオにそういった。
私は雅夫さんから聞いた通りに箱を空けてみると、そこには真新しいライダージャケットとヘルメット
が入っていました。
私はそれを見て「あの時サイズを聞いたのは実はこのためだったのですね。私のためにこんな事をして
頂いて有難うございました」と、私は雅夫さんにお礼の言葉を言っていた。
雅夫さんは少々照れていた様子で
「まあ、そのなんだ。ツーリングに備えておこうかと思って用意したのだ。あ、手袋はジャケットの胸
ポケットの中に入っているから」そう俺は答えて着替えていた。
俺は青のライダージャケットにカーキ色の綿の長ズボンに灰色の手袋とヘルメットを脇に抱えていた。
一方セリオは赤いジャケットに青いジーパンといった格好であった。その姿を見て俺は一言
「とても似合うぞセリオ。それじゃあ出発だ。後ろに座ってしっかり俺に捕まっていろよ」
俺はそう言って、バイクのエンジンを軽く暖めてからツーリングに出発する事にした。
セリオと二人乗りでのツーリングは途中で天気雨に降られたりしたが、それでも結構楽しく走っていた。
2時間ほど走った後、とある海水浴場についた。
俺とセリオは砂浜で寝そべっていた。俺はそこで「なあ、セリオ楽しかったか」そう俺が言うと、セリ
オは「とても楽しかったですよ。雅夫さん」
それを聞いた俺は、セリオに一言いった。
「そうか、それを聞いてうれしいよ。セリオそろそろ帰るか。あまり遅くなってもなんだからな」
俺はそう言って、帰り支度を始めようとするとセリオは。
「あ、私がやりますから、雅夫さんはもう少し休んでいて下さい」それを聞いた俺は「じゃあ頼む」そ
う俺は言って、セリオに任せることにした。セリオの準備が出来るまで俺は、のんびりと海を眺めてい
た。それから、5分ほど経った後にセリオがやって来た。
「あの、雅夫さん準備が終わりました。それとバイクの暖気運転も無事に済みました」それを聞いて、俺は
「そうか、助かったよセリオありがとう。じゃあ家に帰るか」
俺はそう言ってバイクの方に向かっていた。
私は、雅夫さんからその言葉を聞いて、とても不思議な気分になりました。まあ、あまり考え事をして
、雅夫さんを待たす訳にも行きません。
私は雅夫さんに一言、言ってから今日のことを考えることにしました。
「あ、あの雅夫さんOKです。いつでもどうぞ」
それを聞いた俺は
「じゃあ帰るか、しっかり捕まってろよセリオ」
俺は帰りの運転は行き時よりも注意して走ったので、家に着いた時にはすっかり日が暮れていた。
家に着いてセリオを見てみると、気持ちよさそうに眠っていたので、俺はセリオを起こさないように抱
きかかえて、家に戻っていった。
この後のことはまあ二人だけの秘密だ。
後書き
ども、佐渡先生です。久しぶりのセリオシリーズどうだったでしょうか。
感想をお待ちしています。
李俊さん遅れてごめんなさい。
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