痕大爆笑'99 「初音の誕生日」編

written by 李俊

☆☆☆ 「もしも初音ちゃんがまた性格が反転していたら…」 ☆☆☆

耕一「はっぴーばーすでー、初音ちゃん!」
梓 「これで初音も16歳だな!」
千鶴「おめでとう、初音」
楓 「おめでとう」

初音「おめでとうじゃねええええええええええええええええええええ!
どんがらがっしゃ〜ん!

耕一「は…初音…ちゃん?」
初音「フッ…愛しているぜ、耕一ベイベー」(ポッ)
梓 「こらぁぁぁぁ! このクソ姉貴! 今度は何食わせたぁぁぁ!?」
千鶴「ふふふ、今日はシンプルにセイカクハンテンダケよ♪」(ぶいっ)
耕一「何Vサイン出してるですかぁぁぁ!?」
楓 「ああ…お茶がおいしい…」(←現実逃避中)

初音「フフフ…ついにあたいも16歳か。この日をどんなに待ちわびたことか…」
耕一「…待ちわびた?」
初音「そう…いつも悔しい思いをしていた。しかしこれで、その思いともおさらばだ」
梓 「…何、その思いって…」
初音「そう、これでやっと自動二輪の免許が取れる! もう無免許で警察を怖れることはなくなるのさぁぁぁ!」
耕一「……」
梓 「……」
楓 「おせんべいがおいしい…」(←まだ逃避中)

千鶴「(フフ…初音も案外小市民的な思考なのね…)」


ちゃんちゃん♪



☆☆☆ 「もしも初音ちゃんがマセてる娘だったら…」 ☆☆☆

耕一「はっぴーばーすでー、初音ちゃん!」
梓 「これで初音も16歳だな!」
千鶴「おめでとう、初音」
楓 「おめでとう」

初音「ありがとう! 私、すごく嬉しいよっ!」

耕一「ははは、喜び方がすごいね」
初音「うんっ! だって、や〜っと16歳になれたんだもん!」
梓 「ん? 16歳が何か特別なのか?」
初音「…だって…だって、やっと結婚できる歳になったんだもの…」(ポッ)
耕一「ぶばっ!」(←ジュース吐き出し)
初音「耕一お兄ちゃん、式はいつにしようか?」
耕一「し、し、ししし式ってぇぇぇ?」
初音「何言ってるの、結婚式に決まってるでしょ?」
梓 「ほう…そういう関係だったのかぁ」
耕一「違う! 断じて違うぞ!」
初音「ほら、早めに結婚しておいた方がいいと思うの。だって、出来ちゃった結婚はしたくないしぃ…」
耕一「あがーっ! なんてことををを!?」
楓 「耕一さん…不潔です」
耕一「あううっ、違う、そんなことはしてないーっ!」

千鶴「(ふむふむ…このキノコ、けっこう面白いわね)」


ちゃんちゃん♪



☆☆☆ 「もしも柏木家に変なしきたりがあったら」 ☆☆☆

耕一「はっぴーばーすでー、初音ちゃん!」
梓 「これで初音も16歳だな!」
千鶴「おめでとう、初音」
楓 「おめでとう」

初音「ありがとう、耕一お兄ちゃん、お姉ちゃんたち」

千鶴「…これで初音も、あの試練を受けることになるのね…」
耕一「は? 試練て何です?」
梓 「…ああ、耕一は知らないんだな。この柏木家に代々伝わっている、16歳の女のための試練さ」
耕一「…そりゃあ初耳だ。16歳の女…ということは、千鶴さんや梓や楓ちゃんも受けたのか?」
楓 「あ、はい…受けました…」
千鶴「この試練は『ウッツァシー・ンダゲンチョモ・サスケネー』というんです」

耕一「…はい? すいません、もう一回」
千鶴「この試練はぁ、『ウッツァシー・ンダゲンチョモ・サスケネー』とぉ、いうんですよぉ」

耕一「な、何語?」
初音「一応日本語だよ」
梓 「この試練は、高下駄を履いて頭の上で皿を回し、両手でお手玉をしながら、家の周りを一周するという、厳しいものなのさ…」
耕一「き、厳しいというか、バカバカしいというか…」
梓 「挑戦できるのは1回きりで、一度でも皿を落としたりお手玉を落としたリするとその試練は失敗なんだ」
耕一「別にそんな試練、受けなくていいんじゃないか?」
楓 「…そうも行かないんです」
耕一「へ?」

千鶴「柏木家の女は、その試練を成功させない限り、胸が大きくならないんですよ…」

耕一「なにぃぃぃ!?」
梓 「ちなみにあたしは成功、千鶴姉と楓は失敗したのさ」
耕一「し、知らなかった…そんな秘密があったなんて…」
楓 「私が挑戦した時は、あと数メートルというところで頭のお皿が落ちてしまって…」
梓 「ああ、あれは惜しかったよな〜。千鶴姉なんて数秒でコケたけどさ」
千鶴「ううっ…私の胸がちょっぴりないのは、そういう秘密があったんですぅ」
耕一「はあ…(ちょっぴり?)」

初音「…お姉ちゃん、試練始めよう」
千鶴「初音? いいの?」
初音「うん、早い方がいいよ」
梓 「初音、胸を大きくしたかったら頑張るんだぞ」
楓 「…頑張って」
耕一「……(わけわからん)」

千鶴「それじゃ耕一さん、試練の開始を宣言してください」
耕一「は? 宣言?」
梓 「あ、そうか。あのな耕一、試練の時は柏木家の男が開始を宣言しないといけないんだ」
楓 「私の時までは、賢治叔父さんがやってくれたんですけど…」
耕一「…何をすればいいんだ?」
千鶴「えっとですね、右手で頭の後ろから左耳を引っ張りながら、右足を上げて、その右足首を左手で掴んでください」
耕一「う…へぁ…てい…。…すごく苦しい態勢なんすけど」
千鶴「その状態で、『ナジョスッペ・ワガンネー』と叫んでください」
耕一「な、『ナジョスッペ・ワガンネー!!』…これでいいんですか?」
千鶴「はい。それじゃ初音…」
初音「うん…いくよ!」

耕一「ううっ、あの初音ちゃんが高下駄履いて、頭で皿回ししつつお手玉をしているとは…」
初音「はっ…やっ…とぅっ…」
梓 「頑張れ初音! 人並みの胸を目指せ!」
千鶴「くぅ…どうせ私は人並み以下ですよぉ…」

こけっ!
初音「ああっ!?」
がしゃーん!

梓 「ああ! 皿がっ!?」
千鶴「試練失敗…ですね」
初音「ううっ…お兄ちゃぁ〜ん」(泣)
耕一「大丈夫、女の子は胸じゃないって…」
梓 「耕一は初音を優しく慰める」
楓 「…残念だったね」
梓 「楓も初音の頭を撫で、慰めた」
千鶴「…残念だったわね、初音…」
梓 「そう言いつつも、なぜかニヤける千鶴姉であった」
千鶴「…梓! へんなナレーションつけるの止めなさい!


ちゃんちゃん♪



あとがき

どもども〜。李俊です。
2月27日は初音ちゃんの誕生日ってことで、SS書こうと思ってたんですが…。
仕事が忙しくなって、HPもCGIをつけたり、FF8をやったり(爆)と多忙なもので、ちゃんとした形でのアップは断念しました。
まあ、その結果がこれです。(^^;
あと少し時間残ってるんだから書けばいいのに、と思ってる方もいるかもしれませんが…。
無理です。(ぉ
ハッキリ言って今週のスケジュールは限界を超えています。
(だったらFFやるなって感じですが…汗)
ホントはちゃんとしたSSとして出したかったネタなんですけどね〜。(変なしきたりの話)

ちなみに…。
「ウッツァシー」「ンダゲンチョモ」「サスケネー」「ナジョスッペ」「ワガンネー」
これらは全て地元の方言です。(^^;
意味がわかった方はメールで送ってください。
何も出ませんが。(爆)

ではでは。

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